中古住宅リフォームの相場はどのくらい?|費用を安く抑えるコツを解説
2022年02月25日更新
中古住宅のリフォームには、どのくらいの費用がかかるか不安な人も多いのではないでしょうか。リフォームかかる費用は、工夫次第で抑えることが可能です。この記事では、中古住宅のリフォーム費用の相場を築年数・工事内容別に紹介します。さらに、リフォーム費用を抑えるコツも併せて紹介します。
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- 目次
1.【築年数別】中古住宅リフォーム費用の相場
これから中古住宅のリフォームを検討している人の中には、どのくらいの費用がかかるのか不安な人も多いのではないでしょうか。リフォーム費用は、基本的にどの場所をどのくらい工事するかで変動します。
しかし、リフォーム費用の相場は築年数、場所、工事内容などのシチュエーション別にチェックすると役立つことも少なくありません。ここではまず、中古住宅リフォーム費用の相場を築年数別に紹介します。
住宅は新築から年数が経つほど劣化し、さまざまな場所に不具合が起きやすいのが現状です。一口に中古住宅と言っても、築年数は多岐にわたります。リフォーム費用の相場は築10年、築15年、築20年を紹介するので、自身の住宅の築年数に近いものを参考にしてください。
築年数 | |
---|---|
リフォーム費用の相場 | |
築10年 | 100万円~150万円程度 |
築15年 | 100万円~265万円程度 |
築20年以上 | 375万円~500万円程度 |
築10年
築10年の中古住宅でかかるリフォーム費用の相場は、100万円~150万円程度になります。特に毎日使用するキッチンや浴室、洗面所などの水回りは、水垢やカビが発生しやすいのが悩みの種です。
築10年の中古住宅の水回りは見た目がきれいな状態を維持しており、使用するには問題ないレベルです。しかし、排水管内の詰まりや温水洗浄便座の交換など、部分的な交換が必要になるケースもあります。
水回りのほかには、畳や壁紙の張り替えが必要になるのが一般的です。畳のリフォーム時期は10年が目安といわれているため、状態を確認してみてください。畳のみをリフォームする場合、リフォーム費用の相場は1畳あたり6,000円~30,000円程度です。
築15年
築15年の中古住宅でかかるリフォーム費用の相場は、100万円~265万円程度になります。築10年の中古住宅に比べると、不具合が起きる場所が増える時期です。例えば水回りの場合、築10年では部分的な交換で済んでも、築15年になると設備ごとまとめて交換する必要性が出てきます。
また、築10年と同様に畳や壁紙の張り替えに加えて、外壁や屋根のメンテナンスが必要になるケースも少なくありません。特に台風や集中豪雨などで被害を受けたことがある場合は、見えない部分が劣化している可能性もあります。
築20年以上
築20年以上の中古住宅でかかるリフォーム費用の相場は、375万円~500万円程度です。一般的な木造住宅の法定耐用年数は22年とされており、さまざまな場所に不具合が起きやすい状態です。
法定耐用年数はあくまでも法的な目安であるため、物理的耐用年数はそれ以上のケースも多いです。しかし、築20年を迎える頃には水回りの老朽化が目立ち、屋根の修繕や外壁塗装も必要になります。
大規模な修繕が必要な場合は、リフォーム費用が1,000万円を超えるケースも少なくありません。築30年は、建て替えを検討する目安だともいわれています。設備の交換場所や修繕場所が多い場合は、スケルトンリフォームやリノベーションを検討する余地があります。
2.【場所別】中古住宅リフォーム費用の相場
次に、中古住宅リフォーム費用の相場を場所別に紹介します。ここで紹介するリフォームの場所は、水回りと内装、外装です。
場所 | |
---|---|
リフォーム費用の相場 | |
水回り | 10万円~150万円程度 |
内装 | 5,000円~35万円程度 |
外装 | 30万円~500万円程度 |
水回り
キッチンや洗面所などの水回りをリフォームする際にかかる費用は、10万円~150万円程度が相場です。水回りのリフォーム費用のおもな内訳は、商品の本体価格と工事費になります。商品の本体価格は、どのメーカーやグレードなどを選ぶかで変動します。
グレードが低く機能がシンプルな商品を選べば、10万円以内でリフォームできることもあります。一方でグレードが高く多機能な商品を選んだ場合、リフォーム費用が300万円程度になることも少なくありません。
また、リフォーム費用に含まれる工事費は、どの程度の工事が必要かで変動します。工事費が高くなりやすいのは、キッチンのレイアウトを変更したり在来工法の浴室からユニットバスに交換したりする場合です。
どちらのリフォームも大規模な工事が必要になるので工事費が高くなり、結果的にリフォーム費用が高額になります。
内装
内装のリフォームは、おもに壁紙やフローリング、畳の張り替えです。リフォーム費用の相場は、5,000円~35万円程度になります。内装のリフォーム費用の内訳は、材料費と工事費です。
材料の価格はどの素材を選ぶかで変動し、シンプルで特別な加工が施されていないものであればリフォーム費用を抑えられます。また、材料の価格は必要な面積によって異なり、張り替えが必要な範囲が広いほどリフォーム費用は高くなります。
工事費は、張り替えが必要な範囲や工法によって変動しやすいです。内装のリフォーム費用が高くなりやすいのは、畳からフローリングのように異なる床材に変更する場合です。
外装
外装のリフォームは、おもに外壁や屋根、エクステリアなどです。リフォーム費用の相場は、30万円~500万円程度になります。外装のリフォーム費用の内訳は、材料費と工事費だけではありません。
例えば外壁を張り替える場合、足場の設置や養生、シーリングの打ち替えなどが必要です。また、外壁のリフォームには3つの工法があり、どの工事が必要かで費用が変動しやすくなります。
おもな工法は塗り替え、重ね張り、張り替えの3種類です。このうちリフォーム費用が高くなりやすいのは張り替えで、200万円~500万円程度かかります。張り替えは外壁の劣化が進んでいるときに適用されるため、築年数が古いと外壁のリフォーム費用が高くなります。
3.【工事内容別】中古住宅リフォーム費用の相場
次に、中古住宅リフォーム費用の相場を工事内容別に紹介します。リフォームは、一部の設備を交換したり張り替えたりなどの小規模なものから大規模なものまでさまざまです。また、ガスから電気に切り替えるのもリフォームのひとつです。
ここでは、フルリフォームとオール電化に切り替える場合の費用の相場を紹介します。
工事内容 | |
---|---|
リフォーム費用の相場 | |
フルリフォーム | 250万円~1,500万円程度 |
オール電化 | 20万円~300万円程度 |
フルリフォームの場合
築年数が古く設備を交換する場所や修繕が必要な場所が多い場合、建て替えを検討する人も少なくありません。しかし、住宅の基礎や柱などが良好な状態であれば、建て替えではなくフルリフォームで対応できることもあります。
フルリフォームとは基礎や柱、梁などは残したままで、内装や外装、各設備などを全面的にリフォームすることです。フルリフォームのような大規模な工事を行うリフォームのひとつに、スケルトンリフォームがあります。
スケルトンリフォームは間取りを変更せずに内装すべてをリフォームする方法で、フルリフォームの一部です。フルリフォームの費用は250万円~1,500万円程度で、一般的なリフォームに比べて費用の幅が広めになります。
フルリフォームは建て替えに比べて費用を抑えられるだけでなく、短期間で工事が完了します。
オール電化に切り替える場合
マイボイスコム株式会社のデータによると、オール電化住宅の普及率は2005年の調査開始から2021年まで増加傾向であることがわかっています。2021年の普及率は14.3%で、安全なことを理由に導入した人の割合は52.7%に達しています。
オール電化のおもなリフォームは、IHクッキングヒーターやエコキュート、床暖房などです。リフォーム費用の相場は20万円~300万円程度ですが、工事内容によっては50万円以内でもリフォームできます。
例えばガスコンロからIHクッキングヒーターに切り替える場合は、10万円から45万円程度の費用で済みます。一方で住宅の屋根に太陽光発電システムを設置する場合は、180万円~300万円程度です。
4.中古住宅のリフォーム費用を抑えるコツ
リフォーム費用は商品本体や材料の価格、工事内容などで変動しますが、一時的にまとまった資金が必要になります。これから中古住宅のリフォームを検討している人の中には、費用面に不安を抱えている人も多いでしょう。
工事開始後に修繕が必要な場所が発覚した場合、業者から提示された見積もり額のほかに追加工事費がかかることもあります。そのため、リフォームを行う際には、想定外のケースも考慮した上で資金計画を立てるようにしましょう。
ここでは、中古住宅のリフォーム費用を抑えるコツを紹介します。
商品や材料のグレードを下げる
リフォーム費用を抑えるためには、商品や材料のグレードを下げると効果的です。例えば商品の場合、各メーカーで機能性やデザインなどによって異なるさまざまなグレードが展開されているケースがほとんどです。
通常は、グレードが高くなるほど機能性やデザイン性も高くなります。グレードを下げてシンプルなデザインで最低限の機能だけのものを選べば、リフォーム費用の節約につながるでしょう。
また、同じ設備の交換でも種類によって商品価格に違いがあるケースも少なくありません。例えばトイレの場合、組み合わせ型とタンク一体型、タンクレス型の3種類があります。タンクレス型は人気の高い種類ですが、ほかの型に比べて本体価格が高めです。
タンクレス型は本体に手洗い場が装備されていないため、別途設置する必要があり、リフォーム費用が高くなりやすいです。組み合わせ型の本体価格は、3種類の中でもリーズナブルです。トイレのリフォーム費用を抑えるためには、組み合わせ型を選ぶのもひとつの手です。
補助金制度を利用する
リフォーム費用を抑えたいなら、補助金制度が利用できないかどうかをチェックしてみてください。補助金制度の中には、リフォームでも利用できるものもあります。一定条件を満たせばお金が支給されるため、補助金制度を上手く利用するのも手段のひとつです。
リフォームで利用できるおもな補助金制度は、次の通りです。
・ 長期優良住宅化リフォーム推進事業
・ グリーン住宅ポイント制度
・ 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
・ 次世代省エネ建材の実証支援事業 など
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅を長期間使用するために省エネ対策や耐震性などを高めるリフォームを行った場合に利用できる補助金制度です。リフォーム後に長期優良住宅に準ずる基準を満たし、住宅診断を実施するなどの要件をクリアすれば最大300万円が支給されます。
定額のリフォーム業者に依頼する
同じリフォーム内容でも業者によって料金が異なり、状況によっては追加費用が発生する可能性もあります。実績が豊富で定額のリフォーム業者なら、追加費用を気にせずにリフォームの依頼が可能です。
どの業者にリフォームを依頼するか迷っている場合は、実績豊富なリノコにお任せください。リノコの料金形態は、商品代と基本工事費、諸費用が含まれた安心コミコミ価格です。イレギュラーな事案で追加工事が必要になる場合やオプションを追加する場合以外は、最初に提示した料金でリフォームできます。
中古住宅のリフォームをご検討中なら、問い合わせフォームからご相談ください。
リノコのご相談・お問い合わせフォーム
5.中古住宅のリフォーム費用に関するよくある質問
最後に中古住宅のリフォーム費用に関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
リフォーム費用以外に請求される費用はありますか?
リフォームにかかるおもな費用は、商品の本体価格や工事費、足場の設置費などです。状況によっては、工事期間中に職人が利用する駐車場代や確認申請手数料、設計費などが追加で必要になることもあります。
一般的な住宅の内装リフォームでは、基本的に確認申請手数料は必要ありません。しかし、増築の場合は建築確認が必要なので、確認申請手数料が請求されます。手数料の相場は、5,000円~50,000円程度になります。
フルリフォームやスケルトンリフォームなどの大規模なリフォームを行う場合、基本的なリフォーム費用のほかに設計費が必要です。
追加工事が必要になるケースはありますか?
リフォームでは、工事を開始してみないと状況がわからない場所もあります。特に外からの確認が難しい基礎部分は、工事の開始後に補修が必要になる可能性があります。この場合は、補修しないとリフォーム直後に不具合が起きるリスクがあるため、追加工事が必要です。
追加工事では、想像以上に費用が高くなることも少なくありません。予算をオーバーする可能性もあるため、予め住宅診断を受けて確認しておくと良いでしょう。
6.まとめ:希望条件を整理してリフォーム費用を節約しよう
リフォームの希望条件は人によってさまざまです。特にすべての条件を満たそうとすると、リフォーム費用が高くなりやすいので注意しましょう。築年数によってはどうしても修繕しなければならない場所は多くなりますが、商品や材料のグレードを下げるとリフォーム費用の節約につながります。
また、要件を満たせば国の補助金制度が利用できる可能性もあります。業者に見積もりを依頼する際には、補助金制度が利用できるリフォームかどうかを確認しておくと良いでしょう。
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