外壁塗装もDIYでできる!?自分で外壁を塗り直すときのポイント
2022年06月01日更新
住宅の経年劣化で定期的に必要となるのが外壁塗装。業者に頼んでもよいものの、費用の都合から自分でやりたい!という方もいるのではないでしょうか。室内の壁や家具は比較的ハードルが低いものの、外壁塗装のDIYは手順やコツが重要になってきます。ここでは外壁塗装を自分で行うにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介します。
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1.DIYで外壁塗装をする場合の流れ
外壁塗装では、ペンキとローラーを揃えれば塗り始められるものではありません。外壁の塗装は、住宅の耐久性にも関わるだけでなく、DIYでもそれなりに費用が掛かるものですから、入念な下準備が必要となります。
流れとしては、まずは壁の洗浄です。汚れがあると塗料はがれの原因となるため、長いあいだ風雨にさらされた壁の汚れをしっかりと落とします。塗装範囲が広範囲の場合は、事前に足場の設置が必要になります。
次に、壁や塗膜のひび割れを防ぎます。この作業を怠ると、塗料が染み込むことでひび割れの悪化を招くので要注意です。外壁の洗浄、劣化箇所の補修が終わったら、塗料の飛び散りやはみ出しを防ぐため、地面には養生を敷き、ドアなど塗料の付着を避けたい箇所と壁の境目には専用のテープでマスキングを行います。
塗料は液体のため、テープがはがれていたりすると侵入して汚れの原因となるため接着状態には注意しましょう。ここまでの作業が下準備となり、いよいよ塗り始めるわけですが、塗料は下塗り、中塗り、上塗りと塗料を塗り重ねることで塗りムラを防ぎ、強度を上げることができます。
2.キレイに仕上げるために必要な下準備
塗装の流れでご説明しましたが、塗装をキレイに仕上げるには下準備の各段階でコツや注意点があります。
まず、最初の外壁の洗浄です。ホースとブラシを用いて行うのがDIYでは手ごろですが、長いあいだで付着した汚れには土や砂といったホコリだけでなく、カビやコケなどのしぶとい汚れも付着しています。業者が使うような高圧洗浄機も、一般家庭用にお手頃価格で販売されていますし、ネットでレンタルすることも可能ですので、高圧洗浄機を使用してしっかりと汚れを落としましょう。
洗浄作業でも落ちない汚れについては、目の細かいサンドペーパー(紙やすり)で磨き落とします。やすりを使うと傷がつくので悪影響のように思えますが、うっすらと細かい傷については、塗料の付着をよくするので塗装上は強度を上げる効果があるので問題ありません。
次に、壁の劣化箇所や釘の打ち跡はしっかりと補修し、塗料が染み込まないようにコーキング材で埋めましょう。コーキング材にはシリコン系、ウレタン系など種類があり、ものによってはゴムのような素材のため、経年劣化でひび割れを起こしている場合があるので、多少面倒ではありますが、思い切って古いものを剥がして埋め直してもよいでしょう。
下準備で行う、汚れ落としやコーキング作業は塗装の強度に大きく影響します。汚れは塗料の剥がれにつながり、細かいひび割れや釘の打ち跡は外壁の劣化や塗料のひび割れを引き起こしますので、汚れやひび割れが残っていないか念入りに確認しながら行いましょう。
3.塗料の選び方
外壁塗装では下準備が重要ですが、やはり塗料選びも見落とせません。塗料は費用に直結しますが、種類により価格や耐久性が異なり、強みと弱みがあるので要チェックです。
【アクリル塗料】
耐久性や防水性能は4年程度といわれているため最も価格が安いです。
定期的な塗り替えが苦にならず、費用を抑えたい方に最適です。
【ウレタン塗料】
比較的安価で、シリコン塗料に次いで利用されている塗料です。
長所としてひび割れや防水に役立ちますが、耐久性は6年と短めです。
【シリコン塗料】
耐久性が10年ほど持続し、価格と性能のバランスが良いため主流となっている塗料です。
最も利用されているため、色の数も多く人気があります。
【フッ素塗料】
10~20年と長い耐久性能があり、色褪せがなく艶落ちもしにくい塗料です。費用は高くなりますが、耐久性を考えると費用対効果が良いとされています。一方で、塗膜が硬いためひび割れしやすいため入念な下準備が必要となります。
【遮熱塗料】
耐久性はフッ素塗料に並びますが、価格はフッ素塗料より高め。遮熱塗料という名のとおり、太陽熱をはじくため外壁の温度が上がるのを防げます。室温の上昇も防げるので光熱費を抑える省エネ効果があるといわれています。
【ラジカル塗料】
ラジカルと呼ばれる太陽の紫外線や酸素、水といった劣化要因に強いのが特徴です。価格はシリコンより少しばかり高いものの、耐久性はフッ素塗料に並ぶ塗料として期待されています。しかしながら、新しい塗料のため施工実績が少ないのが玉に瑕です。
このように、塗料により価格や耐久性、長所と短所が全く異なるため、お住まいやライフスタイルに応じて塗料を決める必要があります。その中でも、シリコン、フッ素、ラジカルは価格と性能のバランスが良いためオススメです。
4.塗り替え時期の見分け方
外壁塗装は定期的にメンテナンスをしてあげなければなりません。もちろん、耐用年数を参考に塗り替え時期を検討しても良いですが、外壁の見た目から塗り替え時期を判断するという方法もあります。
耐用年数はあくまで目安に過ぎず、立地条件や気候などにも大きく左右されます。そのため、耐用年数よりも早く劣化が生じてしまうことも決して珍しいことではありません。
たとえば、外壁にひび割れや色褪せが発生していれば、たとえ耐用年数にまだ及んでいなくとも、それは早いうちに修繕をした方が良いと言えます。外壁の劣化は塗り替えの時期が迫っていることの目に見える兆候です。ひび割れなどの劣化を放置しておくと、そこから雨水などが外壁の内部に侵入し、建物の内部構造が侵食されてしまうこともあります。
そのほかにも、外壁に藻やカビが生えてしまっていたり、接合部にひび割れが生じてしまっているような状態の場合も、できるだけ早めに外壁塗装をしてしまった方が良いでしょう。
5.家の環境によっても変わる!定期的にセルフチェックを
外壁の寿命は家の環境によっても大きく変わってきます。たとえば、雨や雪の降りやすい場所や、とりわけ日射しの強い地域、また寒暖の差が著しいエリアなどに住宅が立地している場合、塗料の耐用年数よりも早く外壁が劣化してしまうことがあります。
また、海の近くに住宅が建っていると、潮風で外壁が傷みやすいことなどもあるため、建物の立地条件には特に注意して外壁の状態をセルフチェックしておかなければなりません。外壁はこのようにさまざまな要因が重なって、耐用年数にも少なからぬ影響を与えます。塗料だけでなく建物の構造も外壁の寿命と大きく関係してくるので、高い塗料を使っておけば長持ちするというわけではないのです。
外壁は住宅を雨風や日光から守ってくれる役割を果たしていますが、その外壁を守るためには定期的なセルフチェックが欠かせません。少しでも劣化があるなら耐用年数に関わらず早めに修繕してあげて、外壁がいつでも元気で健康のままいられるように、しっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。
6.よくある失敗と注意したいこと
外壁塗装でよくあるのが、下準備不足による塗料の剥がれや、慣れないことによる塗料消費量の増加に伴う費用の増大です。また、塗料の飛び散りによる住宅設備(ドアやエアコンの室外機)の汚れ、足場の設置不備による落下などがDIYでのトラブルとして挙げられます。特に、屋根などの危険な箇所では足場の準備は入念に行い、家族の付き添ってもらい足場を支えてもらうと安心です。
そして、経験がない場合、塗料の経年変化がわかりませんので、塗り終わりや一定期間経過後の色褪せにより、イメージしていた色合いと違った、ということも起こりえます。さらに、塗り方が悪いとまたすぐにやり直さなくてはならないということにもなりかねませんので、もし少しでも自信のない方はぜひプロに任せることをオススメします。
プロですと近隣へのご挨拶から点検引き渡しまで約10日で完成します。塗装商品によっては約20年もつものもありますので頻繁にリフォームする必要もなくなります。その他にもご用意していますので、気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
外壁塗装をプロへ依頼される際は是非リノコをご利用ください。
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