珪藻土をDIYで壁に塗ることはできる?その方法を紹介!
2022年01月20日更新
オシャレな雑貨屋やインテリアブログで、珪藻土の水回りグッズなどを目にすることがあります。バスマットやコースターなどが代表的なものとしてあげられますが、そもそも珪藻土ってどんなものなのでしょうか。珪藻土の大きな特徴は、調湿性に優れていることです。さらに、消臭・耐火・耐熱性にも長けていることから、建材としての注目も高まっています。このコラムでは珪藻土を自分でDIYして壁に塗る方法を解説します。
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1.珪藻土で壁を塗る方法と必要な道具
自分で珪藻土を塗るためには実際にどんな準備をして、どのように進めるのでしょうか。初心者でも楽しく作業を進められる具体的な方法を紹介していきます。
どんな作業が必要?スケジュールを立ててみよう!
「珪藻土の壁にしたい」とイメージしたら、すぐにでも塗りはじめたくなるかもしれません。どのようなパターンのデザインにするか、子供と一緒に手形を残したい、きれいな石を埋め込みたいなど、考えるとわくわくしますが、きれいな仕上がりを目指すなら事前準備を十分に行うことが大切です。
特に、初めて塗る場合は作業効率もわからないので、作業期間を余分に確保しておきましょう。
はじめに
・珪藻土を塗る面積
・壁の状態
を把握したうえで必要な日数を確認しましょう。
平均的に、初心者の大人1人が1日で塗れるのは20平方メートルです。
6畳部屋の壁やトイレなら1日で塗ることができる計算なので
養生と下地で1日+下塗りと仕上げ塗りに各1日=3日程度
で塗ることができます。
下塗りが早く終わったからといって、乾燥が不十分なうちに仕上げ塗りをするとテカリの原因となります。
作業が早く終わったら、十分に換気をして乾燥させる時間をとりましょう。
必要な日数を確認したら、いよいよ具体的なスケジュールを確認します。
一日目
一日目は、やることが意外にも一番多いです。
壁につけられた外せる部品は外す
カーテンレールや、照明カバーなどの部品周りはきれいに塗るのが難しく、塗るのに時間がかかります。養生する手間も省けるので、できるだけ外します。
掃除
漆喰についたほこりは、見た目が残念で後から取ることはできません。また、ほこりの上からでは養生テープやマスキングテープが接着できずに苦労します。きれいな仕上がりにするためにも最初の掃除が重要です。
出来上がりに大きな差をつける養生
珪藻土を塗る部屋を、マスキングテープとマスカーで汚れないように覆っていきます。下塗りと、仕上げ塗りの厚み分だけ隙間を空けてマスキングテープを貼っていきます。マスカーは、マスキングテープで空けた隙間を塞がないように注意して貼りましょう。さらに、マスカーの上から下塗りの厚み分だけを空けて、マスキングテープを貼って出来上がりです。
コンセントがある場合には、カバーを外してから全体を保護します。エアコンは、マスキングテープとマスカーでぴったりと覆い、冷蔵庫は作業スペースを空けるために可能な範囲で移動させましょう。床は、薄いマスカーでは強度が不十分なのでブルーシートで覆い、養生テープで固定しておきます。
下地作り
壁紙の種類や、使用する珪藻土によって下地処理は異なります。例えば、ビニールクロスの壁ならクロスのうえから珪藻土を塗る場合と、はがしてから塗る場合があります。
壁の処理の後は、シーラーと呼ばれる下地剤を塗っていきますが、シーラー不要の珪藻土があったり、壁の種類によっては重ね塗りが必要だったりします。それぞれ処理が違ってくるので、スケジュールを立てる段階でよく確認しましょう。
二日目
二日目は、いよいよ珪藻土を塗っていきます。
まずは下塗りなので、初めての場合は仕上げ塗り前にコテの練習だと思って塗ってみましょう。珪藻土の2度塗りでもよいのですが、専用の下塗り剤を使うこともできます。下塗りは、できるだけ凹凸を抑えて塗るのを目標に、ダイナミックに体を使って塗りましょう。平坦に塗ることで、仕上げ塗りが楽になります。下塗り用のマスキングテープを貼った場合は、2日目の最後に剥がすことをスケジュールに入れておきましょう。
三日目
三日目は仕上げ塗りです。効率よく進めるためにもパターンや模様はあらかじめ考えておきましょう。
塗り上げたら、珪藻土が乾ききる前に養生を外します。テープをはがして浮いてきた場合はコテで押さえれば大丈夫です。後は乾燥させて壁は完成ですが、道具についた珪藻土は固まってしまうと取れなくなるため、できるだけ早く洗う必要があります。
引き続き珪藻土塗りを楽しむためにも、片付けまでスケジュールに組んでおきましょう。
必要な材料や道具を準備しよう!
作業の具体的なスケジュールを立てたら、壁の状態や塗る面積などに合わせて材料や道具を準備します。必要な材料や道具は、工程によっても異なるためしっかり確認しておきましょう。
養生
プロも養生に使用しているマスキングテープやマスカー、養生テープ、ブルーシート、ハサミやカッターはそろえておくと便利です。養生はやり直しがきくので、マスキングテープやマスカーなどは多めにそろえて、納得のいくまでやってみるのもいいでしょう。
下地作り
下地作りに必要な材料や道具については、壁の素材によって違ってきますが、シーラーやヘラ、刷毛やローラーが必要となります。ビニールクロスの上から塗る場合は、クロスに打ち付けるカッターが必要です。クロスをはがす場合は、剥離剤が必要なこともあります。合板や石膏ボードの壁に塗る場合は、継ぎ目や出隅、入隅部分に貼るファイバーテープが必要です。
下塗りと仕上げ塗り
下塗りと仕上げ塗りに必要な道具は、ほとんど同じです。コテやコテ板、ひしゃくやヘラ、バケツの他に保護眼鏡などが必要になります。また、仕上げ塗りにパターンや模様を取り入れたい場合は、そのほかにパターン用、模様用の道具や材料を用意しましょう。
下塗りに、専用の下塗り剤を使用する場合は、下塗り剤と仕上げ塗りの珪藻土が必要です。下塗り剤や珪藻土は、ホームセンターやインターネット通販で買うことができます。珪藻土は、それだけでは固まる性質がないので凝固剤となる糊が混ぜられているのが一般的です。また、塗りやすさなどを目的としてつなぎ材が混ぜられている場合もあります。
凝固剤や、つなぎ材は自然素材ではない化学物質の場合も多いため、塗りやすくなる反面、求めていた調湿や消臭といった効果が薄れることがほとんどです。塗りやすさも重要ですが、珪藻土本来の良さとのバランスを考えて選ぶといいでしょう。
2.珪藻土で壁を塗るのにかかる費用
DIYで珪藻土を塗る場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
10平方メートル(一般的なトイレのサイズ)の壁を塗るのに必要な珪藻土と、道具の一般的な購入費用を算出してみました。珪藻土には、様々なタイプがあり内容によって値段も、ピンからキリまでです。
10平方メートルを2度塗り(下塗りと仕上げ塗り)するために必要な費用
項目 | |
---|---|
費用 | |
塗料・練り込みタイプの珪藻土 | ¥14,000~ |
粉末タイプの珪藻土 | ¥22,000~ |
シーラー | ¥2,000~ |
養生費 | ¥2,000~ |
施工道具 | ¥7,000~ |
と最安で¥25,000~程度から塗ることが出来ます。次にプロの職人に依頼した場合の価格を見てみましょう。
項目 | |
---|---|
費用 | |
材料費 | 約1~3万円 |
施工費 | 約5~6万円 |
一般的には合計で安くても6万円以上かかります。道具からそろえたり、慣れない作業をすることを想像するとプロに依頼することも一つですが、少なくとも倍以上の費用がかかることは、念頭に置いておきましょう。
3.DIYする上での注意点とは?
珪藻土塗りを、楽しんで行うためには珪藻土の性質を知っておくことが重要です。
珪藻土は、自然素材で強アルカリ性の性質をもっています。強アルカリ性は、体の成分であるたんぱく質を溶かす性質があるので、皮膚や粘膜についたらすぐに水洗いしましょう。特に目に入ると失明の危険もあるので、珪藻土を塗るときは必ず保護眼鏡をしましょう。
また、服装にも注意が必要です。頭を守るために、帽子やタオルをかぶること、珪藻土がしみこまないナイロン生地の長袖の上着などを着用するのが良いでしょう。特に肌が弱い人や体調がすぐれない場合は注意が必要です。
4.珪藻土の壁塗りDIYにチャレンジしよう
一見、ハードルが高そうな壁塗りdiyですが、しっかりと計画を立てて余裕をもって施工すると、楽しく始められます。
特に、プロの間でも重要とされる養生はやり直しのきく作業でもあり、初心者でも取り組みやすいです。見えない下塗りも、仕上げ塗りの練習として施工することができるので、最後の仕上げ塗りの段階では失敗も少ないでしょう。
ぜひ、楽しみながら自宅に好みの珪藻土壁を施工しましょう。
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