トイレのリフォームが水道代節約の近道?正しい節水方法をご紹介
2022年01月18日更新
水道代節約を考えている人はトイレの節水に取り組んでみるとよいでしょう。トイレは意外と水を消費しますので、トイレの節水は大きな効果が見込める場合もあります。そこで一般的なトイレの水量や水道代をお伝えしたうえで、トイレの節水方法についてご紹介します。
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- 目次
1.トイレの水道代は意外と高い
こんなに高かった!トイレの水道代
意外と多いトイレの水道使用量
水道代を減らしたい、環境保護のために使う水の量を減らしたいといった理由で節水を検討する場合は、効果が大きいものから対策するのが基本です。そのため、トイレを節水するよりも、お風呂や炊事・洗濯の節水から対策を進めようと考える人もいるかもしれません。
しかし、家庭内におけるトイレの水道使用量は意外と多く、トイレの節水を進めることは使用する水道使用量と水道代を減らすことに直結します。
東京都水道局の平成27年一般家庭水使用目的別実態調査によると、一般家庭の1カ月平均水道使用量は単身世帯で8,200リットル、2人世帯で15,900リットル、3人世帯では20,400リットルとなっています。
また、家庭における水道水の使われ方はお風呂が40%のトップで、2位にトイレ21%、続いて炊事18%、洗濯15%そして洗面その他6%となっています。つまり、2人世帯の場合は1カ月で約3,300リットルの水をトイレで使っているということになります。
もともとはトイレが1番だった!?
家庭内で最も水を使用するのは風呂ですが、次にトイレというのは予想外に多いと感じた人もいるでしょう。これは平成27年の調査結果ですが、平成18年の調査ではトイレがトップでした。それを考えるとトイレの節水は進んでいるといえるかもしれませんが、まだまだ毎月多くの水をトイレで使っているという状況は変わらないといえます。
水道料については総務省が発表している2015年の世帯別月額水道料平均のデータが参考になります。そのデータによると2人世帯は月4,222円、3人世帯は5,326円となっています。2人世帯の東京都における水道水使用量平均が15,900リットルですので、1リットル当たりの水道使用量は約0.27円となります。2人世帯がトイレに使う水量に0.27円を乗じてトイレの水道代を計算すると月額約890円、年間約10,700円ということになります。
この金額を見ると意外に高いと感じる人は多いかもしれません。風呂は大量の水を使っている実感が伴うため使用水量が多いことを自覚しやすいです。
一方、トイレは風呂と比較すると水の量の把握が難しく大量の水を使っている実感がない場合もあります。それだけに節水余地は大きいといえるのではないでしょうか。
2.基本はこれ!大と小の使い分けをしっかりとしよう
大と小では2リットルの差があった
トイレの効果的な節水方法は主に3つあります。1つ目は「大と小をきっちり使い分けること」です。
一般的なトイレは、水を流すときに大と小の2種類から選択をすることになります。この選択を適切に行うことで節水や水道代節約につなげることができます。どの時代に生産されたトイレか、どのメーカーのどんなグレードのトイレかなど、トイレの種類によって違いはありますが、一般的には大1回では6~8リットルの水が流れ、小1回では4~6リットル流れるといわれています。
つまり、大と小では1回あたり2リットルもの差が生じているということになります。ひと昔前のトイレであればその差はもっと大きくなります。
およそペットボトル大ほど
本来、大は「男性の大便と女性の大小便」に使用し、小は「男性の小便」に使用することを想定しているといわれています。トイレットペーパーなど液体以外のものをどの程度流すかで使い分けるとよいでしょう。
小やエコ小でもきちんと流れる
この考え方に沿って正しく使用することによってトイレの節水につながる可能性があります。中には「トイレットペーパーが流れないのでは?」と不安になって、小で済ませられる場合にも大で流してしまう人もいるでしょう。
また、流れたかどうか不安になって2度流しをしている人もいるかもしれません。しかし、一般的なトイレは小でも少量のトイレットペーパーであれば十分流れていきます。大を使用するのは便を流す場合や大量のトイレットペーパーを流す場合に限定し、その他の場合は小で済ますことを習慣づけるのをおすすめします。
ただし、配管が複雑で長いなど流れにくい構造になっている場合は、原則通り男性の小便以外は大を使うのが無難でしょう。それ以外の場合は、適切に使い分けることで節水そして水道代節約になるはずです。
TOTO エコ小リモコン
最新機種になると大と小に加えて「エコ小」ボタンがついているものもあります。一般的にはエコ小は小の8割程度の水が流れるように設定されていて男性の小便を流すときに使用することを想定しています。エコ小ボタンがある機種は3種類を正しく使い分けることが大切です。
3.節水型トイレの使用も検討しよう
昔のトイレの約半分の水量
トイレの節水方法の2つ目は「節水型トイレに買い換える」という方法です。
トイレのリフォームで節水型の最新式トイレに換えることによって大幅な節約を実現できる可能性があります。トイレは寿命が長い設備です。場合によっては30~40年前のトイレを使い続けているというケースも珍しくありません。
昔のタイプの水洗トイレとなると大を流した場合10リットル前後の水が流れるといわれています。トイレの節水機能は年々向上しており、最新型の節水型トイレの場合、大の場合であっても5リットル程度の水しか使わない仕様になっています。
昔のトイレの大と節水型トイレの大を比較すると水量は半分で済むことになります。最初にご紹介した1カ月の水道代が平均よりも高く使用しているトイレもかなり古いという場合は、節水型トイレに換えるだけでかなりの節水効果が期待できるはずです。
節水型トイレが少量の水で洗浄できる理由はいくつかありますが、主な理由は2つあります。1つはふちの裏の洗浄穴をなくして水量を減らす代わりに一か所から水を出して便器内を効果的な渦上の水流で洗浄する方法に変更したこと、もう1つは軽い洗浄でも汚れが落ちやすいような素材が使われるようになったことです。
TOTOネオレストシリーズ節水型
節水型トイレの3つのメリット
節水型トイレには主に3つのメリットがあります。
1.水道代の節約
1つ目は水道代の節約です。買い換え前のトイレの水量や家族構成、使用頻度などによってその効果金額は変わってきますが、古いトイレから買い換えた場合はトイレ分の電気代を大幅に減らせる可能性があるでしょう。
2.エコに貢献
2つ目は節水によりエコに貢献できることです。日本では蛇口をひねると飲める水が出るのを当たり前と感じられる環境が実現していますが、世界にはそうでない場所もたくさんあります。淡水は貴重な資源です。節水トイレに換えることで環境保護に役立てるというメリットを忘れてはいけないでしょう。
3.手入れがしやすい
3つ目は手入れがしやすいことです。節水型トイレはふち裏の洗浄穴がないため汚れにくいです。そのためお手入れがしやすいという特徴があります。水道代を劇的に減らしたいという場合は節水型トイレへの買い換えを検討してみましょう。
節水効果の高いタンクレストイレについてはこちらのタンクレストイレのメリット・デメリットをわかりやすく解説!を御覧ください。4.お風呂の残り湯をトイレに活用
一石二鳥の節水方法
3つ目のトイレ節水方法は「お風呂の残り湯をトイレに再利用する方法」です。
お風呂のお湯を再利用する方法
トイレの節水性能が進んだことでお風呂が家庭内で最も水を消費している状況になっています。そのお風呂の水をトイレに再利用できればお風呂の水の有効利用とトイレ節水の両方が実現しますので一石二鳥です。
お風呂の残り湯の利用を考える場合は、まずトイレに水が流れるしくみの概略を理解しておく必要があります。
トイレには流すための水を溜めておくタンクがあります。通常はこのタンクは満タンになっています。トイレの水を流すという指示をトイレに送ると、タンク内の水が放流され一気に便器に流れ込みます。その後、タンクには水が溜められ満タン状態に戻ります。これがトイレの水が流れる仕組みです。
そのため、トイレの水を流したあとお風呂の残り湯を汲みに行ってもタンクは満タン状態に戻っていて水の供給ができません。お風呂の残り湯をトイレに再利用する場合はまず止水栓を止める必要があることを知っておきましょう。
しっかり止めましょう
止水栓はトイレの便座のすぐ横あたりにあるのが一般的です。止水栓を止めればタンクへの水の供給は止まりますので、お風呂のお湯をタンクに入れることができるようになります。お風呂の残り湯は1回あたり160リットルから180リットル程度ですので、すべてといわなくても半分程度再利用できれば大きな節水効果・水道代節約効果が生まれるでしょう。
お風呂のお湯の再利用方法としては洗濯に使用するという方法もあります。中には洗濯に使用するのは抵抗があると感じる人もいるでしょう。しかし、トイレで流す水として再利用することに抵抗を感じる人は少ないはずです。残り湯をタンクに入れてもすぐに使い切ることになりますので、衛生的な心配もほとんどありません。お風呂の残り湯を賢くトイレに再利用て節水につなげることをおすすめします。
5.トイレの節水に役立つ便利グッズ
トイレの使い方などを変えることで節水する方法を3つご紹介しましたが、他にもトイレの節水に役立つ便利グッズがあります。そういった便利グッズを利用すれば手軽に節水できるでしょう。
トイレの節水便利グッズ
トレイの節水便利グッズの代表的なものはウォーターセーバーです。さまざまなタイプのものが売られていますので主なものを3つご紹介します。
1.レバーを回しているときだけ流す
1つ目は水を流すレバーを回している間だけ水が流れるようにするタイプのウォーターセーバーです。これを使うとトイレの水を40%程度減らすことができるといわれています。価格も1000円以下とお手頃感があります。節水効果は期待できますが、大で使用する場合などは長めにレバーを回してしっかり流さないとつまりの原因となりますので注意が必要です。
2.流したあとの少し流れる水をカット
2つ目は水を流したときに最後に少し流れる水をカットするグッズです。この器具を取り付けることで無駄な水が流れるのを防ぎます。タンク内にはゴムフロートと呼ばれる部品が浮いていて水量が減ることでこのフロートの位置が下がり便器への水流を遮る仕組みになっています。
この器具を取り付けると通常よりも早いタイミングで便器への水流が遮断され節水になります。メーカーにもよりますが中には30%程度の節水効果が期待できるという器具もあります。取り付けられる便器が決まっているのが一般的ですので、取り付け可能かどうかを確認したうえで購入するようにしましょう。
3.タンク内の水位を調整
3つ目はタンク内の水位を調整するグッズです。トイレタンクのホースや部品をすべて入れ替えることになりますが、満タンの水位を下げることで便器に流せる最大水量を減らして節水につなげます。
ほとんどのタンクに取り付け可能だといわれていますが、下水給タンクや高所設置タンクには使用できない場合があります。そのほかにもさまざまなグッズがありますので使用状況や便器に合ったものを選ぶようにしましょう。
6.間違った節水方法
節水方法によってはトイレの故障へ
トイレの節水をしようという姿勢は大切です。しかし、間違った節水をしていると、節水はできても配管が詰まってしまうなどの弊害が発生するおそれがあります。トイレの位置によっては配管が10メートル以上のケースもありますので配管が詰まらない程度の水量の確保ができない節水方法は避けるべきです。そのため、間違った節水方法についても理解しておくことが大切になります。
タンク内に何か入れると故障の原因に・・・
まず、よく聞くトイレタンク内に物を入れて節水する方法はやめた方がよいでしょう。トイレタンクの中にペットボトルなどを入れることで流れる水の量を減らすという節水方法です。ペットボトル以外にもビール瓶やレンガなどを入れる方法も同じです。適切な水量を確保することが難しくなってしまうおそれがあります。
自ら入れる場合はもちろん、中古住宅を購入した場合は以前住んでいた所有者がタンク内に異物を入れていないかどうか確認することをおすすめします。
また、フロートなどの節水グッズを取り付ける場合にも注意が必要です。
節水型トイレの場合は、節水グッズを取り付けてしまうと十分な水量を確保できない可能性が高いです。節水型トイレはそのまま使用するようにしましょう。それ以外のトイレに節水グッズを取り付ける場合も流れる水の量が減りすぎないように気をつけることが大切です。
7.まとめ
家庭用トイレの水道使用量はお風呂に次いで2番目です。節水することによって大きな節水効果が見込める場合もあります。節水できれば環境によいだけでなく水道代の節約にもつながります。
節水方法は大小の使い分けと節水型トイレへの買い換えそしてお風呂の残り湯の再利用を中心に検討してみることをおすすめします。また、ペットボトルをトイレタンクに入れるなど間違った節水をしないようにすることも重要です。正しい節水方法を理解して実行してみましょう。
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