マンションでできるキッチンリフォームの種類と費用相場を紹介
2022年02月25日更新
賃貸物件は自分のものではないから、リフォームもできないと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、賃貸物件でもキッチンリフォームをすることは可能です。この記事では、初めてマンションでのキッチンリフォームを検討中の方のために、キッチンリフォームの種類や費用の相場、そして重要な注意事項などについてご紹介いたします。
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- 目次
1.マンションで可能なキッチンリフォームの種類
賃貸マンションでもキッチンリフォームは可能なケースがあります。とはいうものの、戸建てと比べればやはり制限がありリフォームの内容によっては出来ないこともあります。
せっかくリフォームの計画を立ててもそのリフォームが無理な場合また最初から計画を立てなくてはならなくなるので、マンションでのキッチンリフォームがよりスムーズにいくようにまずは管理人や管理会社に確認し、注意事項を確認しましょう。
マンションでおこなえるキッチンリフォームにはさまざまな種類があります。
キッチンの状態がよければ必要なところだけ工事をおこなうだけでも十分キレイになり、その分費用も安く済ませることができます。
まずは自分にとってのぴったりなキッチンリフォームを知るために、マンションで可能なキッチンリフォームの種類を知りましょう。マンションでできるおもなキッチンリフォームは次の4つです。
キッチンの設備を新しくする
キッチンは毎日使う場所なので比較的劣化しやすい場所です。
キッチンリフォームは内装を変えるというよりは、キッチン設備が古くなり設備の交換を目的とするケースも多いです。
一般的にキッチン本体は10年目ぐらいから故障しやすくなるといわれます。
設備の交換方法は「故障した設備だけ新しくする」「全てを交換してシステムキッチンにする」のふたつ方法があります。
レイアウトを変更する
レイアウトの変更とは具体的にはキッチンの位置の変更とシステムキッチンのスタイルの変更です。
レイアウトを変更することで、家族とのコミュニケーションが取りやすくなったり作業効率を高められたりできるメリットがあります。
代表的なキッチンのレイアウトの変更
・ キッチンの場所を移動する
・ 壁付けから対面式へ変更する
キッチンの主なスタイル
I型 | コンロとシンクが一直線のタイプ。狭いスペースでも設置できるのがメリットですが、作業動線(コンロ・シンク・冷蔵庫の位置をむすぶ三角形)は長いので作業効率は劣ります。 |
L型 | コンロとシンクを90度の位置にあるタイプです。作業動線が短く複数人での調理ができますが、設置には広いスペースが必要になります。 |
II型 | コンロとシンクが平行に設置されているタイプです。作業動線は短くL型同様に複数人での調理ができますが、調理をしながら体の方向を変えるため床が汚れやすいのがデメリットといえます。 |
アイランド型 | キッチンが独立したタイプです。開放感と高級感がありますが、設置には広いスペースが必要で収納スペースも他のスタイルに比べて少ないです。 |
※マンションの構造によってはリフォームができないこともあるので事前に確認が必要です。
出窓を設置する
窓の役割は採光、通風、換気なので、そのままでは他に活用の仕方がありません。
リフォームで窓を出窓に変更すると、より多くの日の光を取り入れることができキッチンが明るくできるだけでなく、出窓でできたスペースをディスプレイや収納スペースとして使えるようになります。
出窓の設置は比較的安くできるので、キッチンが暗いと感じる方や収納スペースがなくて困っている方などにおすすめのリフォームです。
排水管の交換
リフォームというと空間の見た目を変えるイメージがありますが、 排水管などの見えない部分のリフォームも重要です。
排水管にも寿命は素材によって異なりますが約20年で、古くなると水の流れが悪くなり悪臭の原因にもなるので定期的に交換が必要です。
<排水管の寿命>
・ 亜鉛メッキ鋼管:約20年
・ 炭素鋼鋼管:20~25年
・ 塩化ビニール管:約30年
・ 鋳鉄管:35~40年
※マンションの構造によって排水管の交換ができない場合もあります。
床や壁紙/クロスの張り替え
火と油、水を使うキッチンの壁と床は、住まいのなかでもっとも汚れやすい場所です。料理で発生する油煙は壁に付着しニオイの原因ともなります。
最新モデルのキッチンを導入すると今まで気づかなかった汚れも目立ちやすくなるので、せっかく設備を新しくするのであれば床と壁紙も新しくしたほうがよいでしょう。
キッチンリフォームは別々に依頼するよりもまとめておこなったほうが費用を安くできるメリットもあります。
2.キッチンリフォームにかかる費用相場
キッチンリフォームをおこなうにあたって一番気になるのは費用ではないでしょうか。リフォーム費用の内訳は「本体+工事費用+消費税」です。
ここでは、工事費用の目安を知ってしていただくために、キッチンのリフォームにかかる費用の相場を「本体+工事費用+消費税」の合計金額でご紹介いたします。
リフォームの工事にずっと立ち会う必要はありませんが、工事の確認を求められることもあります。
リフォーム工事中は騒音がして近隣住民の方に迷惑をかけることも多いので、費用と合わせてリフォーム工事にかかる期間についても併せて確認しておきましょう。
設備の入れ替えにかかる費用の相場
設備の入れ替えにかかる費用は、 交換する設備の数と設備のグレードによって異なります。おもな設備の入れ替えとそれぞれの費用の相場は次の通りです。
ガスコンロのみの交換する場合
ガスコンロをそのまま交換する場合、費用の相場はスタンダード10万円~、ミドルクラス15万円~、ハイグレード20万円以下となり、半数近くの方が10万円~20万円でガスコンロの交換をおこなっています。
IHクッキングヒーターへ変更する場合
もともと IHクッキングヒーターを使っていて設備を交換するだけであれば、12万円~交換することが可能です。
ガスコンロから IH クッキングヒーターに変える場合は変更するための工事が必要となるので、費用の相場は20万円~なり、本体価格が高いと30万円以上かかることもあります。
システムキッチンへの変更
システムキッチンは種類が豊富で、グレードと工事内容によって価格はかなり異なります。
シンプルなI型キッチンの交換であれば50万円以下で済みますが、ハイグレードのシステムキッチンになると200万円以上することもあります。
システムキッチンのリフォームを検討している場合はリフォーム会社に見積りを依頼してより正確な金額を提示してもらいましょう。
設備変更の工事期間は、かんたんな工事で最短1日、システムキッチンの変更には1~5日が目安です。
レイアウトの変更にかかる費用の相場
設備を入れ替えるだけでなく、システムキッチンの位置の変更やスタイルを変更する場合は、工事が大掛かりになるので費用は高額になります。
キッチンリフォームで人気の壁付けから対面式への変更、I型からL型への変更にかかる費用の相場は50~100万円、アイランド型キッチンへの変更やオーダーメイドにすると費用の相場は100~200万円です。
レイアウト変更を含むキッチンリフォームにかかる期間は10日~2週間です。
出窓を設置する費用の相場
出窓の設置は比較的安く10万円~できますが、窓のサイズによって費用が異なります。
窓のサイズが大きい場合は20万~40万円、窓を大きくする場合は拡張工事が必要となりリフォーム費用の相場は40万~70万円ぐらいです。
出窓を設置する工事期間はおよそ3日となります。
排水管を交換する費用の相場
マンションの排水管の交換にかかる費用は戸建てに比べて費用が高いです。
キッチンのレイアウトチェンジで、給排水管の両方を違う位置に設置する場合は費用の相場は約40万円。配管の状態が悪く改修が必要な場合は、工事が大掛かりになり床や壁の取り外し後に復旧工事もおこなうことになりますから、費用の相場は約70万円です。
排水管の工事期間はかんたんな修理であれば数時間でできますが、排水管の交換は最短で1日、工事が大掛かりになれば数日掛かることもあります。
床や壁紙の張り替えの費用の相場
床材には、「クッションフロア」「遮音フローリング」「フロアタイル」などがありますが、もっとも費用が安く済むのが「クッションフロア」で費用の相場は4万円です。他の床材を採用しても、床の張り替えの費用の相場は4.5万円~となります。
キッチンの壁4面と天井の壁紙とクロス張り替えしたときの費用は広さとグレードによって異なりますが、42,800円(税込)~が費用の目安となります。広さや選ぶクロスのグレードによって価格は変わってきます。
また、床や壁紙の張り替えの工事期間目安は1~4日です。こちらもキッチンの広さや、お部屋の状態などで変わります。
3.マンションでキッチンリフォームをするときの注意点
マンションは戸建てよりも規制が多いので注意しなくてはならない点があります。
注意点を知らないでいると、リフォームがスムーズにできないだけでなく近隣住民とのトラブルが生じる可能性もありますからご注意ください。ここでは、マンションでリフォームをする際に注意しておくべき点とキッチンリフォームをする前の確認事項について解説していきます。
まずは管理規約を確認
マンションでもリフォームは可能ですが、リフォームができるエリアが限られていることも多いで、まずは管理規約を確認してください。管理規約は紛失してしまった場合は管理会社に依頼すれば、有料の場合もありますが再発行してもらえます。
リフォーム工事をおこなうことになったら管理会社の承諾を得るためにやり取りや必要になりますが、リフォーム業者に代行してもらうことも可能です。
IHに変更する場合は電力を確認する
ガスコンロから IHクッキングヒーターに変更する場合に気をつけなくてはいけないのがアンペア数です。アンペア数が不十分でも電力会社に依頼すれば変更できますが、マンションによっては変更ができない場合もあるので、こちらも管理会社に確認してください。
アンペア数の変更は基本的に無料でしてもらえますが、基本料金が高くなるので月々の光熱費が高くなります。
だからといって、アンペア数を変更しないままIHに変えるとブレーカーが落ちやすくなるという問題が生じます。アンペア数の変更は1年に1度しかできないので、アンペア数を変更してまでIHクッキングヒーターに変えるかよく検討してから電力会社に依頼しましょう。
事前に近隣住民に工事日程を知らせておく
マンションでのリフォームでは騒音だけでなく機材の搬入などで近隣住民に迷惑をかけてしまうことがあります。
勝手にリフォーム工事をはじめてしまうとトラブルに発展することもあるので、近隣住民への挨拶は必ずしておきましょう。
挨拶をする目安は工事の一週間前で、挨拶する箇所は「両隣」「上3軒」「下3軒」「エレベーター前のお宅」「管理人」となります。 かんたんなリフォームでしたら手土産は必要ありませんが、長期にわたるリフォーム工事の場合は 手土産を用意して挨拶回りをするのが一般的です。
高価な手土産は不要で、500~1000円の予算でタオルや洗剤などのキッチン用品を用意すれば十分です。
キッチンのリフォームはこちらから
4.リフォーム費用を安くするためのポイント
キッチンの設備を一式取り替える場合やレイアウトの変更をする工事をする場合は、予想以上に費用がかかってしまうこともありますが、工夫次第でリフォーム費用を安く抑えることも可能です。
ここではリフォーム費用を安くするためのポイントをふたつご紹介いたします。
設備のグレードと素材を変える
システムキッチンの価格帯は幅広いですが、その価格の違いはグレードと使われている素材の違いです。気に入ったデザインのシステムキッチンでも素材を変えるだけで価格を大幅に下げることができます。
ただ、素材によって見た目や機能性も異なるので、価格だけでなくそれぞれの素材の特徴を理解した上で選ぶことが重要です。価格と機能性で選ぶのであれば、ステンレスキッチンがおすすめです。
コスト | 耐水性 | 耐汚性 | 耐熱性 | 強度 | 清掃性 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ステンレス | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
人工大理石 | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
天然石 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
人工石 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
メラミン | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
タイル | △ | ◯ | △ | ◯ | △ | × |
減税制度や補助金を利用する
リフォームをした際に利用できる減税制度や補助金があるので上手に活用しましょう。
ただし、減税制度や補助金を活用するためには、適用要件を満たし確定申告や申告が必要な場合も多いので事前に確認が必要です。
リフォームに関する減税措置は次の3つです。
1. 住宅ローンを利用してリフォームをおこなった場合所得税が安くなる
2. リフォーム工事完了後3カ月以内に市区町村へ申告すると固定資産税が安くなる
3. 両親などからリフォーム費用として贈与を受けても一定額までは非課税となる
キッチンリフォームだけでなくバリアフリーや省エネリフォームなどをおこなえば、補助金が受けられますが補助金制度は地域によって異なります。
補助金制度については各地方公共団体に直接問い合わせるか、インターネットで調べてみてください。
5.まとめ:マンションでキッチンリフォームをすることは可能
マンションにお住まいの方もキッチンリフォームをすることは可能ですが、戸建てに比べるとやはり制限があり確認事項も多いです。
最近はインターネットでリフォームの情報を簡単に集められるようになりました。しかし、 リフォーム工事はキッチンの広さやキッチンの状態などによって工事内容が異なるので、正確な費用を知るためにはリフォーム会社に相談することをおすすめします。
「リノコ」では、キッチンリフォームの無料見積もり依頼や相談が可能です。リノコと提携している地元の優良施工店が現地の下見、リフォーム工事を行わせていただきます。
リフォームを検討されている方は、お気軽に問い合わせください。
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