間取り変更の有無によるリフォームの違い
2022年01月20日更新
様々なリフォームの活用方法がありますが、間取り変更の有無によって注意すべき点が変わる点をご紹介します。
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1.間取りを変更するリフォームと変更しないリフォームの違い
戸建てのリフォームを検討する場合に、間取りを変更するのかどうかは計画の最初の段階である程度はっきりさせておく必要があるでしょう。なぜなら、間取りの変更のありなしには大きな違いがあり、途中で方針を変更するとかなりの時間的なロスやコスト増につながる恐れがあるからです。
まず間取り変更の有無によって、リフォームの規模が大きく変わります。間取り変更を行う場合は壁を取り払ったり、天井や床も外したりすることになるでしょう。間取りが変わることによって、配線や配管も変更する必要があるからです。そのため、重機を使って解体することもあるほど、リフォーム規模が大きくなります。また、工期も1カ月から2カ月かかることを覚悟する必要があるでしょう。
これに対し間取り変更を行わないリフォームの場合は、比較的小規模のリフォームで済ますことができる可能性が高いです。そのため工期も短く、トイレやユニットバスを交換するだけのリフォームであれば、一日で終わることもあります。
工事範囲が狭くなることや工期が短くなることによって、間取り変更を伴う場合と比較するとコストはかなり安く済むはずです。
予算と時間とリフォーム内容、さらにはリフォームを決意した理由等を冷静に検討し、間取り変更まで踏む込んだリフォームをするのかどうかを判断する必要があるでしょう。
2.ツーバイフォーと従来の家はどちらがやりやすい
戸建ての建設にはいろいろな工法がありますが、在来工法と呼ばれる一般的な木造軸組工法や、ツーバーフォーと呼ばれる工法などがあります。
木造軸組工法・・・柱を建てた後、屋根を付ける段階までは一気に作業をしてしまいます。構造上、柱が支えになっていてその上に屋根を載せる形になるため、一気に屋根を付けることができるのです。このため、建設中の雨で構造体や床が濡れる時間を最小限に抑えることができます。
ツーバーフォー・・・2インチ×4インチの材料を箱型に組み上げていく手法で、工期が短く地震に強いなどの特徴があると言われています。但し、下から順番に積み上げていくような工法であるため、建設中の雨により内部が濡れやすいというデメリットもあります。
では、ツーバーフォー工法と在来工法ではどちらがリフォームしやすいのでしょう?間取り変更を伴わない小規模なリフォームに関してはどちらも変わりないですが、間取り変更を含むリフォームをしたい場合は、在来工法の方がやりやすいでしょう。ツーバイフォー工法の特徴は、壁も構造体になっていることです。そのため、壁を取り払うことが事実上困難で、間取り変更はほとんどできないことになってしまうのです。
ツーバーフォーの工法には多くのメリットがありますが、将来の家族構成の変化等を見越して間取り変更のリフォームを視野に入れている場合は、在来工法による家を選択した方がいいでしょう。
3.リフォーム前に業者に確認しておきたいこと
リフォームをする場合は、最初の段階でどんなリフォームをしたいか、どんなことに困っているか等をリフォーム業者と打合せするのが一般的です。
家族が増えたのでもう一部屋作る必要がある、田舎から親が出てきて一緒に住むことになったからリビングの一角を切り取って和室に変えたいなどの希望や課題がある場合、当然間取り変更が必要になってきます。
最初の段階でリフォーム業者に確認をしておくべきことは、そもそも対象物件はどこまでの間取り変更ができるのかを確認しておくことでしょう。予算の制約は別として、技術的な制約は最初の段階で確認しておかないと最悪の場合、工事が始まってから計画変更ということになりかねません。そうなると、多大な時間的・金銭的ロスが発生してしまう可能性があります。
そのため、リフォーム業者との最初の打合せの段階でどこまでの間取り変更が可能であるかの確認とあわせて、過去の工法別間取り変更のリフォーム実績を見せてもらうことをおすすめします。
過去の工事実績がわかれば、その業者の実力もある程度判定できます。実績豊富な業者であればそのまま進めればいいですし、経験不足等ひっかかりを感じたら勇気を持って業者を変更するのも選択肢の一つです。
4.何ができて何ができないのかを知ることが大切
専門家に相談することなくリフォームの想像をしていると夢が膨らんできます。
しかし、現実問題として家の工法の違い等によってできるリフォームの範囲や規模が違ってきます。そのため、頭の中で無制限に夢を描ききってしまうのではなく、リフォーム業者等から間取り変更がどの程度できるのかを事前に聞いた上で、具体的なリフォームのイメージをしていくことが大切です。
それができれば、結果的により良いリフォームにたどり着けるのではないでしょうか。
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