トイレ詰まりのおもな原因と自分でできる対処法を解説
2022年01月28日更新
毎日使っているトイレが突然詰まったらどうしますか?実は、トイレ詰まりは突然起きることではなく、前触れがあるものです。ここでは、トイレ詰まりのおもな原因と現象、さらにそれぞれ原因に適した対処法を詳しく解説します。
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- 目次
1.トイレが詰まる原因が分かれば対処方法も分かる
突然トイレが詰まりだしてびっくりしたことはありませんか?トイレが詰まるとすぐに使えなくなるだけではなく、原因がわからなければ対処のしようもありません。
しかし、トイレの詰まりには前触れがあります。自然災害がない限り突然詰まることはありません。
ここでは、詰まりの現象と原因、さらにそれぞれ詰まりの現象や原因に合った対処法を詳しく解説します。さらに、重要なポイントや知識を知っていれば自分でもできる対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
2.トイレ詰まりといわれる主な現象
一般的に、トイレの詰まりは次のような現象を指していいます。これらの現象は普段の状況を知らないと異状に気づくことはできません。普段からトイレの水量や流れ具合、水の勢い、できれば水の色なども注意して見ておくようにしましょう。
ここでは、トイレ詰まりによく見られる現象についてわかりやすく解説します。
便器の水が流れない
「水が流れない」状況として次の2つのパターンが考えられます。1つには給水管を通ってきた水が排水管に流れずに便器内に溜まってしまうパターン、もう一つはタンクから給水管を通る水の量が少なく勢いが弱いために、排泄物が「流れ」出ていかないパターンです。
このどちらかの状況によって原因が違ってきますし、対処法も違ってきます。
便器の水位が普段と異なる
急に水の勢いが弱くなったり、明らかに水の量が少なくなったりする現象です。トイレの詰まりといったら便器内の水位は上がるものだと思われがちですが、場合によっては水位が下がることもあり、どちらも詰まりが原因で起きる現象です。
また、タンクのレバーを「大」にしても「小」にしても水の勢いが変わらない場合もあります。これは、タンクの内部に問題がある場合が多いです。タンク内部の水量調節が正常ではないか、あるいは内部の部品、例えば鎖が絡まっているか切れている、給水部分を開け閉めする浮き球などが汚れていて、スムーズに開閉されないと水の勢いが変わってしまうことがあります。
便器から変な音がする
水を流す時に、便器の奥から「ゴボゴボ」や「ゴンッ」「カーン」などといった音が聞こえてくることがありますが、このような音が出るのも水が詰まっている時に起きる現象です。
ちなみに、「ゴボゴボ」という音は、便器の奥に流れ切っていない異物があることに原因があり、「ゴンッ」や「カーン」などという音が鳴るのは配水管がウォーターハンマー現象を起こしているためです。
ウォーターハンマー現象とは、排水管内で水が急に流れを止めるために水が行き場を失い、排水管に圧力がかかることで音が鳴る現象のことです。この現象は、トイレだけではなくキッチンや洗面所などの水回りであればどこでも起こりえる現象です。
音だけで他に異状はないからといって放っておくと次第に悪化して、しまいには排水管が破裂する可能性もあります。
管の奥の方のトラブルを自分では直すのは難しいので、音が聞こえるようになったら、すぐに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
3.トイレ詰まりが起きる主な原因
以上のような現象が起きた場合は、まず詰まりを疑いましょう。そして、何が原因なのかを出来る範囲で確認しましょう。
ここでは、考えられる詰まりの原因について解説します。
トイレットペーパーの使いすぎ
普段の生活で水を流しているだけなら詰まることはまずありません。日常的に水以外のモノを流し続けていることが詰まりの原因です。
トイレットペーパーは水に溶けやすい素材で出来ているので、通常はトイレで流しても問題なく作られています。
しかし、一度に多量のトイレットペーパーを流すと、トイレの水量では溶けきれずに残ってしまいます。それが詰まりの原因になります。
通常、トイレメーカーでは一度に流すトイレットペーパーの量として、シングル巻の場合は1ロール分、ダブル巻なら1/2ロール分までと想定して作られています。
しかし、トイレで流すのはトイレットペーパーだけではなく排泄物もありるため、トイレットペーパーの量が必要以上に多ければ、それだけ詰まってしまうリスクが高くなります。
トイレットペーパー以外のものを流す
トイレットペーパー以外のものを流すと、詰まるだけではなく故障の原因にもなってしまいます。水に溶けないティッシュペーパーやタバコなど、どんなに小さなものでもトイレットペーパー以外のモノを流すのは止めましょう。
なお、トイレに流せる掃除用のシートは流せますが、トイレットペーパーと同様に、多量だと詰まりの原因になってしまうため気を付けましょう。
取扱説明書通りに使用していない
最近では、エコの観点から節水・節電機能のある「節水トイレ」を付けている家が多くなりました。説明書どおりに正しい使い方をしていれば、エコに大いに役立つのですが、「より節水しよう」と水加減を勝手に少なくすると、それが詰まりの原因になってしまうことがあります。
流すものに適した正しい水の量で、取扱説明書の指示通りに使用しましょう。
災害による下水管の詰まり
台風や豪雨など水災害の後に土砂や雨水が敷地などに大量に流れ込むことで地下の下水管が詰まってしまうと、汚水が家庭のトイレにまで逆流してくることがあります。この場合は、全く使用していなくても勝手に詰まった状態になってしまいます。
また、地震などによって排水管や公道の下を通る下水管が破損・断裂した場合でも逆流してきます。この場合も自分で直すことはできませんので、すぐ専門業者や水道局に連絡してください。
4.トイレ詰まりを対処するときの注意点
まずは止水栓で水を流れない状態にし、電気を使用しているトイレの場合は漏電・感電のリスクが高まるため、電源もオフにしてプラグを抜いた状態で作業してください。
そして、作業に必要なものを揃えてください。詰まりの原因にもよりますが、次のモノを用意できればいいでしょう。
・ バケツ
・ 手袋
・ ビニール袋・ビニールシート
・ ネジなどを外したり閉めたりする工具
便器内の水位が高くなっている場合は、便器内に溜まっている水をできるだけすくい出してください。詰まっているものがペーパーなど分かっているならば自分でペーパーを取り除くか、水を抜いて空にした便器内に水あるいはぬるま湯を注ぎ入れて、残っているペーパーを溶かして流します。
ただし、すぐ溶かすために熱湯は使わないでください。便器は急激な温度変化に弱いため、熱湯など急に高温のお湯をかけると便器にヒビが入ってしまい破損の原因になります。
取り除く道具として真空式パイプクリーナーやラバーカップ(スッポン)、ワイヤーブラシがあります。うまく取り除けた場合は、必ず水を注ぎ入れてスムーズに水が流れるか確認をしてください。
また、ペーパー以外のモノが詰まっている場合や何が詰まっているのか原因が分からない場合は、改めて水を流し入れるのはおススメしません。詰まっているものによってはますます悪化させてしまう可能性があるからです。この場合は、トイレを使用しないで専門業者に相談してください。
なお、温水洗浄便座や暖房付き便座の場合は、電気が通っているため修理が難しくかつ危険です。必ず業者やメーカーに依頼してください。
5.自分でできるトイレ詰まりの対処方法
詰まっているものが分かっている場合は自分で対処出来ます。ここでは、簡単な方法で取り除く方法を解説します。破損や故障の恐れもあるため、あくまでも応急処置として、詰まりを繰り返すようであれば専門業者に相談をしてください。
紙など溶かせるものが詰まった場合
トイレットペーパーやトイレ用の掃除シートなど、「トイレに流せるタイプ」のモノでしたら水に溶けます。この場合は、一度便器内の水を取り除き、新たにバケツで水あるいはぬるま湯を流しいれると反動で溶けて流れていくことがあります。
この場合、その後に水をゆっくりと注ぎ入れて溜まらないようでしたら流れたという証拠です。それでも、頻繁に詰まるようでしたら、何度もしつこくやらずに一度点検してもらうのがいいでしょう。
水に溶けない異物が詰まった場合
水に溶けるペーパー以外の異物が詰まっている場合も、始めは便器内の水を取り除いてください。見えるところ、手の届くところに異物があるようでしたら手で異物を取り除いてから水を静かに注ぎ入れ、問題なく水が流れれば詰まりは解消されます。
異物を取り除いても変化がなければ、奥の方に別の異物が詰まっているか管の内部に問題があるかもしれません。その場合は、専門業者に依頼してください。
災害が原因の場合
台風や大雨などで水が詰まり、それどころか逆流してきた場合は、下水管にトラブルが発生した可能性が十分にあるため、触らずに専門業者や住んでいる地域の水道局に連絡をしてください。
なお、逆流を防ぐ応急処置として「水のう」があります。「水のう」とはビニール袋に20リットルほどの水を入れて作る、いわゆる「水を詰めた土のう」です。この「水のう」を逆流してくるトイレの縁などに積んでおくと、逆流してきた汚水が室内に入り込むのを防ぐことが出来ます。業者が来るまでの応急処置ですので、逆流してきたと思ったらすぐに「水のう」を作っておきましょう。
6.トイレのリフォームをしたほうがよいケース
簡単で原因が分かっているような詰まりなら自分で直すことができますが、原因が分かっていても自分では対処できない場合はリフォームが必要になることもあります。
また、頻繁に詰まり、その度に修理を依頼していたら部品交換や修理費用にお金がかかってしまいます。今後のことも考えたらリフォームをした方がいい場合もあります。
では、どのような場合リフォームが必要になるのでしょうか。
タンクに問題がある場合
タンク式トイレの場合、このタンクにトラブルが起きる場合があります。タンク自体は丈夫なのですが、内部の部品、例えば水を流す際に操作するレバーや繋がれている鎖、浮き球、ボールタップなど、このうちの一つでも正常に働かないだけで水が思い通りに流れなくなります。
これらの部品はホームセンターなどで市販されているので自分でも部品交換は可能ですが、慣れていない場合は業者に頼むことをおすすめします。
排水管が古くなっている場合
家の経過と共にトイレの目に見えない部分、例えば給水管や排水管、タンクの内部なども想像以上に傷んでいる可能性があります。そうなると自分の力で部品交換だけというわけにはいきません。業者に工事を依頼することになります。
トイレが故障してしまってから修理やリフォームを考えていては大変です。大ごとになる前にリフォームをするという選択肢もあります。
7.トイレをリフォームするメリット
たとえトイレでもリフォームとなると、ある程度の資金が必要になります。ここではトイレのリフォームをするメリットを紹介します。
水道代を安くできる
最新型の便器の多くは節水・節電機能に優れています。10年前の型と比較して今の最新型のトイレは約半分の水量と電気代で済みます。
つまり、リフォーム後にかかる水道代や電気代など月々の光熱費を考えると、最新型のトイレにした方が結果的には安く抑えられることになるわけです。
手入れが楽になる
最新型のトイレの形状は凹凸が少なくシンプルなフォルムになっているのがほとんどです。そのため、でっぱりやくぼみがない分、掃除がラクで手入れがしやすくなっています。
また、便器も汚れが付きにくくかつ汚れが落ちやすい素材もあるので、より掃除がラクになっています。
さらに、最近はタンクを設置しないで水道管から直接水を流すタンクレストイレが人気です。タンクレストイレの場合、タンクの部分の掃除が必要ないので掃除がよりラクになります。ただし電気を使うため、停電になると使えないというデメリットがあります。
8.トイレが詰まるようになったらリフォームも検討する
以上のようにトイレの詰まる原因や対処法にもいろいろなものがあることを理解していただけたでしょうか。詰まりのタイプによっては、いざとなったとき自分で解決出来るようになります。
しかし、トイレの詰まりも頻繁に起きるようになったらリフォームをすることも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
リフォーム会社では、ユーザーの予算や希望に沿った工事をしてくれるところが増えています。
なお、リノコでも予算や希望に合ったリフォームを提案させていただいております。
無料見積りはこちらのフォームから依頼できます。相談のみも受け付けていますのでお気軽に問い合わせください。
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リフォームの口コミ・評判
施工内容 | 便器交換 |
メーカー・機種 | LIXIL:アメージュZ(フチナシ) |
総額(税込) | 99,000円(工事費込み) |
機能 | 防汚素材、強力水流、フチナシ、節水、おしり洗浄、防臭機能 |
ユーザーの声 | 急いで決めた割にはいい買い物をした/50代・女性 主人と相談して決めました。トイレが壊れてしまったので急なことでしたが、迅速に工事をしていただき感謝しています。便利な機能がたくさん付いているのでいい買い物をしたと思います。 |
プラス5万ほどで床や壁紙の張り替えも可能です。さらに快適なトイレ空間になります。
9.トイレが詰まってしまった場合の重要ポイント
以上、トイレの詰まりの原因と対策について説明しました。ここでもう一度重要なポイントについて3点確認しましょう。
トイレの詰まりの原因は
トイレの詰まりの原因として、次の点が挙げられます。
・ 多量のトイレットペーパーの流した、および水に溶けないモノを流してしまったため
・ 水災害による排水管からの逆流
・ トイレを説明書通りに使用していない
・ 便器本体に問題がある
・ タンクに問題がある
トイレの詰まりを直す方法は
トイレが詰まってしまった場合の対処法は次の通りです。
・ 自分で異物を除去する
・ 詰まりの原因となっている部品の交換
・ 業者に依頼する
トイレの詰まりを防ぐには
トイレの詰まりを未然に防ぐことで、対処も楽になります。未然に防ぐためには普段から次のことに気を付けるようにしましょう。
・ 水が正常に流れているか
・ 便器の水位に変化がないか
・ 便器内からヘンな音がしないか
自分で対処できるうちはいいですが、トイレが使えなくなってしまうと一大事です。
状況を確認しつつ、早めに専門業者へ相談する、リフォームを検討することをオススメします。
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