知っておきたい!トイレのカビをきれいに落とす方法と対策
2022年04月27日更新
トイレに入ってふと便器を見ると黒い輪染みが。こんな経験はありませんか。実はこの黒い輪染みの正体はほとんどの場合「カビ」なのです。この他にもトイレにはカビの生える場所が多くあるのをご存じでしょうか。家のトイレがカビの温床に、なんて想像しただけでもぞっとしてしまいますよね。そこで今回は、知っておくと安心のトイレのカビを丸ごと退治する方法をご紹介します。
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- 目次
1.トイレは湿気が多くカビが生えやすい
水が溜まりやすい場所はカビのすみか
カビは地球上に6万種類以上存在しているといわれており、家の中でも常時約10種類から20種類のカビが存在しています。家の中で見られるカビにはコウジカビ・青カビ・クロカワカビ・ススカビなどがありますが、浴室やトイレなど湿度の高い場所によく発生するのがクロカワカビなどです。
カビは室温20~30度、湿度65%以上で発生しますが、特に室温25度、湿度80%で爆発的に増えるといわれています。つまり、一日中エアコンをつけている室内は非常にカビの繁殖しやすい環境となるわけですね。
トイレまわりはカビのすみか
さらにトイレのように常に水を流している場所、水が溜まっている場所は湿度が高くなり、空気がよどんでカビが発生する条件を満たしてしまいます。トイレは家の中でも特にカビが生えやすい場所なのです。
カビは一年中存在しますが、特に梅雨時期はカビの成長に最も適した時期となり、冬に比べて5~6倍増えるといわれています。ただし、最近では冬でも加湿器を使うためカビが増えやすい環境になっている家が増えています。加湿器の使いすぎは家中のカビを増やす原因ともなるので注意が必要です。
目に見えないカビの人体への影響
トイレの中で特にカビの多いところは窓・便器のまわり・便器の中・手洗い場・部屋の角などです。水まわりや普段なかなか掃除が行き届かない場所に、気がつかない間に発生しているケースが多くあります。特にトイレの窓や便器の下など低温で湿りやすい場所に発生しやすいのでこまめにチェックするように心掛けましょう。
カビは成長すると胞子となって空気中を飛散します。この飛散した胞子を吸うと喘息や肺炎など健康被害を引きおこすこともあります。特に湿気のあるところに発生しやすいトリコスポロンというカビは、吸い込むと肺炎を引き起すカビとして有名です。
カビによる健康被害
水の溜まっている場所や排水口、ドアや窓の木材の腐食部分などに多く発生するので気をつけましょう。
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2.気づいたらすぐに掃除をするようにしよう
結露しやすい場所はこまめな掃除を!
カビは水分とホコリを栄養分として繁殖します。そのため、カビの発生を防ぐためには小まめな掃除が何よりも大切です。特に結露のある窓ガラスは最もカビが繁殖しやすい場所となっています。窓ガラスはこまめに拭き、結露している場合は結露防止テープを張るなどして対策をとるようにしましょう。
結露をそのままにしているとカビの発生につながる
ただし、湿った状態のテープを貼りっぱなしにしておくと、そこに新たにカビが生えることもあります。カビが発生していないか小まめに確認し、カビが発生したらすぐに取り換えるようにしましょう。
カビ臭いのは繁殖の合図!?
カビが生えた場所にいると、カビ臭さを感じることがあります。実はこの臭いは、カビが繁殖する際に出されるカビの糞などからきています。カビ臭いということはかなりカビが繁殖している危険性があります。
臭いと思ったら繁殖しているサイン
目には見えないけれどカビの臭いがするという場合は、床や壁紙などに薄く付着して繁殖している場合もあります。ほこりや黒ずみだと思っていたらカビだった、というケースです。きちんと掃除しているつもりでも、見落としがないか確認してみましょう。
トイレ掃除の際に忘れがちな場所
トイレ掃除をするときは便器の中だけでなく、窓、トイレの床、裏側、壁、ドア、天井もこまめに掃除するようにしましょう。トイレ掃除で意外と忘れがちなのが換気扇です。
カビは湿気とほこりを栄養にして育つため、湿気を含んだほこりが付着しやすい換気扇はカビの格好の繁殖場所となります。また、換気扇にカビが発生すると、カビの胞子をトイレ中にばらまき、人間の体に付着してほかの部屋にもカビの胞子を運んでしまいます。
週に一度は換気扇を外し、掃除をするように心掛けましょう。特に乾拭きだけでは落ちない場合、カビが発生している恐れがあります。この場合は洗剤を使ってしっかりカビを落とし切ることが大切です。
3.トイレのカビの掃除方法
換気に適している時間帯はお昼前後
カビを効果的に除去するためには、換気をよくすることが大切です。換気扇がついている場合は必ず回しっぱなしにして室内に空気がこもらないようにしましょう。使用後だけでなく、必ず毎日換気を行うことが大切です。
天気のいいお昼前後に換気しよう
また、天気のいい日は窓を開けて一気に空気を入れ替えるようにしましょう。11時から14時くらいの間は窓を開けておくとカビの予防に効果的です。
逆に雨の日は湿気が入り込んでしまうので、窓を開けないように注意しましょう。
汚れやすい場所はこまめな掃除がカギ
トイレの床、便器の周りは特に汚れやすいので毎日掃除することが大切です。汚れを放置しておくと臭いや雑菌、カビが繁殖する原因になってしまいます。汚れた場合はティッシュなどですぐにふき取っておきましょう。
床も汚れやすいのでこまめに掃除
壁紙、天井などは、普段のお手入れとしてはフローリングワイパーなどでさっと乾拭きしておくだけでもほこりを払い、カビの繁殖を防ぐことができます。さらに、月に1度はワイパーに消毒用アルコールを吹きかけてふき取っておきましょう。こうすることで更なる除菌効果が期待できます。
50度以上のお湯でカビを死滅、ただし熱湯には注意
輪じみになりやすい手洗い場や便器の内側は、50度以上のお湯をかけておくと内部までカビを死滅させることができます。1週間に1度の割合で2Lぐらいのお湯をかけておきましょう。
50度以上のお湯でカビを死滅させる
熱湯を使うと火傷をするおそれがあるので大変危険です。熱いお湯をかけるときは、お湯の跳ね返りに注意してゆっくり行うようにしましょう。すでに輪じみができてしまっている場合は、お湯だけでは取ることができません。
この場合、塩素系のカビ取り剤をトイレットペーパーに含ませて、1時間ほど放置したあと流すようにします。その後、トイレブラシなどで軽くこするとよく落ちます。汚れが落ちにくい場合は1度で落ちない場合もあります。その場合は時間をおいて何度か繰り返してみましょう。
4.トイレ掃除向きのカビ取り剤
壁や床に塩素系を使うと変色のおそれがある
通常のカビ取り剤には塩素が含まれていますが、壁紙や床に塩素系カビ取り剤を使うと、変色してしまう恐れがあります。そのため、床や壁紙を掃除するときは除菌アルコールスプレーか乳酸系のカビ取り剤を使うようにしましょう。
塩素系以外のカビ取り剤を使おう
まずは除菌アルコールスプレーを床に直接吹き付けて、乾いたぞうきんやスポンジでふき取ります。しつこい汚れは変色しないか確かめたうえで、乳酸系カビ取り剤を使って落としましょう。洗剤を使いたくない場合は、メラニンスポンジでこするとキレイに落とすことができます。
ただし、壁紙に使うと剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。
床は広範囲にカビが生えている場合も多いので、一度カビをすべて落としてから、床全体を除菌のできる使い捨てシートなどを使ってしっかり拭きあげます。除菌アルコールスプレーを吹き付けた布などでも代用できますが、雑巾などを使いまわしてしまうと、せっかく除去したカビの胞子をまたこすりつけてしまうことになります。
一度カビを拭いたものは使いまわさずに捨てるようにしましょう。
トイレのタンク内は据え置き型のものを使おう
カビの防止、除去のためには小まめな拭き掃除をすることが基本になります。使い捨てできるシートや布、除菌アルコールスプレー、乳酸系のカビ取り剤を使いやすい場所に常備しておきましょう。トイレタンクの中もカビが発生しやすい場所ですが、素人では掃除しにくい場所でもあります。
特に水の当たる場所にピンク色や橙色の輪じみになっているのを見かけることが多いのではないでしょうか。実はこれ、バクテリアが繁殖している場合があります。この場合はタンクの上に置くタイプのトイレ用洗浄剤が効果的です。
水が流れる場所だけでなく、周囲もほこりがたまりやすいので1日1回は除菌シートや除菌アルコールスプレーをひたしたトイレットペーパーなどでさっと拭いておきましょう。
便器の中のカビはほとんど塩素系カビ取り剤で落とすことができますが、尿石とからんでカビが落ちにくくなっている場合もあります。この場合は先に酸性の洗剤で尿石を溶かしてから一度しっかりと水を流し、翌日などに改めて塩素系のカビ取り剤を使ってカビを除去します。
5.掃除をする際の注意点
間違った使用方法に必ず注意しよう!
掃除をする際最も気をつけなければいけないのは、「洗剤を混ぜないこと」です。効果的だからといろいろな種類の洗剤をあれこれ使うのは非常に危険です。特に「塩素系洗剤」と「酸性洗剤」は絶対に同時に使わないように注意しましょう。
正しい洗剤の使い方を
塩素系の洗剤と酸性の洗剤を混ぜると、人体に有害な塩素ガスが発生します。塩素系洗剤はカビに最も効果が高い洗剤で、カビの胞子とカビが作り出す色素を酸化・分解する効果に優れています。
塩素系カビ取り洗剤の主成分は次亜塩素ナトリウムですが、この物質は非常に分解しやすい性質があるため、安定させるために液性をアルカリ性に調整しています。
ところが、そこに酸性タイプの洗剤を加えると、急激に分解が進み、塩素ガスを発生してしまうという仕組みです。
この2つの組み合わせは同時に使用することはもちろんですが、どちらを先で使おうと後で使おうと関係なく塩素ガスが発生してしまいます。そのため、必ず単独で使うことが大切です。
塩素系のカビ取り剤を使った後に水を流さないで酸性タイプの洗剤を使ったり、酸性タイプの洗剤を使用後に水を流さずに塩素系のカビ取り剤を使用するのはどちらも危険です。必ず水でしっかりと流してから使うようにしましょう。
空気中に成分が漂っている場合もあるので同じ日に使わないようにするのが無難です。また、塩素ガスだけでなく、洗剤が手や顔についてしまったり、臭いで気持ち悪くなってしまったりする場合もあります。
掃除をするときはしっかりと換気を行い、汚れても良い動きやすい服装と長袖長ズボン、ゴム手袋とマスクを準備しておきましょう。
塩素系カビ取り剤の臭いなどは、体調によって吐き気やめまいを起こすこともあります。気分が悪いと感じたらすぐに十分な換気を行い、横になって休んで様子を見てください。
6.カビを生えにくくするポイント
こまめな換気と拭き掃除
カビを生えにくくするためのポイントは小まめな換気と拭き掃除となります。トイレの湿度をなるべく60%以下に保ち、毎日しっかり掃除するようにしましょう。
濡れ雑巾での掃除は床や壁紙を湿らせ、カビを繁殖させる原因となってしまいます。必ず使い捨ての除菌シートを使うか、ボロ布やトイレットペーパーに除菌アルコールスプレーを吹き付けたものを利用し、使い終わったら捨てるようにしましょう。
掃除が終わった後に、除菌アルコールスプレーを吹きかけておけばカビの発生を防いでくれます。壁紙や天井、トイレの床などに定期的に吹きかけておくことで、トイレの臭い防止にも役立ちます。また、トイレの窓は最もカビの発生しやすい場所です。
特に窓のサンはほこりがたまりやすいためカビが密集して生えている恐れがあります。窓を掃除するときは窓のサンも拭くようにしましょう。
窓の表面は窓ガラス用洗剤で拭いたあと、しっかり水分をふき取っておくことが大切です。表面を拭いたときに黒くなっていたらカビが生えている恐れがあります。この場合は仕上げにアルコールスプレーを吹きかけてから、乾いた布でふき上げておきましょう。
カビは放置しておくとどんどん増えてしまいます。そのため、カビを増やさないことがとても大切です。カビを見つけたら放置せずにすぐに除去するように心掛けましょう。
中途半端に掃除をしてしまうと、カビはすぐに繁殖します。カビは残さずに徹底的に除去しておくことが大切です。
7.何度も生えるしつこいカビはプロに
困ったときは気軽に相談してみよう
毎日きれいに掃除しているのにカビ臭さが取れない、塩素系の洗剤やカビ取り剤の臭いで気分が悪くなってしまう、そうした場合におすすめなのがプロのクリーニングです。
困ったときはプロにおまかせ
素人では落とし切れない木材の内部にまで浸透したカビや、トイレタンクの中のカビまで徹底的にカビ落としが可能です。一度きれいにしてしまえばカビが生えにくい環境になるので、その後のお手入れもずっと楽になります。
特に、呼吸器の弱い人、喘息のある人、アレルギー症状のある人、自宅に高齢者や乳幼児のいる人などはプロに頼むと安心です。
8.まとめ
家の中は私たちが思っている以上に多くのカビが生息しています。特にトイレは常に湿度が高く、閉鎖された空間でカビが繁殖しやすい場所として注意が必要な場所です。カビは、見た目や臭いが不快なだけでなく、アレルギーや気管支喘息の原因となってしまいます。
また、意外かもしれませんが、皮膚に入り込んだり内臓を侵したりするカビも存在します。こうしたカビの被害を予防するためにも、正しい知識を持ってしっかりと予防することが大切です。カビから家と家族を守るためにもしっかりとしたカビ対策を心掛けましょう。
カビを防ぐためには湿度を低く保つことが重要です。
換気扇を回すことや、壁紙クロスには防カビ性能・吸湿性能のあるものもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
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