ホーローとは
鍋などで知られているホーローは、バスタブの使用にも適している素材です。そのなりたちを知ると、バスルーム向きであることがよく理解できます。ただし設置するには注意点もあるので、メリットとデメリットを知っておきましょう。↵
意味:ホーローとは
ホーローとは、金属の下地にガラス質の釉薬を塗って高温で焼き付けた素材です。
ホーローの下地の金属としては、鉄や鋼、アルミなどが用いられます。そこに釉薬をただ塗っただけでは、はがれやすいため、下塗りをしてから上塗りという工程を経て、しっかりとガラス成分をコーティングさせるのです。
ホーローは紀元前から作られていて、始めは七宝焼きのような工芸品で、使用される下地も貴金属でした。
ホーローは、金属とガラスのメリットを併せ持つ優秀な素材です。そのため徐々に下地に鉄が使われるようになったり、工業用に向いた釉薬が開発されたりするようになり、現在では実用品としてさまざまな分野で活用されています。
ホーローの特徴
ホーローは、金属の頑丈さとガラスの美しさ、汚れにくさをそのまま特徴として持っています。鉄などの金属は壊れませんが腐食しやすく、水回りで使い続けるには加工が必要です。ガラスは水や変質に強く、汚れも付きにくくて落としやすい反面、壊れやすいという弱点を持っています。しかしホーローにすることで、両方のメリットだけを受け取ることができるのです。
またガラスの釉薬を使っているために、光沢がありなめらかな肌ざわりになるので、直接素肌が触れるものに使用すると肌あたりがやわらかくなるのが特徴です。金属ベースのため、独特の重厚感があり、ホーロー製品があるだけで高級感も醸し出せます。
ホーロー浴槽のメリット・デメリット
ホーローの浴槽は、ホーローのメリットを生かして作られています。腐食しにくく、汚れもこびり付きづらいので、カビが気になる浴室でも手入れが簡単で衛生的です。そして金属がベースな点はバスタブの頑丈さだけでなく、張った湯を冷めにくくするという効果も発揮します。ベース部分が熱を貯めてくれるのです。ソフトな感触も浴槽に適しています。
一方で金属ベースなので、ホーロー浴槽は一般のものよりも重量があります。そのため設置する場所によっては、床部分に補強が必要になります。またガラスは強い衝撃に弱いので、何かをぶつけるとコーティングがはがれる場合があります。はがれたままにしておくとそこから腐食が始まるため、補修が必要です。
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