何のために行うかを明確に!目的に応じた玄関リフォーム
2022年01月13日更新
玄関は家の顔ですので変わるとイメージはがらりと変わります。そのため家が古くなれば、まず玄関リフォームから考えていきたいものです。しかし、具体的にどこをどう直せばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか?そこで、目的別にリフォームを行うポイントについてご説明します。
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1.玄関リフォームをすると何が変わる?
家に入ってはじめに目にする場所
家のイメージに重要な玄関
家に入って最初に目にする光景が印象の良いものであれば、家全体のイメージアップにもつながります。また、家の老朽化が進めば全体のリフォームを行いたいところですが、お金がかかりすぎます。
そこで、せめて最重要ポイントである玄関に手を加えようというわけです。その中でも、特に重要なのが玄関のドアです。ドアを1枚交換するだけでも醸し出す雰囲気は大きく変わります。
昔はドアを交換するにも数日がかりの工事が必要だったため、玄関のリフォームは敬遠されがちでした。しかし、現在では1日で交換ができるようになり、その需要は高まっています。費用も玄関のドアだけなら10万円~30万円程度と手ごろです。
もちろん、ドアだけでなく、玄関全体をリフォームできればそれに越したことはありません。その際の目的はさまざまです。高齢化社会の進行に伴ってバリアフリーの玄関にする家も増えてきましたし、省エネ目的で断熱リフォームを行う場合もあります。さらに、リフォームは防犯強化にもつながります。このように玄関リフォームにはさまざまな側面があるのです。
2.バリアフリー目的の玄関リフォーム!
日本人の寿命が延びる中で、バリアフリーの家の必要性は一層高まっています。今はまだお年寄りのいない家庭でも将来を考えれば少しずつリフォームをしていくのが賢明です。その中でも最初に手をつけるべきなのが玄関です。
高齢者にとって家への出入りが困難になれば、即座に生活の支障となります。そこで、足腰が不自由な方が、どれだけスムーズに家への出入りができるかがポイントとなります。まず、玄関前は段差をなくしてスロープにするのが必須です。ただ、階段の段数が多い場合はスロープをつけるのが難しく、階段を壊してからスロープをつけるとコストが跳ね上がります。
そこで代案として挙げられるのが、昇降機の取り付けです。これならば、比較的低コストですみます。
段差解消の次は玄関のドアです。今時の玄関のドアは開き戸が主流ですが、車椅子に乗っている方にとっては非常に使い勝手の悪いものです。それを引き戸にすれば、出入りは格段にスムーズになります。
ただ、家の構造によっては引き戸を取り付けるのが困難な場合があるので、その時は別の場所に出入り口を設けることを検討してください。そして玄関の中に入り、土間と廊下との間にも大きな段差がある場合は、段差の小さな階段を取り付けて上り下りをしやすくすればよいでしょう。さらに、階段に滑り止めを施し、階段の横に手すりも取り付ければより安全です。
3.防犯目的の玄関リフォーム!
空き巣の多くは玄関から侵入してきます。したがって、玄関のドアをリフォームするなら防犯性のアップは欠かせません。最新のドアはとても丈夫で高い防犯機能を有しているので、そういったものと交換しておくと安心です。
それでは、防犯性の高いドアとは具体的にどのようなものかをいくつか例を挙げてみます。
防犯機能が高めな玄関ドア、鍵
まず、鍵穴がふたつあるドアです。空き巣は侵入するのに時間がかかるのを嫌いますから、それだけで標的として避けられようになります。
また、ディンプルキーやウェーブキーを採用したものならピッキングが困難になります。
性能の高い指紋認証キー
さらに防犯性が高いものとして挙げられるのが、指紋認証キーです。
鍵穴がないのでピッキング自体が不可能です。その上、鍵をなくして困るという事態も起こり得ません。ただ、手が荒れている方や高齢者の指紋は、読みとれない場合があるので注意が必要です。
その他にも、リモコン式のポケットキーで鍵の開け閉めができる自動車の鍵のようなシステムもあります。しかし、これだけ防犯性を高めても、空き巣が内部に侵入する方法は存在します。ドアの隙間からのこぎりをさし込み、かんぬきを切断してしまうのです。
あるいは、外側からドライバーで蝶番を分解してドアごと外してしまう手もあります。これらは、ドアが外開きであるが故の弱点です。したがって、内開きのドアと付け替えるのも防犯性を高める有効な手段です。ただ、その場合は大工事になり、コストもかかります。
そこで次善の策として、ガードプレートつけて隙間が見えないようにしたり、ドアポスをつけて蝶番を分解してもドアが外れないようにしたりする手段もあります。後は、鍵のかけ忘れも防犯上心配な点ですが、オートロックにすればその不安も解消されるでしょう。
4.印象をがらっと変えよう!おしゃれな玄関にリフォーム!
玄関をおしゃれにしようとするなら、まず、ドアを開けると真っ先に見える土間の部分からです。この素材とデザインをどうするかで、家全体のイメージが決まると言っても過言ではありません。
高級感が出るタイル調
玄関床の主な素材としてはタイル、大理石、コンクリートなどがあります。その中でも、タイルは柄や色が豊富にあり、どんな所にもマッチする汎用性の高い素材です。
例えば、陶磁器風にすると清楚ですっきりしたデザインになりますし、自然石の柄にすると重厚さが演出できます。
また、天然石は艶と光沢があり、高級感を醸し出せるのが長所です。特に、御影石はそのグレードの高さから、高級マンションのエントランス部分になどにも用いられています。
しかし、御影石や大理石は、滑りやすいのでお年寄りや小さな子供がいる家庭では注意が必要です。また、それらを含む天然石は吸水性が高いものが多く、シミになりやすいという欠点もあります。
コンクリートの場合
次にコンクリートの場合ですが、デザイン性を高めるのであればステンシルコンクリートがおすすめです。コンクリートの上に型紙を敷いて硬化剤を刷り込んだもので、色々なデザインがあり、耐久性も申し分ありません。ただ、施工には手間がかかるため、コストが高くなるのが欠点です。
床の素材が決まったら次は収納庫です。せっかく、床がおしゃれになっても、靴などで埋め尽くされていたのでは意味がありません。既存の靴箱だけでは収納量が不十分という場合には、天井まで伸びた収納庫を玄関の壁際に作りましょう。そこに、靴、傘、レインコートなどを入れてすべて片付けるのです。
収納庫の扉を閉めれば玄関前がすっきりと広がり、見栄えがよくなります。そして、そこに柔らかい光の間接照明を上下から照らせば、より広々とした印象になります。
5.断熱目的のリフォーム!
省エネの観点から考えた場合、玄関の弱点は、ドアからの熱の出入りが大きいことです。夏は熱く、冬は寒く、しかもそれが家全体に悪影響をもたらします。
特に冬場は、部屋が暖かいのに玄関に面した廊下が極端に寒いと健康にもよくありません。したがって、玄関のドアを交換する際には、ぜひとも断熱性にこだわりたいものです。
ドアの素材の中で断熱性が高いのは、なんといっても木製です。ただし、木のドアは雨風に弱く、定期的なメンテナンスが必要となります。一方、玄関のドアによく使われるアルミは丈夫ですが、熱伝導率が高く、断熱性では大きく劣ります。しかし、内部に断熱材を入れてそれをカバーするのは可能です。
ちなみに、ドアにはアルミ仕様、断熱仕様K4、断熱仕様K3、断熱仕様K2、高断熱仕様K1.5という規格があります。その内、K1.5は寒冷地でも対応可能な最高クラスの仕様です。
また、冬の寒さよりも夏の暑さの方が気になるという場合は、採風式のドアという選択肢もあります。格子付きの窓が付いており、ドアを閉めた状態で家の中に風を送り込めるというものです。ただ、格子付きと言っても、ドアに窓があるとどうしても防犯面で不安が残ります。格子の強度は十分か事前に確認しておいた方が賢明です。
ドアというのは玄関リフォームのかなめです。見栄え、防犯性、断熱性、バリアフリーと検討すべき点は数多くあります。総合的なバランスを考えて後悔のない選択をしましょう。
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