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バリアフリーへリフォームするメリット・デメリットと費用相場を紹介

2022年01月20日更新

高齢になるとバリアフリーへのリフォームを検討される方も多いのではないでしょうか。しかし、バリアフリーへリフォームするためには注意点などもあります。この記事ではバリアフリーにリフォームするメリットとデメリットを紹介します。

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目次
  1. バリアフリーリフォームをするメリット
  2. バリアフリーリフォームをするデメリット
  3. バリアフリーにリフォームするときの注意点
  4. バリアフリーリフォームの工事内容と費用相場
  5. バリアフリーリフォームをするタイミング
  6. バリアフリーリフォームの費用を抑えるコツ
  7. まとめ:バリアフリーリフォームで安全な住まいを実現しよう

1.バリアフリーリフォームをするメリット

バリアフリーにリフォームするメリットとして、

 ・ 高齢者が安全に生活できる
 ・ 介護がしやすい

などがあげられます。それぞれ2つのメリットについて見ていきましょう。

高齢者がより安全に生活できるようになる

バリアリフォームをするメリットとして、高齢者が安全に生活できるようになる点があげられます。

数十年住んでいる自宅の場合「住み慣れた家だから、バリアフリーなど必要ない。自分が気をつければ平気」と思う人もいるかもしれません。

しかし住み慣れている家だからこそ、ふとしたタイミングでつまずいたり、階段を踏み外したりする危険が潜んでいるのです。

人は高齢になるとともに、視力や筋力が低下します。そのため、ケガや骨折をして介護状態になってしまう確率も上がります。手すりをつける、段差をなくすなどのリフォームをすれば、安全に生活できるでしょう。

高齢者の介護がしやすくなる

バリアフリーを設置するという判断は、高齢者だけでなくご家族にもメリットがあります。

介護する家族が高齢者をすべて介助するとなると、とても負担がかかります。また、すべてを手伝うと自分の力でできたこともできなくなる可能性があります。

高齢者がトイレから立ち上がるのは思った以上に力が必要です。なおトイレのリフォーム等をしていなければ便座の位置が低くさらに立ち上がるのは難しくなるでしょう。

しかし、トイレに手すりがあれば高齢者でも自分でできるようになります。

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2.バリアフリーリフォームをするデメリット

次に、バリアフリーリフォームをする上でのデメリットを見ていきましょう。 バリアフリーにすると、

 ・ 部屋が狭くなり使いづらくなる
 ・ バリアフリーがなければ行動制限が生まれてしまう

といった短所も存在します。

部屋が狭くなり使いづらくなる

バリアフリーにリフォームすると、部屋が狭くなるデメリットがあります。

廊下やトイレなどに手すりを設置する場合、ある程度スペースを確保しなければなりません。特にトイレは面積が狭く作られている住宅が多いため、手すりをつけると想像以上に狭く感じる可能性があります。

元々、敷地面積が狭い住宅に住んでいる場合にバリアフリーを設置するならば、リフォーム業者と設置したあとのイメージを把握しておく必要があるでしょう。

非バリアフリーでの対処が難しくなる可能性がある

一度バリアフリーにリフォームすると、バリアフリーがついていない場所での対処が難しくなる可能性があります。

たとえば、自宅のトイレでは一人で対処できるものの、外の商業施設などには、非バリアフリーの場所はまだまだ多いのが実情です。

そのため、自宅にバリアフリーを設置する場合は、高齢者が一人でできることとできないことをしっかり把握しておく必要があるでしょう。不要にもかかわらず、急いで設置してしまうと自分の力で対応できる力を失くしてしまうリスクがあります。

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3.バリアフリーにリフォームするときの注意点

メリット・デメリットが確認できたところで、バリアフリーリフォームを実際に行う際の注意点を紹介します。

家族のために早く設置したいと思い焦ってしまうと思いがけない落とし穴にはまってしまうかもしれません。ここでは2つの注意点を見ていきます。

資金繰りをしっかりとおこなう

バリアフリーにリフォームする際の注意点1つ目として、バリアフリーリフォームの費用は高額ということです。

リフォームローンというものもありますが、住宅ローンがまだ残っている場合、ダブルローンになり返済が苦しくなってしまうかもしれません。

バリアフリーリフォームを検討する際は、現在残っている住宅ローンの返済額を確認した上でおこなうのをおすすめします。

高齢者を狙った悪徳業者に注意する

高齢者を狙った悪徳業者に注意しましょう。詐欺に狙われやすいのと同様に、悪徳業者が存在します。

不要なリフォームをおこなって高額な請求をしてきたり、リフォームが完了した後に手抜き工事が見つかるケースもあります。

リフォーム業者を探す際は、工事費込みの価格を掲載している施工店を選ぶ、気になる点は事前に確認しておく等、しっかりと情報を集めることをおすすめします。

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4.バリアフリーリフォームの工事内容と費用相場

では、バリアフリーリフォームの工事内容と費用相場を見ていきましょう。実際の事例をもとに紹介するので参考にしてみてください。

※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。

case.1:手すりを設置するリフォーム


 転倒防止とつかまり立ちができるように手すりを設置|東京都豊島区のお客様

事例1

リフォーム内容 トイレ/階段の手すり設置・交換
メーカー:商品 ダイケン:ME3421-4MK
リフォーム費用 総額146,000円(税込)

コメント:お引越し予定である新築建売住宅のリフォームをご依頼いただきました。ご高齢でいらっしゃるお父様のために、手すりの設置をしました。設置場所は、トイレと階段です。階段には、すでに手すりが付いていましたが、角ばっていて掴みにくかったため、丸型のものに交換しました。使う人にとって握りやすい手すり(形・種類)を、使いやすい位置に設置することによって、安全に過ごすことが出来るご自宅になります。


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case.2:浴室と洗面所の全体リフォーム


 TOTOのサザナとサクアにして安全で使い勝手がよくなる|東京都練馬区のお客様

事例2

リフォーム内容 お風呂の交換・手すり設置
洗面台の交換/クロス・床張り替え
メーカー:商品 TOTO:サザナ
TOTO:サクア
リフォーム費用 総額1,130,000円(税込)

コメント:実家に住んでいるお母様のために、リフォームのご依頼をいただきました。リフォームをした場所は、浴室と洗面室です。お風呂は、TOTOのサザナをお選びになりました。またぎやすい高さの浴槽になっています。また壁面に手すりを付けて、安全に入浴ができるようになりました。洗面化粧台は、TOTOのサクアをお選びになりました。壁面水栓が日々のお掃除を楽にしてくれます。


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case.3:段差を無くすリフォーム


 リビングとキッチンの境目の段差を床張替えですっきり解消|大阪府大阪市のお客様

事例3

リフォーム内容 床の段差解消
メーカー:商品 吉野中央木材:無垢桧フローリング
リフォーム費用 総額355,000円(税込)

コメント:昨年にリフォームで壁をなくして、リビングとキッチンを繋げたところ、境目に段差ができたのでその段差が気になるので解消したい、と今回ご依頼をいただきました。既存の床材は、無垢桧フローリングと特殊なものでしたが、同じものを見つけてご用意させていただきました。既存の床とうまく馴染ませて、段差を気にすることなくお過ごしいただけるようになりました。


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手すりやスロープを設置する場合の費用相場

スロープや手すりを設置する場合、費用相場は約40~50万円です。シンプルなデザインで距離が短い手すりであれば約20万円程度に抑えることもできます。

ただ、お家の状態などによって金額は大きく変わる可能性もあります。まずは現地下見を行った上で、希望の内容をリフォーム業者に伝え、正確な見積りを取るようにしましょう。

リノコでは現地下見から見積りの作成まで無料で承っております。リフォームをご検討中の方はまずお電話、WEBよりお問い合わせください。

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5.バリアフリーリフォームをするタイミング

バリアフリーリフォームを行うタイミングを紹介します。タイミングとしては、子どもが自立しはじめた、住宅のメンテナンスが必要になった際にリフォームすると良いでしょう。

子育てが終わったとき

バリアフリーリフォームをするタイミングとして、子育てが終わったときがあげられます。理由として、

 ・ 介護を考える
 ・ 収入面で安定している

などがあります。子ども達が家から出ると、2人の生活がはじまります。

子ども達がいた頃は実際に考える時間は作れなかったものの、2人の時間がメインになったタイミングで介護について考えるようになる人も多いでしょう。とはいえ、いざ介護が必要となった際にバリアフリーに、お金を充てられる収入が無いかもしれません。

バリアフリーリフォームをするのは実際に介護が必要になった時ではなく、子育てが終わったタイミングで一度検討してみましょう。

住宅のメンテナンスが必要になったとき

2つ目は、住宅のメンテナンスが必要になったタイミングでバリアフリーを設置してみても良いでしょう。住宅のトイレやお風呂、キッチンなどは毎日使用するため、いずれかはメンテナンスが必要です。

箇所によって寿命は異なりますが、10年~20年と言われており、個別にリフォームするよりもまとめておこなうことで費用が安くなる可能性もあります。

もし、住まいのリフォームを考えたら、一緒にバリアフリーを設置してみるのも良いタイミングでしょう。

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6.バリアフリーリフォームの費用を抑えるコツ

「できれば安く済ませたい」というのが本音ではないでしょうか。バリアフリーリフォームをする際に、補助金や助成金を活用できるかもしれません。契約する前に情報をしっかり集めてから検討しましょう。

ここでは、補助金・助成金の活用、リフォーム減税を利用するなどの方法について紹介します。

補助金や助成金を活用する

バリアフリーのリフォームを検討しているならば、国の介護保険からの補助金や、自治体からの助成金について確認しておきましょう。

日本では40歳以上になると、国に介護保険料を納めなければなりません。そんな介護保険ですが、訪問介護やデイサービスのほかに住宅改修にも対応してくれる可能性があります。

介護保険からの補助金は

 ・ 工事前に申請が必要
 ・ 補助金を受ける人が要支援・要介護認定を受けている

などの条件があります。支給される場合、支給額は約9割で上限が18万円。自治体からの補助金や助成金に関しては、自治体によって条件が異なるので確認が必要です。もし、介護者が家族にいて、まだリフォームをしていない場合は活用してみてください。

リフォーム減税を利用する

リフォーム減税を利用するのも、1つの方法です。

リフォーム減税とは、家のリフォームをおこなった際に税金の控除や減額制度のこと。リフォーム減税には「所得税額の控除」「固定資産税の減額措置」「贈与税の非課税設置」などがあります。

所得税額の控除には「投資型減税」「ローン型減税」「住宅ローン減税」3種類存在します。住宅ローン減税の対象になるのは、返済期間が10年以上の住宅ローン・リフォームローンを利用した場合です。初年度に確定申告が必要となります。

リフォームする前にリフォーム減税について確認しておきましょう。

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7.まとめ:バリアフリーリフォームで安全な住まいを実現しよう

今回は、バリアフリーリフォームのメリット・デメリットや注意点、バリアフリーリフォームの工事内容や費用などを紹介しました。

バリアフリーを設置すると、高齢者が安全に生活できて、将来的に介護を行う家族にとっても助かるというメリットがあります。一方で、部屋の面積が狭くなったり、バリアフリーに頼りすぎてしまったりするデメリットも考えられます。

補助金や減税が利用できる可能性があるものの、決して安いものではないので、一度家族やリフォーム業者としっかり話し合いをする必要があるでしょう。

バリアフリーリフォームと言っても、お家や状況にあったさまざまなパターンがあります。1つ1つのリフォームのある程度の費用相場まではわかっても、実際にかかる費用はやはり現地を見てみないとわからないことがほとんどです。まずはリフォーム業者に相談しつつ、現地に下見に来てもらい見積もりを作成し、その内容や金額から具体的に検討してみるのが良いかもしれません。

家族みんなが快適に過ごせるようじっくりと考えてみてください。

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