フローリングが沈む原因はこれに注意!修理法もご紹介!
2022年04月05日更新
フローリングの張り替え目安は約15年と言われていますが、水分や床材の腐食で平均よりも早く劣化してしまうことがあります。今回は、その原因を対処法についてお伝えします。「年月が経てば少しは古くなるものだ」と気になるフローリングの劣化を放置し、張り替えのタイミングを逃すとリフォーム費用が余計にかさみます。特にフローリングが沈む場合は、要注意です。手遅れにならないよう、日ごろから気を付けておくポイントを解説します。
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1.フローリングが沈む原因と対処法
フローリングが沈む原因は、下記の5つです。住宅構造によるものとそれ以外に分けられます。
< 住宅構造による原因 >
・ 床構造の劣化
・ 多湿による床の腐食
・ シロアリによる被害
< 住宅構造以外の原因 >
・ 重量のあるものを長く設置している
・ 地盤沈下
それでは、フローリングが沈む原因と対処法について詳しく見ていきましょう。
床の構造の劣化
床が沈む原因でもっとも多いのは、床構造の基礎部分の劣化です。
・ 床のすぐ下にある「根太(ねだ)」や「大引(おおびき)」の劣化
・ 大引を支える「床束(ゆかづか)」の劣化
・ 床を支える基礎である「束石(つかいし)」の劣化
・ 床と合板の間にある接着剤の劣化
床構造の基礎が劣化した部分を歩くと沈むような感覚があります。直射日光が当たる場所や湿度の高い場所に多く見られます。床が浮いたり、沈んだりする感覚があった場合、緊急性が高いと考え、すぐに施工会社やリフォーム会社に相談しましょう。
多湿による床の腐食
コンクリート造りの床は酸化に弱く、土壌や雨などの影響で劣化します。
住宅は、通気性を良くして湿気を逃がすように設計されていますが、換気が行き届かない部屋の隅や、日当たりの悪い場所では床が腐食してしまいやすいです。長年、同じ場所に家具を置いたままにしたり、窓のない部屋を閉め切ったままにしたりしていませんか? そのような場所は、家具を移動させる、換気をするなどの対処を定期的に行いましょう。
腐食しやすい場所には、カビも発生します。一度発生したカビは、急激に増殖します。深刻化する前に普段から換気に気をつけ、通気性の悪いスペースにはサーキュレーターや扇風機で空気を送り込むように心がけましょう。
シロアリによる被害
シロアリは、湿度が高くジメジメした環境を好みます。床材や床下には木材が多く使われているため、シロアリによる被害も出やすくなります。
床の基礎部分が食べられて空洞化すると、人の重みにも耐えられなくなり、その部分が沈んでいきます。
柱や梁などの建物を支える基礎部分がシロアリに食べられ細くなると、住宅が倒壊する可能性もあります。シロアリを発見した場合、早急にシロアリ駆除の専門業者に依頼しましょう。
▶シロアリ予防・駆除
次に土地、住宅構造以外の沈む原因と対処法を詳しく解説します。
本棚など重量のあるものを長く設置している
本は一冊あたり平均300gです。100冊で30kg以上、500冊で150kg以上、1000冊になると300kgにもなります。長い間、重い本棚を同じ場所に置きっぱなしにすると床の沈む原因となります。対処方法としては、本棚は縦収納ではなく、横長の本棚にしましょう。そうすれば重量を分散させられ、沈みを軽減できます。どうしても多くの本を設置する場合は、初めから床補強をするのもおすすめです。
地盤沈下
地面が沈む地盤沈下は、地震や人為的要因によって起こります。事前に予測したり、生活面で気を付けたりできることはありませんが、家を建てる際にはその土地についてしっかり調べてもらいましょう。住宅建築の際には必ず地盤調査が行われ、軟弱な地盤であれば地盤改良工事が必要です。地盤改良工事にかかる費用は、約40万円~200万円程度だと考えておきましょう。
2.フローリングが「沈む」と「きしむ」の違いは?
よくあるフローリングリフォームのご相談は、「床がギシギシ音がするので、なんとかしたい」と「床がふわふわ沈む感じがして気持ち悪い」などです。この違いはどこにあるのでしょうか。この2つは原因も異なり、早急に対処が必要なのはどちらかも知っておきましょう。
歩くと床がきしむ
床を歩く度にギシギシ鳴る場合、「床のきしみ」が起きています。
フローリングは木を貼り合わせて作られています。湿気によって木材が伸縮・膨張するとフローリングのつなぎ目にずれができます。ずれた木材が互いにこすれ合う時にギシギシときしむ音が発生します。湿度の高い梅雨の時期だけであれば問題ありませんが、季節を問わず床がきしむ場合は、早めにフローリングの張り替えを行いましょう。
床が沈む
フローリングが浮いてフワフワしている場合や、歩く度にグッと床が沈み込む症場合は、「床の沈み」が起きています。湿気が原因で起こります。床の沈みは、きしみよりも症状が重いため、すぐにリフォーム業者に相談しましょう。
3.フローリングのリフォーム方法には2種類ある!自宅に合ったリフォーム方法を選ぼう
沈みやきしみなどのフローリングの劣化は、経年によるものが大半ですが、普段から気を付けておくことでフローリングの寿命を延ばせることがわかりました。
さらに、フローリングのリフォーム方法には2種類あります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
フローリングのリフォーム工法の違い
フローリングの張り替え方法は2種類です。下地の状態や使用する素材によって張り替え方法が選ばれます。
張り替え工法
張り替え工法とは、古いフローリングをすべて撤去して、新しいフローリングを張り直す方法です。
メリット | ・床をすべてはがすため、基礎部分の状態をチェックできる ・張り替え後も、張替え前と床の高さが変わらない ・デザインや素材を、すべて新しいフローリングにできる |
デメリット | ・すべて外して張り替えるため、リフォーム費用と時間がかかる ・部屋ごとの高さ調整が必要 |
15年以上が経過したフローリングや床のきしみが激しいときなどは張り替え工法が良いでしょう。ただし、床の基礎部分の劣化が激しい場合は、費用と時間がかかることをあらかじめ心得ておきましょう。
重ね張り工法(上張り工法)
重ね張り工法とは、古い床材の上に新しい床材を重ねて張り付ける方法です。
メリット | ・短時間でリフォームできる ・フローリングをはがす必要がないので、廃材費がかからない ・張替え工法に比べてリフォーム費用を抑えられる ・工事の音がうるさくなく、近隣に影響しない ・二重床になるため、床の強度、防音効果が上がる |
デメリット | ・床の高さが大きく変わる ・段差ができてつまずきやすくなる |
使用年数が10年未満のフローリングや沈みなどの劣化が起きていない場合は、重ね張り工法がおすすめです。床暖房対応の重ね張りフローリングを選べば、床暖房もそのまま使うことができます。
ただし、段差対策として、敷居とのあいだに見切り材を入れたり、既存のフローリング材をなだらかな傾斜になるように削ったり段差を解消する方法を検討しましょう。
4.フローリングリフォーム事例
※リフォーム費用は施工当時の価格です。現在とは異なる場合があります。
case.1
フローリング重ね張りですっきり新居気分|静岡県焼津市のお客様
リフォーム内容 | 床材の張り替え (フローリング重ね張り) |
メーカー:商品 | - |
リフォーム費用 | 総額62,800円(税込) |
コメント:床の重ね張りということでご依頼いただきました。今回はたくさんの本が収納されている本棚の下部分が、重みでかなり沈んでしまっているのを修復したいとのご希望でした。また、巾木については本棚の色と合わせているという、ご主人様のこだわりを活かすため、交換はなしで対応させていただきました。
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case.2
経年劣化で凹んだフローリングをリフォーム|大阪府豊中市のお客様
リフォーム内容 | 床材の張り替え (フローリング重ね張り) |
メーカー:商品 | 東洋テックス:AA2 |
リフォーム費用 | 総額289,000円(税込) |
コメント:ご自宅のフローリングが経年劣化で凹んでしまっていたため、リフォームのご依頼をいただきました。新しいフローリングは、東洋テックスのAA2です。飽きのこないサクラ柄と上品な色合いがどんなお部屋にもマッチし、幅広いコーディネートが可能な人気のフローリングです。また抗ウイルス・抗菌仕様になっており、お住まいの床を衛生的に保ちます。
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case.3
フローリングの全面張り替えをして安全で快適なご自宅|大阪府大阪市のお客様
リフォーム内容 | 床材の張り替え (フローリング張り替え) |
メーカー:商品 | - |
リフォーム費用 | 総額1,498,000円(税込) |
コメント:お住まいのマンションの各お部屋に、フローリングの剥がれが点在していて危険な状態だったため、床の全面張り替えをいたしました。大きなキズや汚れが目立ってきたり、床が浮く、軋む・鳴るなどの症状が出てきたときは、床の張り替えを考えてみると良いでしょう。ご自宅が安全で快適な空間へと生まれ変わります。
詳しくはこちらフローリングリフォーム事例
5.まとめ
フローリングが沈む原因
フローリングが沈む原因は、主に5つありました。
・ 床下の基礎部分の劣化
・ 多湿による床下の腐食
・ シロアリによる被害
・ 重いものを長期間載せて置いた場合
・ 地盤沈下
フローリング沈みの対処法
基礎部分の劣化や多湿による腐食、シロアリは目に見えない部分から進行しますので防ぎようがありません。ただ、重い本棚は定期的に位置を変える、部屋の隅などに湿気が溜まり続けるのを防ぐなど、普段の生活で気を付けられることもありました。
「沈む」と「きしむ」の違い
床の沈みときしみは、上記に挙げた原因で起こります。沈む場合は、きしむ場合よりも劣化が激しいと考え、早急にリフォーム業者への相談が必要です。劣化を放置し続けると、余分な費用がかさむ場合がありますので、注意しましょう。
フローリングの張り替え工法の種類
フローリングの張り替え工法には2種類在ります。
すべてを取り除き、新しいフローリングを設置する「張り替え工法」と、古いフローリングの上から新しいものを取り付ける「重ね張り工法」です。
重ね張り工法は、張り替え工法に比べて費用と時間が少なく済みます。ただし、部屋ごとに床の段差が付きやすくなります。段差対策と合わせて、貼り付ける床材の幅を検討する必要があります。
まとめ
床のふわふわした沈む感触は、床の劣化がかなり進んでいると考えられます。重いものを置いたことによる沈みは、それほど心配する必要がありませんが、理由がはっきりしない場合は、床下の基礎部分の劣化を疑いましょう。
その場合、プロの目で判断した方が、より的確なスケジュールと見積もりができます。リフォーム業者に早めに説明しましょう。フローリングのリフォームは、大掛かりなものをイメージしてしまいますが、気づいたタイミングで相談すれば、一部分の張り替えだけで済む場合もあります。
また、フローリング以外の気になる場所もチェックしてもらえば、見落としていた部分も一緒にリフォームできるかもしれません。
フローリング張り替えをご検討中の方はリノコまでお気軽にお問い合わせください。
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