傷んだフローリングの補修方法とかかる費用について解説
2022年02月01日更新
普段どんなに気を付けていても、日常生活を過ごしているだけでフローリングは傷みやすいものです。
多くの家では床が木でできているので、物を落としただけでもキズや凹みができてしまうことはあります。
そこで、この記事ではフローリングの補修が必要となった際に自分で対応する方法とかかる費用について解説します。
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- 目次
1.フローリング補修は自分でもできる?
フローリングの補修にかける費用を少しでも節約したいと考えるなら、自身で補修作業を行うことも手段のひとつです。
前提として床の傷や床鳴りを完全に元の状態に直すような作業は業者でないと難しいです。
しかし、傷を目立たなくするような簡易的な作業であれば自分で補修することも可能です。
ホームセンターなどに行けば、補修グッズやキットなども販売されています。
たとえば、上に重ねるように塗るだけでキズが目立たなくなる専用のクレヨンやマーカー、キズができた際に凹んだ箇所を埋める粘土などは比較的お手頃で手に入れやすい補修グッズの一例です。
ほかにも、貼り付けるだけでキズを目立たなくするキズ隠しテープなどもあります。
これらのグッズを上手に利用すれば、費用を抑えて短時間で床のキズなどを補修することは可能です。
ただし、これらのグッズを使用する場合にはフローリングに塗ったり貼ったりしても違和感のない色味の商品を見つけることが重要となります。
色味を間違えてしまうと、余計に悪目立ちしてしまう場合もあるため気を付けなければいけません。
また、賃貸の場合には自分で補修をしたがために退去時に余計に費用がかかってしまう可能性もあるため要注意です。
自分で補修をして退去時のクリーニング費用を抑えようと考える人は少なくありませんが、目立たなくすることはあくまでも一時的な補修に過ぎません。
完全に直しているわけではないため、結局は原状回復のために別途クリーニング費用が必要となることが通常です。
さらに、素人が手を加えることで、余計に床を傷つけてしまったり、フローリングを汚してしまったりすれば、かえってクリーニング費用が高く付く場合もあります。
借主の過失による汚損や破損は原則として全額が借主負担です。
このようなことからも、簡易的な補修ではなく、本来なら業者に依頼するようなレベルの補修を自ら行う場合には、後でトラブルにならないためにも事前に大家に相談をしておいたほうが安心でしょう。
2.フローリングの補修を依頼した場合にかかる費用は?
補修を依頼しようと考えるきっかけは人によってさまざまです。
床の傷みが目立つようになったり、部屋を歩くときしみが生じるようになったりしたらフローリング材が劣化している可能性があるため補修を検討する必要があります。
また、子どもが落書きをして床に付いた汚れが落ちなくなってしまったり、物を落としたときに床の一部が欠けてしまったりしたときなどもフローリング補修が必要となるタイミングです。
業者に依頼する際には、このような個々によって異なるキズの原因や種類によって費用が変わってくると考える人は少なくありません。
ただし、実際には業者へ依頼する場合にかかる修繕費用はキズの種類などでからではなく作業時間によって金額が決められることが多いです。
一般的に見ると基本料金は
半日:1.5万円程/1日:3万円程
が相場です。
作業時間の長さは、フローリングの材質、傷の形や向きなどによって変わってきます。
業者によっても異なりますが、通常であれば木でできた床のへこみや、家具などを引きずったときにできた傷などが数カ所ある程度なら半日で補修可能です。
床の一部がめくれてしまっている場合や物をぶつけてできた傷なども数カ所であれば1日かからず作業を終えることができます。
補修したい箇所の傷の大きさによっても異なってはきますが、1日あれば5~10カ所の補修に対応してくれることがほとんどです。ただし、これらの費用目安はあくまでも基本料金であり傷の状態によっては金額が変動することもあるため注意が必要となります。
3.擦りキズ、ひっかきキズの補修方法
フローリングの補修で最も多いのがキズの補修です。
家具を引きずってしまったり、子供がおもちゃで遊んで付けてしまったり・・・。
とにかくフローリングはキズが付きやすいです。
無垢フローリングであればある程度は味、として馴染みますが合板フローリングの場合は色の違う木材が見えてしまうので少し目立ちます。
家具の引きずりや子供の遊びで出来た程度のキズであればホームセンターなどで売られているDIYキットで修正することが出来る可能性が高いです。
傷の補修をDIYで行う際には木材に似た色のパテや樹脂で傷を埋めて、その上から木目をペンで書く。という方法をとるのが一般的です。
より簡易的な方法ならキズの上から傷隠し用のシールを貼り付ける方法や、クレヨンのような素材でキズを埋めることも出来ます。
ここでは、パテや樹脂でキズを埋める方法について解説を行います。
製品によって細かい違いはありますがおおよそは同じです。
まずはキズをキレイに整えます。
カッター紙やすりをつかってキズの内部のバリや、ささくれを取り除いて慣らしていきます。
キズがきれいになったら電気ゴテをつかって、フローリングと似た色の樹脂でキズを埋めます。
その後、フローリング保護剤を塗り、再び電気ゴテをつかって面を平にし、ヤスリやスチールウールで削って自然に仕上げます。
最後に付属のマニキュアで木目を書いて完成です。
パテを使う場合は電気ゴテを使わず、ヘラをつかってキズを埋めますがそれ以外は同じです。
4.フローリングが剥がれてしまった場合の補修方法
ささくれなどが気になって剥がしたら思ったより広い範囲のフローリングがめくれてしまった、というケースです。
この場合はまず剥がれてしまった部分を接着剤で固定します。
もし剥がれたフローリングが割れてしまった場合でも大きな木片は接着剤で固定しましょう。
次に剥がれたフローリングの周りをマスキングテープなどで囲い、養生します。
その後、パテを使って隙間を埋めて紙やすりでキレイにします。
パテをフローリングと似た色で塗り、木目を書いて、スプレーでツヤを出せば完成です。
5.フローリングの凹みと床鳴りの対処方法
キズや、めくれはある程度まではDIYで直すことが出来ます。
一方でこれから紹介する床の凹みと床鳴りはあくまで応急処置だと考えてください。
この2つは下地や土台に問題が起こっていることもあるため、これらの方法で改善しなければ自分でなんとかしようとせず、業者に調査を依頼しましょう。
床の凹みの応急処置は比較的簡単に対処することが出来ます。
というのもフローリングの材料である木材は水分を吸収することで膨らむ性質があるので濡らした雑巾などをフローリングの凹んだ部分に当て、上からアイロンを当てて蒸気をフローリングに吸わせればある程度の凹みなら修復することが出来ます。
床鳴りはホームセンターやディスカウントストアで販売されている補修キットを使うことで応急処置を行えます。
6.自分で対応しない方が良い時はどんな時?
補修したい範囲が広いか狭いかといった点は、業者に依頼するべきかを判断するためのひとつのポイントです。
同じシミでも、部分的にできているものであればクレヨンなどの補修材を使って目立たないようにすることができます。
しかし、広い範囲にできてしまっているシミをクレヨンなどで塗ると反対に目立ってしまうことがあるため注意が必要です。
また、アイロンの焦げ跡が広い範囲についてしまっているケースや広い範囲に表面劣化が見られるケースなども業者による対応が必要となります。
フローリングを一度焦がしてしまうと、素材そのものが焼かれてしまっているので通常は修復不可能です。
焦げた部分がきっかけとなりフローリング材がはがれてしまったり、焦げて凹みができた部分にホコリが詰まってしまったりして被害が広がることもあります。
また、表面劣化も素材そのものが傷んでしまっているため焦げ跡と同様に簡単には元の状態に修復できないケースです。
表面劣化を放置しておくと劣化がさらに進んでしまう恐れもあります。
すでに広い範囲で劣化が起きているのであれば、なおのこと早めに直しておくことが大切です。
劣化が進んでフローリングの板が変形してしまったり、ひび割れを起こしてしまったりといった他のトラブルが発生してしまうこともあります。
加えて、放置により悪い症状がさらに進行するリスクを持つケースが広い範囲にできたカビです。
梅雨や冬の間は室内の湿度が高まりやすく、フローリングにもカビが生えてしまう恐れがあります。
きちんと対処しておかないとますます繁殖が広がって健康にも良くありません。
しかし、すでに広い範囲に繁殖したカビは簡単には除去することが難しいものです。
これらのような症状の悪化が著しいケースや、元の状態にきちんと戻したいときには、基本的に業者の力を借りることが必要となります。
7.状況でDIYにするか業者に頼むかは決めよう!
費用を少しでも抑えたかったり、手間をかけずに気軽に処理をしたいと考えたりした場合には、DIYで補修を試みようとすることもあるでしょう。
ただし、無理に自分で補修をして上手に対処できなかった際には、賃貸であれば退去の際に原状復帰の費用がかかってしまうこともあります。
小さい範囲を一時的に目立たなくしたいのであれば、DIYもひとつの方法です。
しかし、大規模な補修が必要となった場合には、専門の知識や経験のある業者に相談するようにしましょう。
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