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自然派注目!話題の壁材珪藻土の魅力

2022年01月27日更新

住宅をリフォームする際に、壁材として珪藻土を選ぶ人が増えてきました。珪藻土は自然素材のために、健康に有害な科学物質が含まれていないことが人気の理由の一つです。珪藻土の魅力はそれだけではありません。珪藻土には湿度調節機能・消臭機能があり、断熱性・耐火性も高いという素晴らしい素材です。この記事では、珪藻土の魅力について詳しく解説していきます。

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目次
  1. 珪藻土って何からできているの?漆喰との違い
  2. 快適!珪藻土の壁のメリット
  3. デメリットも?珪藻土壁の注意点
  4. 珪藻土の壁のお手入れの仕方
  5. 自然の恵み、珪藻土の壁で快適空間を手に入れよう!

1.珪藻土って何からできているの?漆喰との違い

珪藻土(けいそうど)は、ケイソウという植物性プランクトンが、海の底や湖の底に堆積して化石化したもので、珪藻の殻(二酸化ケイ素)が主成分です。

無数の、細かい穴を持つ多孔質という構造が特徴で、火にも強いことから古くから七輪やレンガの材料に使われたり、ビールやお酒製造などの濾過剤としても利用されてきました。

この、多孔質構造の珪藻土を壁材として使用すると
・調湿性
・消臭性(脱臭性)
・断熱性
・耐火性
など、建築素材として優れた性能を持たせることができるのです。

珪藻土と漆喰
珪藻土と漆喰

一方、同じ自然素材の壁材として、よく比較されるものに漆喰(しっくい)があります。

漆喰の主成分は、主にカルシウムで石灰石を原材料として、麻や藁などの繊維を混ぜて作られた壁材です。アルカリ成分により、カビが発生しづらいという特性をもっています。漆喰も珪藻土と同様に、調湿性、消臭性、耐火性がありますが、調湿性と脱臭性においては、多孔質構造も持つ珪藻土のほうが優れています。湿気の多い洗面所などの水まわりには、珪藻土がよく利用されます。

その他の違いとしては色の違いがあげられます。漆喰は、白(乳白色)が基本ですが、珪藻土ならカラーバリエーションが豊富なので、好みの色を選ぶことも複数の色の組み合わせを楽しむこともできます。

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2.快適!珪藻土の壁のメリット

珪藻土の第一のメリットは、なんといっても自然素材であること。シックハウス症候群の原因となる、健康に有害な科学物質が含まれていないため、安心して生活することができます。

他にも、珪藻土は多孔質構造のため、壁材として使用すると以下のようなメリットがあります。

1.調湿効果

珪藻土は、室内の湿度が高くなると水分を吸収し、湿度が低くなると水分を放出するという自然の湿度調節機能を持っています。

季節に合わせて湿度を自動で調節してくれるので、梅雨時や冬の乾燥期なども快適に過ごすことができます。また、室内の余分な水分を吸収してくれるので結露を抑える効果もあります。

調湿効果に長けている
調湿効果に長けている

2. 消臭効果

珪藻土の無数の細かい穴には、匂いや有害物質を吸着する効果があります。タバコやペットの臭い、トイレやキッチンの不快な匂いも消臭してくれます。

3.自浄効果

珪藻土には、自浄作用という半永久的に機能する洗浄効果があります。これは、室内の湿度を自動で調整しながら(水分を吸収したり、放出したりする)、汚れも一緒に少しずつ放出して、きれいになっていくという作用のこと。醤油やお茶などのシミが、半年できれいになってしまうという驚きの効果です。

4 .断熱効果

珪藻土は、多孔質構造のために空気を多く含みます。そのため熱伝導率が低く、断熱効果が高いという特性を持っています。夏には冷房が効きやすく、冬には暖房を抑えることができるので、省エネにも節約にもなるでしょう。地球にも、家計にもやさしい壁材です。

5.耐火効果

有害成分を含まない、純粋な珪藻土は不燃性で火も煙もでません。たとえ火災が発生しても、有害ガスが発生しないので安全・安心です。

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3.デメリットも?珪藻土壁の注意点

1.カビが生えやすい?

珪藻土は優れた性能を持つ反面、カビが生えやすい壁材である言われています。たしかに、漆喰と比較するとカビが発生しやすいと言えます。また、間違った製品選びや室内環境によりカビが発生しやすくなることもあります。

次の点を注意して製品を選ぶことで、カビの発生を回避することができます。
・自然素材100%の珪藻土であること
・吸湿性能と放湿性能のバランスが良い珪藻土を選ぶこと
・カビの生育可能pH以外(2~8.5)のアルカリ性であること

さらに、カビが発生しにくい室内環境を整えましょう。
・風通しを良くして、適度に湿気を排出する
・風通しを良くして、空気中に浮遊するカビの胞子を着床させない
・室内の掃除をこまめに行い、カビを繁殖しやすくするホコリや汚れを取り除く

2. 崩れやすい、削れやすい?

珪藻土はビニールクロスや壁紙に比べると、崩れやすく、削れやすい素材です。普通に生活している分には問題ありませんが、地震や子供、ペットのいたずらなどで崩れたり削れたりしてしまうことがあります。また、画鋲を刺したり壁に装飾をすることが難しいという面もあります。

3.シミが取りにくい?

ビニールクロスや壁紙は、少しぐらい汚れても水拭きや洗剤を使用して拭き取ればきれいになりますが、珪藻土の場合は染み込みやすく液体のシミが取りにくいのです。自浄作用があるので、時間が経てば薄くはなっていきます。さらに、次項で説明する珪藻土の壁のお手入れの仕方を実行すれば、たいていのシミは目立たなくなります。

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4.珪藻土の壁のお手入れの仕方

ビニールクロスや壁紙なら、雑巾などの水拭きで手入れできますが、珪藻土の壁の場合には注意が必要です。水拭きは、基本的にNGです。

水拭きは厳禁!
水拭きは厳禁!

1. 普段の手入れ

普段の手入れは、はたきや掃除機で埃を落とすだけ。壁を傷つけないように注意してください。それでも取れないホコリは乾いた雑巾でやさしく取り除いてください。

2. 水拭きはNG

水拭きはNGです。珪藻土は水を吸い込んでしまうのでシミの原因になります。また、珪藻土の表面が水分で柔らかくなってしまい、拭き掃除の摩擦で崩れやすくなってしまいます。

3.手垢など軽い汚れ

手垢など軽い汚れは消しゴムで軽くこすって落とします。これでだいたいきれいになります。

4.コーヒー、醤油などのシミ

消しゴムでこすっても落ちない汚れや、コーヒー、醤油などのシミは、霧吹きで水を掛けて乾燥させることを1日3-4回繰り返します。3-4日続けるとだんだん薄くなってくるでしょう。

5.汚れがひどい場合

汚れがひどい場合は、漂白剤を使用します。薄めた漂白剤を染み込ませた布でシミをたたいて汚れを吸い出します。汚れが取れたら今度は漂白剤の成分を水洗いした布で叩いて取り除きます。ただし、カラータイプの珪藻土壁の場合は、珪藻土の色素まで脱色してしまう可能性があるので注意してください。

6.頑固な汚れの場合

それでも落ちない場合は、紙やすり(サンドペーパー)をかけて削り落とすという方法もあります。サンドペーパーで削り落としたあとは、同じ色の珪藻土で上塗りすれば元の状態に戻ります。

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5.自然の恵み、珪藻土の壁で快適空間を手に入れよう!

以上、珪藻土の魅力を説明してきました。多少のデメリットはありますが、珪藻土の壁の快適さに比べたら、どれも許容範囲なのではないでしょうか。珪藻土には魅力的なメリットの方が多いのです。

壁のリフォームを検討しているなら、珪藻土の壁はおすすめです。自然の恵み、珪藻土の壁で快適空間を手に入れましょう。

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