トイレ掃除を楽にする方法|トイレ掃除の基本とリフォーム術も紹介
2022年01月21日更新
トイレ掃除は大変だけれど毎日きれいにしていたい、少しでもトイレ掃除を楽にできるようにしたいと考えている人もいるでしょう。この記事では、トイレ掃除の基本手順から掃除が楽になるリフォーム術、リフォーム計画を立てる際のポイントまで解説します。
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- 目次
1.トイレ掃除の手順と方法
まずはトイレ掃除の手順と方法について解説します。トイレにつく汚れの種類や掃除の頻度、掃除を効率的に行うための手順について見ていきましょう。
トイレにつく汚れの種類は3つ
トイレの汚れは大きくわけて3種類あります。汚れの種類によって効率的な掃除方法が異なるため、まずは汚れの特徴について知っておくことが大切です。
トイレだけでなく、水回りでよくみかけるのが「ピンクの汚れ」ですが、これはバクテリアの繁殖によるものとされています。バクテリアは空気中や水中に存在し、便器内の湿度や水中の栄養分を餌として繁殖し、繁殖力が強いためすぐに出現するのが特徴です。
ピンクの汚れは出現しやすい分、汚れを落とすのが簡単です。洗剤をつけたブラシでこすればかんたんに落とすことができるでしょう。
次に多いのが「黒ずみ」で、カビが表面化して便器のふちや裏側が黒くなりますが、バクテリアと同じく湿度や栄養がある場所で繁殖しやすい点が特徴です。カビはバクテリアよりも汚れがしつこく、落としにくいため放置すると大変です。
カビは簡単には落とせないため、洗剤をつけてしばらく置いてからこするなど工夫が必要になります。洗剤の成分自体がカビの原因になることもあるため、掃除の後はしっかりと洗い流すことも大切です。
3つめの汚れが「黄ばみ」です。トイレは白い場所が多いため、気がつくと黄ばみが浮き出ていることがあるでしょう。黄ばみの原因は尿石の付着です。尿に含まれる尿素やタンパク質などが細菌によって変質したものが尿石ですが、これは汚れだけでなくにおいの原因にもなります。
黄ばみ汚れは酸性洗剤が有効とされていますが、クエン酸などを利用する掃除方法もあります。カビと同じく落としにくい汚れであるため、ある程度時間をかけて掃除する必要がある点は覚えておきましょう。
トイレ掃除の頻度は?
トイレ掃除を毎日完璧におこなうのはなかなか難しいものです。とはいえ、汚れを放置しているとこびりついて落としにくくなってしまいます。
トイレ掃除は、「毎日掃除する場所」と「定期的におこなう際、念入りに掃除する場所」にわける方法がおすすめです。基本的には汚れをため込まないことが大切なので、毎日数秒または数分でできる手軽な掃除を続けておきましょう。汚れをため込まなければ、定期的におこなう念入りな掃除の際も楽になります。
たとえば、トイレのついでに便器に洗剤を吹きかけておくだけでも掃除の楽さが変わります。便器のふたや水まわりもお掃除シートでサッとふく習慣をつけておくとよいでしょう。目に見える部分だけでも毎日掃除しておくことが大切です。
トイレ掃除の手順を解説
毎日の簡単掃除にプラスして、週に1回の丁寧なトイレ掃除がおすすめです。その際も効率的な手順で掃除をおこなえば、持続的に掃除する習慣づくりにつながります。具体的には次の流れで行うとより効率的です。
1. 便器内側の掃除:トイレットペーパーを敷き詰めて酸性洗剤でパックし30分〜1時間放置※
2. 便器外側の掃除:トイレ用のシートなどを使って便器の下や周辺を拭き上げる
3. 壁の掃除:尿が飛び散っている可能性が高いので腰の高さあたりまでしっかり拭く
4. 床の掃除:掃除で飛び散った汚れもまとめて拭き上げる
※トイレ内には雑菌が多いため、雑菌を広げないためにもまずは内側から掃除しましょう。また、床と便器の境目には汚れがたまりやすいため、入念におこなって下さい。
時間があるときは収納棚や電気周りなどの掃除をしておくと汚れがこびりつきにくく、後々の掃除も楽になります。
2.タンクレストイレは掃除が楽?メリット、デメリットを解説
特に手間がかかるのは、やはり便器の掃除ではないでしょうか。複雑なつくりになっているため、細かなところまで掃除が行き届かないと悩みを持つ人も多いでしょう。また、トイレ内が狭いことで、掃除がしにくいと感じる人もいるかもしれません。
そこで、最近人気となっているのがタンクレストイレです。文字通り、タンクがないシンプルなトイレで、掃除がしやすいと評判です。ここではタンクレストイレのメリット、デメリットについて解説します。
人気のタンクレストイレのメリット
タンクレストイレが人気となっている理由のひとつは、節水効果です。タンク式トイレでは1度の洗浄で約13リットルの水を使っていましたが、タンクレスになると1回あたり約3.3リットルと大幅に節水できます。これは、年間の水道代で計算すると約15,000円の節約になります。
さらに、タンクがなくなることでスタイリッシュな印象を与えることができることも人気の理由です。シンプルな構造になっているため、デザイン性だけでなく掃除のしやすさという点でもメリットは大きいと考えられます。
これまで便器は陶器製が主流でしたが、タンクレストイレでは新素材を使用し、汚れがつきにくいというメリットを付随させることに成功しています。そのため、日常的なお手入れも楽にできるのが嬉しいポイントです。
タンクレストイレのデメリット
タンクレストイレにはデメリットもあります。まず、タンクレスは水を流すために電気を使用していますが、これはつまり、停電するとトイレが使えなくなるということになります。オプションで停電時も利用できるようにすることは可能ですが、費用がかかるためデメリットといえるでしょう。
また、手洗いがないのもデメリットです。タンクレスで室内空間が少し広くなったとしても、別に手洗いカウンターなどを設置する必要があるため、結果的にはさほど空間が変わらないケースもあります。掃除の手間を考えても、掃除場所がひとつ増えるのはデメリットといえるでしょう。
3.トイレ掃除を楽にするためのリフォームの相場は?
トイレ掃除を楽にするためにリフォームを検討している人もいるでしょう。汚れがつきにくいトイレや、掃除がしやすい素材の壁材や床材にリフォームすることで、より手軽に掃除ができるようになります。ただしリフォームは費用がかかるため、まずはトイレリフォームの相場を知ることが大切です。
リフォーム費用は、物件の種類によって相場が異なります。ここでは戸建てとマンションの費用相場について解説しておきましょう。
戸建てのトイレリフォームの費用相場を紹介
戸建てのトイレリフォームの相場は30〜40万円です。戸建ての場合、マンションに比べてトイレ空間が広い場合もあります。トイレ本体を交換するだけであれば、空間の広さに関係なくトイレの本体価格と工事費用がかかりますが、全面リフォームやクロス・床材の張り替えもおこなう場合、面積が広い分費用もかさみます。
強いこだわりがない場合には、希望の機能と予算だけをリフォーム会社に伝えて、見積もりを出してもらうのもよいでしょう。
マンションのトイレリフォームの費用相場を紹介
マンションのトイレリフォームの相場は20〜30万円です。マンションのトイレは、戸建てと違ってコンパクトなトイレが多いでしょう。物件にもよりますが、縦に広いタイプの空間が多くみられます。
マンションも戸建てと同様に見積もりを必ず取り、こだわる部分はしっかりと伝えることがポイントです。
4.掃除を楽にするトイレリフォーム術
トイレ掃除を楽にするという視点でリフォームを考えると、プラス5万円前後で普段のお手入れが楽になる方法があります。毎日使うトイレだからこそ、楽に清潔さを楽に保てることは大きなポイントです。
ここでは、通常のリフォームプラス5万円で掃除を楽にするリフォーム術を紹介します。
汚れのつきにくい壁紙に張り替えよう
まずは壁紙です。クロスとも呼ばれますが、トイレの壁紙にはさまざまな種類があります。汚れがつきにくい壁紙を選べば、毎日の掃除を楽にすることができます。
壁紙が黄ばんだりカビが生えたりするだけで、一気にトイレが古びた印象になるため、壁紙のお手入れは重要ですが、汚れがつきにくい素材なら手間を少なくすることができます。吸湿機能を備えた壁紙などもあるので、リフォームのタイミングで検討してみるのもよいでしょう。
壁紙の張り替えにかかる費用相場は、1畳ほどのトイレでおおよそ4万円程度です。ただし機能性の高い壁紙を選んだ場合は、相場プラス1万円ほどがかかると考えておいて下さい。
トイレの床材を変えると掃除が楽に?
トイレの床が、木製や目地の多いタイプである場合、掃除に手間がかかります。こうした床材の場合は、リフォームと同時に掃除がしやすい床材への張り替えも検討しましょう。床材を替えることで掃除が楽になれば、いつでもきれいなトイレをキープすることができます。
トイレの床材ごとの特徴は、以下の通りです。
床材 | 特徴 |
---|---|
タイル | 耐水性・耐久性に優れている |
フロアタイル | 耐水性・耐久性に優れているが濡れると滑りやすい |
クッションフロア | 耐水性に優れていて足腰の負担を軽減してくれる。 水拭き可能で手入れが楽 |
フローリング | デザイン性が高いが、水に弱く手入れに手間がかかる |
このように、それぞれの床材に特徴があるため、自分が希望する機能性を備えた床材をきちんと選択することが重要です。
(参考)クッションフロアへの張り替え料金
帖数/張り面積 | ||
---|---|---|
現状の床材 | 新規張り料金(税込) | |
1帖/2m²まで | クッションフロア フロアタイル | 総額39,800円 | フローリング | 総額41,800円 |
2帖/4m²まで | クッションフロア フロアタイル | 総額42,800円 | フローリング | 総額46,800円 |
収納やコンセントをプラスする
リフォームと同時に、トイレの機能性をアップさせるのも掃除の効率化になります。たとえば、冬場のトイレ掃除は寒くて嫌だという人は、コンセントを追加して暖房機能をつければ掃除が快適に行えるというケースもあるでしょう。
収納が少ないため、物が溢れて掃除がしにくいと感じている人は、作りつけの収納棚を設置するなど工夫して一か所に物を集約できれば、掃除も楽になるでしょう。
このように、これまでになかった機能をプラスすることで利便性を向上させることができるということも覚えておきましょう。
5.トイレリフォームで失敗しないための注意点
それなりの費用がかかるトイレリフォームであるため、後悔したくないと考える人は多いはずです。トイレリフォームで失敗しないための注意点についてもよく理解しておきましょう。
排水管工事が必要になると費用がアップする
トイレのリフォームは、トイレ本体を取り外して新しいトイレを設置するケースが大半です。本体の取り替えだけなら簡単な工事に思えるかもしれませんが、場合によっては排水管の位置をずらしたり、排水管の不具合を修繕したりする必要が出てくることもあります。
こうなると、相場費用にプラス10万円ほど必要となります。この費用については、工事期間や排水管をどこまで工事するのかによっても変動します。期間が長くなればなるほど費用が高額になるため、事前にしっかりと見積もりを取っておくことをおすすめします。
リフォームの目的を明確にしておく
トイレのリフォームを行う場合、なぜリフォームしたいのか目的を明確にしておくことが重要です。なぜなら、目的に応じて選ぶ材料や工程が変わってくるからです。トイレ空間を広くしたいのか、掃除を楽にしたいのか、収納を増やしたいのか、おしゃれにしたいのかなど、目的はさまざまです。
掃除が楽でおしゃれなトイレにしたいなど、目的が複数になることもあるでしょう。いずれにしても、リフォームプランを明確にしておけば、余計な機能を省いて必要なものだけを選択することにつながります。ひいてはコストダウンにもつながるため、プランニングは重要な作業です。
6.トイレ掃除を楽にするリフォームの重要ポイント
トイレ掃除の方法と手順は?
トイレにつく汚れは、大きく分けて3種類あります。ピンクのバクテリア汚れと、カビが原因の黒ずみ、尿石が原因の黄ばみがあります。
トイレ掃除は、毎日掃除する場所と定期的にしっかりおこなう場所にわけておこなうとよいでしょう。トイレ掃除の手順は、雑菌を広げないためにもまずは便器内側から始め、便器の外側、壁、床の順でおこないます。
タンクレストイレは掃除が楽?メリット・デメリットは?
人気のタンクレストイレのメリットは、節水効果と水道代の節約、空間を広く使えるデザイン性です。また、シンプルな構造なので掃除が楽なことも大きな魅力でしょう。汚れがつきにくい新素材を使用しているため、日常的なお手入れが簡単でありながら、いつでもきれいに使用できます。
タンクレストイレのデメリットは、水を流す際に電気を使用するため停電時は利用できないことと、手洗い場所を別に用意する必要があることです。
トイレ掃除を楽にすることもできるリフォームの相場は?
トイレリフォームの費用相場は、物件の種類や広さによっても変わりますが、戸建てでは30~40万円程度、マンションは20~30万円程度です。
掃除を楽にするトイレリフォーム術は?
長い目で見た時、プラス5万円で今後の掃除が楽になるなら、トイレ掃除を楽にするためのリフォームを検討するのもよいかもしれません。壁紙や床材を汚れがつきにくい機能的なものに変えたり、収納やコンセントを追加するなど、トイレ内の機能性アップも掃除の効率化につながります。
トイレリフォームで失敗しないためには?
排水管工事が必要になる場合は、費用がプラス10万円程度かかることも覚えておきましょう。リフォームで失敗しないためには、掃除を楽にするなどリフォームする目的を明確にしておく必要があります。目的を明確にしておけば、不要なものに費用をかけて後悔することもないでしょう。
トイレのリフォーム費用を決定する大きな要素はトイレ本体の価格とリフォームの範囲です。使用する素材や工事内容で費用が大きく異なるため、予算にあったものをよく検討して選ぶようにしましょう。
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