和室リフォームの費用やポイントは?4つの事例を紹介!
2022年02月08日更新
家に長く住んでいると、ここをもう少し便利にしたい、古くなってきたからそろそろ新しくしたいといった気持ちがわいてきます。なかでも、和室のリフォームを検討している人は多いのではないでしょうか。和室のリフォームを行う場合は、具体的にどのようなリフォームをしたいのか考えておく必要があります。ここでは、和室のリフォームにかかる費用や工期、参考になる和室のリフォーム事例について紹介します。
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1.和室リフォームの費用は?
古い和室を新しい和室にリフォームする場合の平均費用・・・20~50万円ほど
※かかる費用はリフォーム規模によって大きく異なります
6畳程度の和室の場合
新しい畳表への交換のみ・・・4万円程度
壁/畳/障子の交換・・・合計19万円程度
壁の珪藻土塗装 ・・・27万円程度
※珪藻土は、ビニールクロスなど一般的な壁紙よりも施工費が高めになりますが、そのぶんメリットがたくさんあります
まずは見た目ですが、光が当たると陰影がはっきりと出るので部屋の印象が豪華になります
また、消臭・耐湿性能に優れているので、家族で気持ちよく長い時間を過ごせたり、ゲストにもくつろいでもらえたりするでしょう
畳の新調と掘りごたつの設置といった造作工事・・・50万円程度
このように、リフォームの規模によって費用が大きく異なりますので、まずは予算を組みましょう。どうしてもリフォームしたいところ、予算に余裕があればリフォームしたいところと優先度も決めたうえで、リフォーム会社に相談しましょう。
2.洋室へのリフォーム費用
和室から洋室へのリフォームも人気です。
畳や襖といった和の要素が薄まることで、家全体の雰囲気もモダンな印象になります。どこまでリフォームの範囲を広げるかによって費用は変わりますが
畳からフローリングに変える場合・・・14~16万円程度が相場
壁や天井を変えなくても、フローリングにするだけでも部屋の印象は大きく変わります。また、ベッドなどの重い家具が置けるようになったり、バリアフリーにすることで車椅子でも移動できるようになったりと、部屋の用途も広がります。
床・壁・天井のリフォーム・・・32~37万円程度
床・壁・天井・押し入れからクローゼットのリフォームまで行う場合・・・47~52万円程度
※クローゼットであれば、長さのある洋服や高さのある電化製品なども収納できるようになります
完全に洋室化する場合・・・80~89万円程度
※この場合は大がかりな工事と相応の施工期間が必要となるでしょう
もちろん、リフォーム内容の詳細や築年数などによっても費用は前後しますので、リフォーム会社に来てもらって正確な見積もりを取りましょう。
関連ページ:畳の和室を素敵なフローリング張りの洋室へリフォームしよう
3.リフォーム費用を抑えるには?
できるだけ費用をかけずに、部屋の印象を変えることができるといいのですが、リフォーム費用を抑えるには、いくつかのコツがあります。まずは、正しい知識を身につけておくことです。
たとえば、畳のリフォーム方法には費用の少ないほうから順に、裏返し、表替え、新調の3種類があることを覚えておきましょう。
裏返し
通常の場合、畳表は裏表両面使用できるようになっています。新しい畳表に変更せずとも、裏返しにするだけでもリフレッシュになります。もちろん、裏返しは1度しかできませんので注意が必要です。
表替え
畳床が傷んでいない場合には、畳を新調するのではなく、畳表のみを交換するだけでも構いません。こういったことを知っておくと、リフォーム会社に交渉することができ、結果として費用の圧縮につながります。一般的に、3年ほどで裏返し、さらに3年で表替えを行い、10~15年ほどで新調するようになります。
新調
10年経っていなくても、畳の上を歩いていてボコボコとした感じがするなど違和感が出てきたら、新調を検討してもいいでしょう。
相見積もりを取っておく
複数の業者に相談したうえで、最適な価格を提示してくれる業者に依頼をしましょう。この業者はこれだけの金額で引き受けてくれますというように、別の業者に価格交渉をする際の根拠にもなります。
ただ、安さだけにこだわり過ぎないようにしましょう。リフォームの仕上がりに満足できない可能性が高くなるためです。品質を落としたために、思ったよりも劣化が早いということも起こりえます。
また、リフォーム場所を限定したことで、仕上がってみたらリフォームしていない場所と色や雰囲気が合わずにちぐはぐになってしまったというケースもあります。せっかく畳を新調しても、周りの壁や襖がボロボロの状態では、新品の畳が映えません。できるだけ安く抑えるための努力はするべきですが、家は長く使うものです。また、簡単にすぐリフォームするというわけにもいきません。
画像や絵コンテなどを使って、仕上がりイメージをしっかりとリフォーム会社と共有したうえで、妥協できる部分とそうでない部分を明確にしましょう。
4.工期はどれくらいかかる?
予算が決まれば、つぎに気になるのは工期でしょう。
6畳の畳をフローリングに変える場合・・・1日ほど
壁の張り替え・・・1日ほど
押し入れをクローゼットにする場合・・・1~2日
部屋をすべてリフォームする場合・・・1週間ほど
※柱を隠すなど大規模な工事となる場合が多いためです使用する材料や部屋の広さ・古さによっても難易度が変わります
工事中には、予想以上に大きな音が出ることがあります。集合住宅はもちろん、一戸建ての場合でも、1週間以上そのような状態が続くのであれば、あらかじめ隣近所に断っておくのがマナーです。
5.和室リフォームのポイント
和室リフォームをスムーズに進めるためには、押さえておくべきポイントがあります。
和室と洋室は基本構造が異なるという点
仮に襖を開き戸に変更する場合は、床の高さに問題ないか確認しておく必要があります。和室と洋室では、床の構造が異なるためです。具体的には、畳の厚さとフローリングの厚さの差を調整したり、補強をしたりといった工事が必要になる場合があります。
このような工事を行わずに進めてしまうことで床に段差ができてしまい、開き戸のドアを開くことができなくなってしまうおそれもあります。
床の高さを調整する工事には、それなりの費用もかかります。
解決法のひとつとして、開き戸ではなく引き戸にするという方法があります。引き戸であれば敷居を変えることで設置ができ、またスペース効率もよくなります。
他の部屋とのバランスを考えながら行う
リフォームする部屋のことだけに集中するあまり、仕上がってみたら他の部屋とうまく調和していなかったという失敗はよくあります。
和室の場合、リビングなどの洋室と隣接していることが多くあります。部屋を仕切る引き戸を、和室にも洋室にも合うものにしておくといいでしょう。また、和室のなかに窓や収納といった洋室の要素を取り入れることで、和室を開け放した状態でも、全体の調和が取りやすくなります。
使い勝手を考慮するという点も重要
お年寄りがいる家庭の場合では、思いきって和室の段差を取り払って家中をバリアフリーにするという方法もあります。完全に収納部屋として使う場合は必ず仕切りが必要ですし、基本は開け払ってリビング全体を広く見せたいという場合には仕切りがないほうがいいでしょう。
イメージだけではなく、現実的な使い勝手を考慮したうえで、リフォームを進めていきましょう。
6.和室のリフォーム事例
和室のリフォーム事例を4つ紹介します。
【事例1】古い和室をおしゃれな洋室に変身
人気の高い和室から洋室への大規模リフォーム事例です。
リフォームを行ったのは、古い木造2階建ての住宅の和室で、隙間風による真冬の寒さと音への対策が、主なリフォーム目的でした。そのため、まずは壁を取り除いて断熱材を敷き詰めたあと、洋室へのリフォームが行われました。
断熱材が敷き詰められたことによって保温性が向上し、冬でも暖かく過ごせるほか、光熱費の削減も期待できます。さらに、気密性も高くなることによって、もうひとつの懸念であった音漏れや防音対策にもつながったのです。和室のなかも、床や建具などに手を入れ、壁にある長押や鴨居、柱といった和の特徴的な要素を取り除くという大幅なリフォームが行われました。
しかし、一方で使い勝手のいい棚は扉のデザインや材質を変えることで洋室によく調和する棚へと生まれ変わり、慣れ親しんだ要素をできるだけ残すような配慮も行われています。
結果として、元から洋室だったかのような見違える仕上がりとなりました。壁を取り除くという大規模な工事が行われたため費用はかなりかかりましたが、従来であれば建て替えとなってもおかしくないレベルの要望だったといえます。
リフォームで済んだことで費用を大幅に圧縮でき、望むとおりの快適な空間が手に入れられたという事例です。
【事例2】白いクロスに変えるだけで、明るく健康的な印象の和室に
一戸建ての和室クロスを変更するという簡易なリフォーム事例です。
もともとは、和室の雰囲気に合わせてグリーンのクロスが張られていましたが、経年劣化によりくすみやシミ、一部に剥がれなどが出てしまったことから、クロスの張り替えを検討されたというものです。
リフォームの際には、同じクロスではなく、洋室にも使うような真っ白な塗り壁調のクロスを選んで張り替えたところ、以前と比べるとかなり明るく洗練された印象となりました。白いクロスが太陽の光を反射することで、陰気さが消えて健康的な和室に生まれ変わったという事例です。
クロスの張り替えだけであれば費用は安く済みます。しかし、印象は大きく変わりますので、お金をかけずに雰囲気を明るくしたいという場合には、試す価値のある方法だといえるでしょう。
【事例3】使わない仏間を、違和感のない収納スペースに
使わない和室の仏間を収納に変えるというリフォームです。
従来の一戸建ての和室には仏間が設置されていることが多くあります。しかし、もう使わないという人も多く、デッドスペースになっているケースもあるでしょう。物を収納する場合にも丸見えになってしまうため、使い勝手が難しいスペースのひとつです。こちらの事例でも、生まれてくる赤ちゃんのために、仏間を収納スペースにリフォームしたいというのが要望でした。
さらに、和室に置いてあっても違和感のない観音扉式の収納にして欲しいという希望もあり、それに職人が応える形で元からの備え付けのような和風の収納ができ上がりました。見ためは和風でも、背の高い家具や長さのある洋服がかけられるようにと、洋風の収納と同等の機能が備わっています。
建具のリフォームの場合は、実際に職人を呼んで現場を確認してもらうことで、イメージに近いリフォームが行えます。建具だけのリフォームであれば、費用も安価に抑えられるでしょう。
【事例4】古い畳をフロアタイルに変更してリフレッシュ
一戸建ての和室の古い畳をフロアタイルに変更した事例です。
日焼けによって茶色く変色し、経年的な汚れや傷みも目立っていた畳をフロアタイルに変更したことによって、見違えるほどに真新しい空間へと生まれ変わりました。
床材をフローリングではなく、フロアタイルにすることで、工数や費用が削減できる場合があります。フローリングにする場合は大工工事となりますが、フロアタイルは既存の床材の上に張ることが可能なものが多くあります。そのため、内装工事だけで済む可能性が高くなります。
木目調のものを選べば、見ためはフローリングと同等になります。ほかにも、フロアタイルには豊富な種類があるので選ぶのも楽しいといえるでしょう。フローリングよりも硬いという側面はありますが、耐久性に優れているともいえます。
床材だけのリフォームであれば費用も安く済み、印象は大きく変わります。また、畳よりもフロアタイルのほうが掃除もしやすく、清潔感を保ちやすいでしょう。
7.和室を活用できるように!
リフォームをすることで、畳や襖などがすっかり傷んでしまった和室でも活用できるになります。
色合いを工夫することによって、以前の和室とはまったく雰囲気の異なる和室にもできるでしょう。さらに、材質を変えることで、より過ごしやすい空間にもできます。和室から完全な洋室に変えてしまうのではなく、和室のよさを残しつつリラックスできる和洋折衷の空間に変えるというリフォームも流行っています。
リフォームでどのようなことができるのかを知ったうえで、目的に応じたリフォームを行い、今まで以上に和室を活用していきましょう。
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