中古住宅でリフォームするメリットと注意点
2022年01月26日更新
家を購入したいと考えたときに思いのほか選択肢が多いことを知り、迷ってしまう人もいるかもしれません。同じ新築住宅でも建売にするかオーダーメイドにするか、中古住宅にそのまま住むかリフォームしてから住むかなど、購入の方法はさまざまです。今回は、いくつかの選択肢の中でも、昨今売買戸数が伸び傾向にある中古住宅について、その魅了と購入前に知っておくべき大切なポイントをご紹介します。
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1.中古住宅を購入してリフォームという選択肢
かつてはマイホームと言えば、新築を手に入れるというスタイルがスタンダードでしたが、近年、若い人を中心にお手頃な価格でマイホームを手に入れ、リフォームをして住むことができる中古住宅の購入を選択する人も増えてきています。
中古住宅をリフォームして住むことのメリットはいくつかありますが、一番に挙げられる点は自由さでしょう。人の数だけ生活スタイルや好みは異なるものです。そのため建売の新築住宅や以前誰かが住んでいた中古住宅を購入した場合、思い描いている間取りや造りに出会える可能性はそれほど高くありません。
また、一生に一度の買い物となるかもしれないマイホームで自分が希望している条件をあきらめて妥協して購入しても、いざ住み始めてから後悔してしまうということにもなりかねません。何年も続く日常生活をより自分らしく暮らしていくために、最低限のこだわりは諦めたくないものです。
間取りやデザインなどを自由に造ることができる方法にはオーダーメイドの新築住宅という選択肢もあります。
オーダーメイドの新築住宅は自由な間取りで新しい家を手に入れることはできますが、一般的には家を購入するために必要な価格がグッと上がるため、予算内におさまらない場合には妥協する部分を見つけなければいけません。それに対して中古住宅の場合、家自体が新築に比べて安く手に入れることが可能であるため、希望を叶えることができる可能性が高まります。
また、オーダーメイドの新築の場合、注文後に一から建て始めるため完成した家の姿は建て終った後になるまでわかりません。
しかし中古住宅の場合には既に建っている建物を購入するため、自分の目で実物を確認してから購入できる安心感があります。希望通りの箇所はそのままに、希望に合っていない箇所はリフォームで希望の形に変えることができるのがリフォーム中古住宅の最大の魅力と言えるでしょう。
2.住宅ローン、リフォームローンを使って経済面も安心
いつかは手に入れたいマイホームと思っても実際に購入するとなると金銭面で不安が生じるという人は多いものです。他の購入方法に比べて比較的手ごろに手に入る中古住宅といえども家を買うということはとても高い買い物です。
リフォーム費用もかかることを考慮するとさらに慎重に考えて万全の準備をすることが必要ですが、自分の希望に合った物件との出会いを逃してしまうことは後々まで後悔することにもなりかねません。
そのような際に頼りになるのがローンです。住宅資金は用意できるがリフォーム資金まで手が回らないというときに活用できるのがリフォームローンです。リフォームをする費用の一部について融資を受けることができます。
融資には無担保と有担保とがありますが、民間の金融機関で取り扱っているリフォームローン商品のほとんどが無担保です。無担保のリフォームローンは比較的審査を通過することが容易で、すぐに融資を受けることが可能ですが、有担保のリフォームローンに比べて借入金額が少ないこと、借入期間の最長期間が短いといった特徴があります。
また、金利方式の選択にも制限があるケースが多いのも特徴です。
リフォーム資金の準備以前に住宅を購入する資金の用意に懸念があるという場合にも利用できるローンはあります。住宅ローンです。新築住宅の購入ではない場合でも必要な資金の一部を融資として受けることが可能となっています。
ただし、無担保が多いリフォームローンとは異なり、住宅ローンは抵当権の設定を要するため、有担保で借り入れを行うケースがほとんどです。新築の場合に比べると借入可能金額は少なくなってしまう場合が多いですが、住宅購入の大きな支援となることは間違いないでしょう。
返済計画さえしっかりとしていれば、経済面でも安心して住宅購入の決断ができるローンは気に入った中古物件を買い逃さずにすむ便利な方法と言えるでしょう。
関連ページ:リフォーム費用が控除される住宅ローンを上手に活用しよう!
3.不安な耐震性や欠陥はどうしたら良い?
物件自体を気に入っていても中古であるということで耐震性や欠陥に不安を感じ、購入の決断ができずにいるという人もいるかもしれません。
地震大国とも言われている日本で家を構えるならやはり耐震性はしっかりと確認しておくことが大切です。耐震性について確認する一つの目安とされているのが「新耐震基準」です。
1978年に起きた宮城県沖地震を受けて1981年に改正された建築基準法施行令では、それ以前の基準となっていた「旧耐震基準」と比べて耐震性能基準が大きく変わり厳しくなりました。
このため旧耐震基準により建てられた建物と新耐震基準により建てられた建物とでは、基準が厳しくなった新耐震基準の方がより安心できると言われています。ただし、旧耐震基準により建てられた建物の中にも新耐震基準を充分に満たした建物もあるため、旧耐震基準で建てられた建物のすべてが危険であるとは思わずに、あくまで目安として考えておくと良いでしょう。
では、安心できる中古住宅を購入するためにはどのような方法で確認すれば良いかということになりますが、間違いのない方法は住宅を購入する時点で信頼の持てる専門家にチェックしてもらうことです。
売主によっては建物や地盤の調査結果を提出してもらうことが可能な場合もありますが、建築士やホームインスペクションなどの資格を有した第三者の経験ある専門家に自分で直接依頼をして、欠陥の有無を調べる検査や耐震診断を行ってもらう方法の実施がより安心できます。
目視による確認方法もありますが、正確な診断を希望する場合には機材を用いてじっくりとチェックしてもらう方法を依頼しましょう。耐震診断で耐震性に不安が残る結果が出た場合でも必ずしもその物件を諦めなければいけないというわけではありません。
耐震診断で修繕の必要性が出された不安な部分をリフォームしてもらうことで安心して住めるマイホームを手に入れることは可能です。
事前に知っておくべき注意点
物件の購入費用の面で新築よりお手頃で、購入やリフォームの際にはローンにより経済的に安心して手に入れることができる中古住宅ですが、費用面を含めて留意しておくべき注意点が3つあります。
水回りリフォーム
1つ目は水回りのリフォームを行う場合です。
建築上危なくない限り、比較的自由に造りを変えることができる中古住宅のリフォームですが、水回りの場所を変えたいという場合には注意が必要です。
キッチンや浴室、洗面所やトイレの場所を既存の場所から別の場所へと変更したい場合には、床上に見えているものだけではなく、給排水管や電気配線などの移動工事も必要となるため大きな費用となってしまうことがあります。
2つ目は壁を移動させるリフォームの場合です。古い家の中には廊下の幅が狭い間取りとなっているケースも少なくないため、幅を広げて空間に余裕を持たせたいと考える人もいるかもしれませんが、廊下の壁は家を支えるために重要な耐力壁となっている場合が多く、リフォーム費用がかさんでしまったり、場合によっては動かすこと自体が難しいとされたりするケースもあります。
耐力壁となっている場所は廊下だけではありません。リビングやダイニングなどで使用されている場合もあります。間取り変更を検討している場合には、事前に耐力壁の位置を確認しておくと良いでしょう。
窓のリフォーム
3つ目は窓のリフォームを検討している場合です。窓のデザインや性能はさまざまです。引き戸にしたい、出窓にしたい、窓のサイズを大きくしたいなど夢は広がることでしょう。
しかし、窓をリフォームするときには窓だけではなく外壁の工事も必要となります。また、2つ目の注意点で挙げた耐力壁の問題に関わってくる場合もあります。窓のリフォーム費用だけではなく外壁と耐力壁を改修する費用も上乗せされることも踏まえて予算オーバーにならないか事前に確認しておくと安心です。
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