部屋が寒すぎる原因は窓だった!?効果的な窓断熱の方法とは
2022年01月20日更新
快適な暮らしを実現するには、室内の暖房をどうするかが大きな課題のひとつです。そのために、エアコンやストーブなどを使うことが少なくないでしょう。しかし、せっかく暖房をしても部屋が暖まりにくいこともあります。また、その原因が窓にある可能性も否定できません。ここでは、夏場の暑さ対策も含め、窓の断熱の重要性について解説していきます。
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- 目次
1.冬だけでなく夏も?窓の断熱の重要性
まず、熱の性質について知ることが大切です。
熱は温度を一定に保つために、温度の高い場所から低い場所へと移動していく性質を持っています。このような理由から、部屋を暖めるためには適度な暖房をするだけでなく、暖まった空気を逃さないように注意する必要があります。
そうしないと、暖房の設定温度を上げることにもなり、電気代の無駄使いにもつながります。部屋が暖まりにくい場合には、その原因を探りましょう。建物に隙間があれば、熱気が逃げるのは当然ですが、窓が原因になっていることもあります。窓から熱が逃げやすいのは、壁との構造の違いです。
何層にもなる壁は、通常断熱材が使用されていますが、窓はガラス1枚だけで壁よりも薄いです。そのため、1枚ガラスの窓で室温調整をするのは極めて困難です。また、窓は外気と直接触れるため、建物の室温に与える影響は大きいです。
窓から受ける室内への影響は、冬場だけではありません。夏場のエアコンが冷えにくいのは、エアコンで冷やした冷気が窓で暖められるからです。冬は、52%もの熱が逃げ出し、夏は74%もの熱が入り込むというデータもあります。
逃がした熱を補い、入り込んだ余分な熱による温度上昇を下げるために冷暖房の温度調整をした結果が、エアコンの電気代に反映されることになります。
このような電気の消費量を見直すためにも、窓の断熱が重要なのです。
2.熱が逃げるだけじゃない?窓際の温度差によって起こるトラブル
1枚ガラスの窓際は、室内外の温度差に反応するために、熱が逃げる以外のトラブルも生じてきます。ここでは、窓際の温度差による代表的なトラブルについて紹介していきます。
結露
窓に、水滴が付いた状態を結露といいます。
結露の特徴 |
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・冬が近くなると起こりやすい ・朝晩の温度差が大きいと起こりやすい ・室内外の温度差が大きい場所で起こる ・窓から熱が逃げている目安になる |
空気中に含まれる、水分量の上限は気温と比例しています。気温が高いときは空気中の水分量上限も増え、気温が下がると空気中の水分量上限が下がります。その結果、含有可能な水分上限量を超えた分が水滴となり窓に付着します。
つまり、冷暖房の使用によって、室内外の温度差が大きくなると結露ができやすくなるのです。
熱割れ
室内外の温度差が大きくなると、ガラスが割れる恐れがでてきます。
熱割れの仕組み |
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急激な温度の変化が生じるとガラスの内部組織が対応できなくなる ↓ 耐熱仕様でないガラスコップに熱湯を注いだとき、ガラスコップが割れるのを連想するとわかりやすい |
窓ガラスの温度は、ガラスの中央に位置する部分は温度が高く、サッシに近い部分は温度が低くなっています。窓ガラスに温度差が生じるのは、サッシに近い部分のガラスはサッシに熱を奪われてしまうからです。
ガラスは、熱くなると膨張を起こします。そして、膨張しようと働く力とそのままで留まる力との差が強くなった結果、ガラスが割れてしまうのです。
建物内外の温度差によって結露や熱割れが生じる可能性が高まりますが、窓断熱をすることでそれらを回避することにも役立ちます。
3.お手軽簡単!すぐにできる窓断熱の方法
窓断熱には、市販品を利用する方法があります。こちらは、手軽で簡単なほかリーズナブルな点でも大きなメリットです。すぐにできる、窓断熱方法には次のようなものがあります。なかには、業者への依頼が必要なものもあるため、併せて確認しておきましょう。
窓断熱シート
窓断熱シート |
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窓断熱シートと窓ガラスとの間に空気層ができる ↓ ペアガラスのような働きが期待される ・厚みがあるシートは防寒対策に役立つ ・夏場の冷房対策をするならオールシーズン使える断熱シートを選ぶ ・ただし、1年で貼り替え推奨 |
窓断熱シートを貼ると、外の景色が見えにくくなるだけでなく、部屋が暗くなることがデメリットです。なお、窓ガラスの種類によっては熱割れを起こす恐れがでてきます。
窓断熱フィルム
窓断熱フィルム |
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窓ガラスに貼って使用 ・断熱性能が高い ・ガラスの飛散防止にも役立つ ・思った以上に視界がクリアで透明性を高く保てる |
ただし、窓断熱フィルムは自分で貼るのが難しいため、業者の施工を必要とします。また、熱割れが起こる窓ガラスがあることも頭に入れておきましょう。なお、窓断熱フィルムは約10年使えるといわれています。
プチプチ(緩衝材)
プチプチ(緩衝材) |
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シートに気泡緩衝材が付いている 一つひとつの膨らみに空気が入っているため断熱の働きが期待される 断熱用のプチプチには両面にシートが付いたものや、三層構造タイプがある ↓ 断熱のためにはこれらのタイプを選ぶとよい |
一方、プチプチを窓ガラスに貼ると、視界が悪くなるなどのデメリットもあります。窓ガラスのタイプによっては不向きがあることを頭に入れておきましょう。
断熱スプレー
断熱スプレー |
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窓にシリコンコーティングを行う断熱方法窓にスプレーを吹き付け拭き取るだけという簡単さリーズナブルなことでも人気小窓などの断熱にも向いている |
しかし、スプレー後の持続期間が約1カ月と短いほか、断熱効果にはバラツキがみられるようです。
窓断熱コーティング
窓断熱コーティング |
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ガラス専用断熱コーティング剤を塗った後、乾燥させる方法 乾燥後に塗膜が硬くなることからガラスとの密着度が高くなる 耐用年数も10年以上になる |
ただし、資格の関係上、業者への依頼が必要ですが1日で終わることも少なくありません。
4.本格的に外気をシャットアウト!リフォームによる窓断熱
窓から出入りする、外気を完全にシャットアウトしたいのならリフォームによる断熱をおすすめします。
窓のリフォームには時間やコストは掛かりますが、リフォーム後長持ちする点は大きなメリットです。また、景観を損なうことなく窓断熱対策ができることも利点の一つです。
リフォームによる窓断熱には、次のような方法があります。
熱線反射ガラスや熱線吸収ガラスに交換する
熱線反射ガラス・熱線吸収ガラス |
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サッシはそのままで窓ガラスを交換する方法 ↓ ・可視光線を跳ね返す「熱線反射ガラス」 ・太陽の光や熱線を吸収して室温を快適にする「熱線吸収ガラス」がある ↓ それぞれ異なる方法で断熱効果が期待される |
これらのガラスには色が付いているため、外から室内が見えにくいメリットにも注目です。
二重窓にする
二重窓 |
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既存の窓の内側(室内側)に新たな窓を設置する方法 窓枠にはサッシを増やす必要がある 二つの窓の間に空気層が生まれる ↓ ・断熱だけでなく防音をしたい人にもおすすめ ・リビングや寝室などの窓を断熱したいときに検討するとよい |
なお、内窓のガラスには断熱ガラスなどを選ぶことで、より一層の断熱効果が期待されます。
リノコでは窓ガラスのリフォームも材料費、工事費込みの定額料金で行うことが出来ます。
もし断熱リフォームをお考えでしたらまずはお見積りを。
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5.窓の断熱対策で季節を問わず快適な部屋に
毎日を快適に暮らすためには、室内の温度対策が大きな鍵を握ります。室内の暖かい空気を逃さないだけでなく、外気を取り込まないためにも窓の断熱対策が注目されています。
窓断熱シートなどで、簡単な断熱対策ができるほか、窓のリフォームによる本格的な断熱対策をしてもよいでしょう。
窓の断熱対策を行うことで、部屋の体感温度は随分変わってきます。これを機に、窓断熱リフォームを検討してはいかがでしょうか。
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