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グルニエとは

リフォームの際なるべくスペースを有効活用したい、床面積がぎりぎりだけれど新たな生活空間が欲しいと考えたとき、「グルニエ」の設置が解決案のひとつになります。ここではグルニエの定義やメリットとデメリット、ロフトとの違いについてご紹介していきます。↵

意味:グルニエとは

グルニエとは、フランス語で「屋根裏部屋」という意味であり、天井裏(建築基準法上は小屋裏と表す)の空間を利用して小部屋としたものです。

建築基準法では「小屋裏物置等」として扱われ、天井高が140センチメートル以下、面積は直下の床面積の2分の1、取りつけて使用するハシゴ等は固定式にしない、などの規制があります。

この規制を守らなければグルニエとは認められず、「階」と判断されて床面積に算入されるので、容積率に関わってきます。

かつては直下の床面積の8分の1が上限だったので、その頃に比べれば基準が緩和され、スペースを活用しやすくなりました。

また小屋裏収納への「固定階段」使用の可否については基準が曖昧で、管轄となる特定行政庁によって判断が異なります。

グルニエとロフトの違い

ロフトも建築基準法上では小屋裏物置等として扱われ、グルニエと同じ基準で判断されます。一般的には床から天井までの一部を上下に区切って二層にした、その上部スペースのことを指します。

細かな規定があるため一概には言えませんが、一般的には、部屋の上部にある中二階のようなスペースをロフト、天井より上に設置された小部屋をグルニエ、または固定式のハシゴを使えるかどうかで区別されています。

グルニエのメリットとデメリット

グルニエの最大のメリットは生活空間を生み出せることです。

床面積が容積率の許容範囲ぎりぎりで、これ以上床面積を増やしたら違法建築になってしまうという場合でも、前述の建築基準法を順守してグルニエを作れば、なんの問題もなく新たな生活空間を追加できます。

不要な物をしまっておく収納スペースとして、または子供部屋などの居住スペースとして活用するといいでしょう。ただし居室として利用するなら建築基準法上の採光と換気の条件を満たさなければいけません。

デメリットとしては、屋根の真下にあるため熱が籠もりやすい、という点が挙げられます。

高温に弱い物の収納には適していません。加えてハシゴや階段を使って上り下りするため、重い物を運び入れたり取り出したりするのは大変です。

収納したい物や目的に合わせて活用すると良いでしょう。

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