昇り降りがしやすい!階段リフォームのポイントまとめ
2022年02月01日更新
長年使っている階段が老朽化してくると、階段のリフォームを検討するかもしれません。また、自身の高齢化や出産などライフスタイルの変化によって、階段のリフォームが必要になる場合もあります。特に、高齢者のいる住宅では、手すりをつけるなどの工事が必要になってくるのです。そこで、この記事では階段のリフォームについての概要を具体的に説明します。
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1.建築基準法に準じた階段とは
階段の各パーツは、昇降のしやすさや安全面への配慮から、建築基準法でサイズが規定で定められています。そのため、規定額のサイズで階段を作ることはできません。
・階段の横幅は75cm以上
・蹴上げと呼ばれる一段の高さは23cm以下
・踏み面と呼ばれる足をのせる部分の奥行は15cm以上
となっています。
一般的には
・蹴上げは18~20cm
・踏み面は20~22cm
が昇りやすい階段のサイズといわれています。階段の昇降のしやすさは、傾斜ではなく蹴上げと踏み面のバランスが重要です。そのため、リフォーム会社としっかり相談をして、検討しましょう。
また、手すりの設置も建築基準法で義務付けられています。手すりがない側は壁にするか、それに代わるものにすることも義務となっているので、この規定に沿ってデザインやサイズを考えていきましょう。
2.階段のリフォーム内容は?
階段のリフォームといっても、内容はさまざです。
例えば、子育てや介護、加齢など、ライフスタイルが変わったことで、これまで当たり前のように使っていた階段が危険だと感じることがあります。そのような場合、手すりの配置や階段を緩やかにする、広くするといったリフォームが考えられます。
手すりの配置
1~3日ほどと短期間で工事が終了し、価格も比較的リーズナブルです。ベース材を使用することで、壁の解体の必要がなく、安全を手に入れることができます。
階段を広くしたり緩やかにしたりする場合
段数を増やしたり、ストレートの階段を回り階段にしたり、階段の位置を変えたりすることで対応します。そのため、場合によっては家の間取り変更の必要があるでしょう。段数を増やす場合、それだけでも緩やかな勾配になりますが、階段の長さ自体も変更する必要があります。
階段周りのデザインを見直し
デザインを見直す場合、照明器具を増やしたり、収納を作ったり、壁紙を一新したりと方法はさまざまです。滑り止めシートを張り付けるだけでも、転倒や転落を防げ、安全性が高まります。
階段の床材を変更
床材が傷んでいる場合は、重ね張りをすることで架け替えよりも費用を抑えることが可能です。
3.知っておくべき階段の種類
リフォームを検討している場合、特に、階段の新設や架け替えを考えているのであれば、階段の種類について把握しておくとよいでしょう。
直線階段
ストレートタイプの階段です。シンプルな構造かつスペースもあまり必要ないため、比較的安価なのが特徴です。ただし、スペースが狭いと急こう配になってしまい危険度が高まるため注意が必要です。4m以上の階段にする場合は、4m以内で踊り場を儲けるよう建築基準法で定められています。
かね折れ階段
途中でL字型に曲がっているタイプです。直階段とは異なり、踊り場が設置されることになるため、階下まで一気に転落するのを防げます。吹き抜け構造との相性がよく、空間演出効果を高めるとされています。ただし、折れ曲がる分だけ面積が必要になり、費用も高めです。
折り返し階段
L字のように90度ではなくU字型、つまり180度に曲がっている階段です。かね折れ階段と同じく、踊り場が設置されることで転落のリスクが下がり、安全性が高くなります。さらに、ステップ数が増えるので、緩やかな勾配となるのです。ただし、かね折れ階段よりもさらに広いスペースが必要です。
螺旋階段
螺旋状のステップが特徴の階段です。狭いスペースでも設置することができ、おしゃれな雰囲気を演出することができます。しかし、形状が複雑なので価格は高めです。さらに、三角形のステップを採用することが多いため、中心にいくほど路面が狭くなり、実用性が低いといえるでしょう。
カーブ階段
曲線を描きながら昇降する構造の階段です。ゴージャスな雰囲気を演出したい場合に適しており、路面も広くとりやすいので安全面でも問題ありません。
4.リフォームにかかる費用
階段のリフォームは、30万円以下の価格帯が全体のおよそ4割を占めています。ただし、滑り止めや手すりの設置といった簡単なリフォームであれば、10万円前後で工事することも可能です。それぞれ具体的な費用についてみていきましょう。
壁に手すりを設置する場合
相場:12万円程度
1mあたりで金額が決まっており、設置する長さに応じて金額が決まるケースが多い傾向です。
階段に直接取り付ける場合
手すりの費用だけで25~30万円ほど必要
滑り止めシートの設置
費用:1万円前後
自分で設置することも可能なので、その場合は材料費のみで済ませることができます。
階段部材をリフォーム
費用:30万円程度
階段の老朽化に伴い、階段部材をリフォームする場合
段数や幅は替えず、部材のみを交換します。勾配を替える必要がなければ、このリフォームを選ぶとよいでしょう。使用する素材によって費用は変わります。
階段幅を変更
費用:55万円前後
内訳は、材料費が20万円で工事費が25万円です。
階段の場所自体を移動
費用:80万円前後
撤去と新設の両方が必要となってくるため。
5.階段リフォームのポイント
階段をリフォームする際には、何よりも安全面に配慮することが大切です。
1.階段の明るさ
窓がある場合、昼間は日差しが入り足元が確認しやすいですが、夜は見えにくく足元が不安定になります。暗いと昇降の際に踏み外してしまう可能性があるため、フットライトを取り付けるなど明るさをプラスするよう工夫するとよいでしょう。また、階段材は明るめのものを選ぶと、足元が見えやすくなります。
2.サイズと勾配
階段を使用する自分や家族の体格や性別、年齢によって、踏み面などのジャストサイズが異なります。サイズに加え、勾配にも気を配りましょう。勾配を緩やかにすると、蹴上げは短く路面は長くなります。そうすると、大きな歩幅が必要になるので、昇降時に負担がかかってくるのです。
3.階段の長さを伸ばす
さらに、勾配を緩やかにするために階段の長さを伸ばすと、場合によっては階段下のスペースがなくなってしまいます。そうなると、生活にも支障が出る可能性があるのです。そのため、リフォーム前に色々なサイズの階段を実際に上り下りし、サイズ感を確認したり、階段に種類によって必要なスペースを見積もっておいたりすると安心です。
4.滑りにくい階段かどうかという点
特に、人造大理石やフローリング、カーペットを使用する場合や、踏み面の部分には、滑りにくい素材を用いるようにします。木材やコルク、カーペットなどは滑りにくい素材の代表です。
6.安全性を重視した階段に!
階段のリフォームの大きな目的は、安全性を高めることです。デザインだけで決めてしまうと、後から使いにくかったり、最悪の場合は怪我をしてしまったりすることにもなりかねません。
せっかくお金をかけてリフォームするので、できれば満足のいくリフォームにしたいものです。そのため、安全性や使いやすさに配慮しながら、リフォームの内容を検討していきましょう。
リノコでは多くの階段リフォームのお手伝いをさせていただきました。床や壁紙、一括でのリフォームも定額で行っているのでぜひ一度無料のお見積りを行ってみませんか?
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