石膏ボードとは
現代の建築において、石膏ボードはなくてはならないものになりました。安くて豊富な機能が魅力の石膏ボードですが、一口に石膏ボードといってもその種類はさまざまなものがあります。ここでは石膏ボードの基本的な知識とその種類について取り上げていきます。
意味:石膏ボードとは
石膏ボードとは、一般的に石膏を主成分とした壁や床に使われる建築材料のことをいいます。値段が安いうえに、種類が豊富で断熱機能などのほかにもさまざまな機能をもつことで人気の建築材料です。
具体的には、石膏を固めたものを中心にして、その周りをボード用の原紙で囲ったものを石膏ボードといいます。コストを押さえて機能性を追求するという現代の建物においては、まさになくてはならないものになりました。
ちなみに、プラスターボードという名前もよく耳にしますが、石膏ボードとプラスターボードは同じものです。
石膏ボードの種類
石膏ボードのひとつの特徴として、その種類の豊富さがあります。見た目だけではなく、機能性も種類によって大きく変わってくるため、自分の目的に沿ったものを選ぶことが重要になってきます。
もっとも一般的なのは、準不燃と不燃の2種類がある凡用石膏ボードです。価格帯も安価であり、リフォームなどの場合にはこの石膏ボードが使われる場合が多いです。
また、防水処理が施されている防水石膏ボードもあります。湿度の高い日本という国特有の気候に沿って作られたもので、湿度によるボードの歪みを押さえる効果があります。
このほかにも、耐火性に富んだ強化石膏ボードや、デザイン性に富んだ化粧石膏ボードなどもあります。防水や耐火性に富んだボードは主にキッチンなどに使われます。
化粧石膏ボードは見た目も楽しめますが、ホルムアルデヒドを吸収する機能を有しているものもあり、この点でも注目されています。
石膏ボードが抱える環境問題
こう見てみると、石膏ボードは良い点しかないように思えますが、実際には懸念材料もあるのです。その代表的なものが、石膏ボードの廃棄処理に伴う環境問題です。
使わなくなったり古くなったりした石膏ボードを廃棄する際に、地下水に生息する細菌の影響によって石膏ボードから硫化水素が発生することがわかりました。
現在は大気汚染の原因となる硫化物の発生をおさえるべく、廃棄処分をするのではなくリサイクルや、分別をした後に再利用をすることができないかといった議論がなされています。業者によっては石膏ボードを解体して分別を適切にすることによって、硫化物を除去して廃棄する方法を研究しているところもあり、今後の廃石膏ボードの行方に注目が集まっています。
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