下地調整とは
クロス張替え、床張替え、外壁塗装などのリフォームを行う際によく聞く、下地調整や下地処理といった言葉。普段あまり聞きなれない言葉ですが、美しい出来栄えのリフォームを目指す上で欠かせない、とても大切な作業になります。表面に現れない場所のため、手抜きが行われやすい部分です。そのため、工事を依頼する側としてもしっかりとした知識を持っておきたいところです。
意味:下地調整とは
床張替え工事の下地調整のイメージ
下地調整(したじちょうせい)とは、クロス張替え、床張替え、外壁塗装の際などに行われる処理のことです。仕上がりをきれいにするためのベース処理で、主に不要物の除去や、歪みを矯正などをします。お化粧で言うところのファンデーションにあたります。
旧塗膜の補修・洗浄作業のことをいいます。代表的なのは高圧洗浄や樹脂注入などの作業で、これらを丁寧に行うことにより新しい塗装の強度や見栄えをよくすることができます。
下地調整といってもその作業はいくつかの段階に分かれ、一般的には研磨、洗浄、シーリングといったような流れで行われることが多いです。また、下地調整は塗装後は見えない部分になるため、手抜き工事などが行われやすい部分でもあります。
しかし、この作業を丁寧にしているかどうかで塗膜の持ちは大きく変わってきますので、塗装をする上ではとても重要な作業になります。
クロス張替えの下地調整
新しいクロスを張り替える前に、張り付きが悪かったり、裏写りを防ぐためにまずは古いクロスを剥がします。この際、剥がしきれなかった部分や、強力な接着で余分に取ってしまった壁のくぼみなどが発生してしまうため、パテを塗って平坦にします。全体に塗る必要はなく、剥がしきれなかった部分の境界や、くぼみを埋める程度の範囲で構いません。この下地調整をきちんとしないと、クロスに凹凸ができたり、空気が入りやすくなるといった不具合が生じてしまいます。
床張替えの下地調整
リフォーム前の床材がカーペットなど、簡単にはがせるものであれば、剥がしてしまいましょう。クッションフロアやフローリングなどの場合は、しっかりと平坦な状態ならば、床材にそのまま接着剤を塗り、新しい床材を張ることができます。歪みや穴などがある場合は、その上からパテを塗り、床材を張り付けましょう。張り付けるときは、タオルなどできれいに拭き、ホコリが無い状態にしておくのがコツです。
和室から洋室にする場合は、下地の高さを調整して揃えなければなりません。畳を取り除き、置き床を作り、合板を敷いて高さを均一にしたのち、床材を張ります。
外壁塗装の下地調整
下地調整の第一の作業としては、まず表面に微細な傷を付けていきます。これは上から塗る塗料の密着をよくするための作業で、これにより塗膜がはがれにくくなります。また、同時に表面のカビや鉄部分の錆を落とす効果もあります。
ここの作業が丁寧に行われているかどうかが新しい塗料の持ち具合を決めますので、下地調整の中でも重要な作業部分です。この作業が終わると、研磨によって出た埃や塵を洗い流すために高圧洗浄を行います。
この段階で旧塗膜に付着していた汚れのほとんどは洗い流された状態になります。そして最後に、気密性や防水性を高めるシーリングやコーキングといった作業をして下地調整の作業は終了です。
ちなみに、シーリングはさまざまな用途で使われるものを指し、コーキングはその中でも特にペースト状のものを指すとされています。
下地に使っている塗料の種類にもよりますが、一般的には10年程度が塗装の平均的な耐用年数とされており、それ以上の年数の外壁に関しては下地調整が必要と言われています。
もちろん、これ以下の期間であっても塗装に大きな傷がついていたり、汚れが目立つ場合には下地調整の作業は必要になってきます。
それ以外にも、シリコン系の塗料からフッ素系の塗料に塗り替える場合なども下地調整の作業は必須になります。シリコン系の塗料を一旦すべて削り、その際に下地の凹凸を補修するフィラーなどの作業を行う必要が出てくるため、このようなリフォームの場合には下地調整は特に重要な作業になってきます。
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