昔ながらの日本を感じる!古民家リフォームの費用を徹底解説
2022年01月12日更新

古き良き時代の趣を感じることができる古民家は、独特の雰囲気を味わいたいという人から高い人気を誇る住居スタイルです。現代の住宅に比べて材料の強度が高いといわれる古民家は、もちろんそのままの状態で住むことも可能ですが、より快適な生活を求めるならリフォームを検討するのも一つの手です。ここでは、古民家リフォームのメリットや費用などについてご紹介します。
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1.古民家リフォームの魅力とメリット
昔ながらの日本を味わうことができる古民家の魅力は、何といっても古い木材を活かした住まいづくりができるということです。実は古民家というものには明確な定義があるわけではありません。主に明治時代や大正時代に作られた日本家屋のことを俗に古民家と呼んでいます。
しかし、昔の家屋に使われていた木材は、現代の木材よりも強度がずいぶん高いといわれており、それをそのまま活かした住まいづくりができる古民家は、現代の家屋では味わうことのできなくなった趣を享受できる稀有な住宅だといえます。
希少な木材を使っている
古民家に使われているケヤキやヒノキなどの木材は、強度が落ちるまで800年から1200年ほどかかるといわれています。つまり、明治や大正時代に建てられた家屋であっても、強度的にはまったく問題なく住むことができるということです。
また、ケヤキやヒノキといった木材は現代ではかなり希少な木材です。新築住宅にこうした木材を使おうとすれば、費用的にかなり高額になってしまうでしょう。しかし、古民家であれば希少なケヤキやヒノキをそのまま使うことができます。その点も、古民家の大きな魅力の一つです。
また、現代の家屋でしばしば問題になっているシックハウス症候群なども、古民家では心配する必要がほとんどありません。建築材に化学物質が含まれていない古民家は、人体に優しく、健康的な生活をするうえでも申し分ない作りをしているといえます。
通気性に優れている古民家は、風通しが良いため、冷房などを使わなくても夏場を凌ぐこともできるでしょう。
デザイン面での魅力
一方、デザイン面での魅力も小さくありません。古民家は古き良き日本を体現しているような住宅です。昔の日本の家屋でよく使われた梁がむき出しになった屋根や、一本の太い大黒柱が家屋の中央を貫いているような特徴的な作りなど、昔の日本家屋ならではの独特な醍醐味を味わうことができます。
リフォームによって現代の住宅デザインと組み合わせれば、さらに古民家の価値を引き出すこともできるでしょう。古民家に住むこと自体が資源の保護にもつながり、古い家屋の伝統を後世に伝えるという役目を担うこともできます。
このように、古民家をリフォームすることは、さまざまな魅力やメリットが詰まっているのです。
2.リフォーム費用の相場
状態によっては数千万円もかかる
古民家をリフォームするにあたっては、どの部分をどこまでリフォームするかによって費用相場も変わってきます。
たとえば、保存状態が悪い古民家をフルリフォームするとなったら、おそらく新築と同等かそれ以上の費用がかかってしまうと考えられます。とりわけデザインにこだわったり、素材や設備に力をいれるとすると、リフォーム費用だけで1000万円から2000万円ほどかかることも珍しくありません。
もちろん、素材をそのまま活かして、あまり手を加えないリフォームをすれば、そこまで費用を高額にせずにリフォームをすることも可能です。元々の家屋の状態によって費用は大きく変動しますが、古民家をリフォームするとなれば一般的には最低でも300万円から500万円ほどは見積もっておいた方が良いでしょう。
メンテナンスが大変
古民家のリフォームは梁や材木をそのまま使いたいなどの特殊な要望も多いので、どのリフォーム業者でも請け負ってくれるわけではありません。業者にリフォームを依頼する際は、大手の業者であってもしっかり実績を見てお願いする必要があるといえます。
古民家のリフォームには時間も費用も大きくかかるといわれています。
快適な住まいづくりのためには、断熱性や耐震性、木材の手入れが欠かせませんから、そうした性能を高めるためにリフォームを段階的に行うというのも一つの手です。
断熱性や耐震性の工事は、一度にやれば高額の費用が発生してしまいます。それを段階的に行うことで、費用を抑えながらリフォームすることも可能です。古民家リフォームに特化したリフォームプランを提供してくれる工務店などもあります。
そうしたリフォーム業者であれば、段階的に一部屋ずつリフォームすることもできます。
また、リフォームしたあとのメンテナンスも古民家にとっては大切です。木造で構成されている古民家は、やはりシロアリの問題が深刻化しやすいといえます。そうしたリフォーム後のメンテナンスも視野に入れながら、十分な対策を取っておくようにしましょう。
3.古民家の状態によって費用は変わってくる
耐震が弱い可能性も
リフォーム費用を計算するためには、古民家の状態をよく見極める必要があるといえます。古民家のリフォームは、家屋の状態によって大きく変わってきます。
とりわけ古民家の中核ともいえる柱や梁が劣化している場合、リフォーム費用が大きくかさんでしまうこともあるため注意が必要です。
また、昔の家屋は現代のような耐震設計にはなっていません。そのため、地震に強い家を作るとなると、土台からリフォームしなければならないこともあります。そうなると、工事の内容的には新築を建設するのとほとんど変わらないことになってしまいます。
また、リフォーム工事中に木材の腐敗が見つかるということも珍しくないため、工事中に費用がどんどんかさんでしまうことも考えられるでしょう。リフォームの過程で廃材がたくさん出れば、それを処分する費用も計上する必要があります。
良き古さが逆にコストがかかる
かなり古くなってしまった木材をそのまま活用するためには、木材のあく洗いや染み抜き、日焼け落としなどの特殊な作業コストがかかることも頭に入れておかなければなりません。古民家をリフォームして住むためには、こうした費用をしっかり計算に入れておき、計画的に予算を計上して貯蓄をしておくことが大切です。
このように、古民家は状態が悪いほど費用もかさんでしまう傾向にあります。古めかしさが魅力の古民家ですが、住み心地を確保するためにはある程度の改築が必要になってくることは事実でしょう。ただ、状態が悪いからといって、すべての箇所をリフォームしてしまっては、古民家の魅力を損なうことになってしまいます。
木材の状態が多少悪くても、それをそのまま保存しつつ、活かすという手もあります。状態の悪い古民家をリフォームする場合は、どの部分をリフォームするのか、その見極めをすることが大切です。コストをかけてまでリフォームする必要があるのかなど、きちんとしたプランを考えたうえでリフォームに着手するようにしましょう。
4.古民家をリフォームする時のポイント
夏は風通しがいいが冬は気密性に問題有り?
古民家をリフォームする際は、まず古民家の特性をよく把握しておくことが大切です。昔の日本家屋は、蒸し暑い夏を凌ぐことを第一に考えた設計になっています。そのため、風通しが良い作りになっており、それ自体が古民家の魅力の一つでもあります。
しかし、夏が過ごしやすい一方、冬の過ごし方には一考が必要であることも事実です。
というのも、風通しが良いということは、気密性や断熱性に劣るということでもあるからです。特に状態の良くない古民家は、こうした気密性や断熱性がかなり損なわれていることも考えられます。
住む地域によっては、冬場がかなり寒くなってしまうこともあるので、古民家をリフォームする際は断熱性能をどうするかをきちんと考える必要があるといえます。
老朽化による耐震性能の不安
また、地震が多い日本において、古民家の耐震性は気になるところです。古民家も耐震を考えた作りには一応なっていますが、やはり心配なのは老朽化によって耐震性能が劣化していないかどうかです。耐震性や断熱性は古民家の状態によって大きく変わってきます。
リフォームを検討する場合、リフォーム業者に建物の状態を診てもらい、どの程度の耐震リフォームや断熱リフォームが必要なのか見積もってもらうと良いでしょう。
古民家は屋根や外壁が劣化していることも少なくありません。屋根や外壁の劣化は大雨のときなどに雨漏りの原因になります。雨のときに古民家の状態を見られれば良いですが、そうでない場合も珍しくないので、耐震性や断熱性のチェックと合わせてきちんと行っておいてください。
古い水回りは要リフォーム
水回りのリフォームも忘れてはいけません。古民家の場合、やはりキッチンやトイレ、お風呂などの水回りは使い勝手が良くないことが多いです。現代の生活に慣れていると、昔の水回りの設備を使いこなすのは少し難しいかもしれません。
コストパフォーマンスとしても、古民家の水回りの設備は良くないので、水回りを中心としたリフォームを考えるのも一つの手でしょう。
水回りのリフォームは電気工事や配管工事を伴うことになります。このとき、排水管の位置によっては、後から間取りの変更をしたいと考えても工事ができなくなってしまうことがあります。間取り変更を念頭に入れるなら、水回りのリフォームをする前に間取りを確定しておくようにしてください。そうすることで、間取りのリフォームがスムーズに進むようになります。
補助金制度をうまく活用していこう
リフォーム費用のことを考えるなら、補助金制度の活用もしっかり考えておきたいところです。耐震リフォームや省エネリフォームなどをすると、国や市町村から補助金をもらえる場合があります。耐震工事が必要になった場合など、補助金制度が使えるかどうかも調べておくようにしましょう。
古民家のリフォームは、梁や柱を残すなど特殊な工事も多いですが、耐震性や水回りなど、一般のリフォームと同じように大事な部分も少なくありません。特殊な作りを活かすことだけでなく、日常の生活がより快適になるようなリフォームも合わせて考えるようにしましょう。
5.DIYでもリフォームすることは可能?
どこまでを自分たちでやるか決めておく
古民家のリフォームは専門の業者に依頼するのが基本です。耐震工事や断熱工事などは専門業者でなければとてもできませんし、水回りのリフォームをする際も電気工事や配管工事に専門的な知識が必要になります。
また、梁や柱など、建物の基幹に関わる部分の工事は、安全面の配慮という意味でもプロに依頼した方が安心です。
ただ、古民家のリフォームはどこまで手を付けるかによって大きく状況が変わります。耐震工事や水回りには専門業者が必要でも、古民家にはDIYでリフォームできるような箇所も少なくありません。
たとえば、床材を撤去して張替えをしたり、天井のベニヤ版を剥がして梁をむき出しにするなど、専門業者に依頼しなくてもDIYで十分に対応可能でしょう。また、自分でもできるような作業は自分でやってしまった方がコストを削減することもできます。
特殊な工事を依頼すれば高額な費用がかかることもあるので、自分で可能な範囲はDIYで済ませることがコスト削減のコツです。
もちろん、古民家をDIYでリフォームするためには、それなりの知識が必要になってくるでしょう。
できない部分はプロに任せよう
電気工事などには資格が必要ですから、もし電気関連のリフォームをするなら資格を取得しなければなりません。また、必要な工具を揃えることにも気をつけなければなりません。特殊な工事をDIYでするとなると、必要になる工具も特殊かつ高価になります。
工具を揃えるのに出費がかさんでしまっては元も子もありませんから、どの程度まで自分で工事をするのか見極めておくことが大切です。
そして何より、古民家のDIYには時間と忍耐力が欠かせません。床や壁を壊したり、新しい材木を用意して加工するのも大変です。かなり大がかりな作業になるため、DIYでリフォームするなら長期的な時間を見積もっておくことが大切です。生活に欠かせない部分や大がかりな工事は専門業者に任せて、それ以外の部分をDIYでまかなうといったやり方が最適でしょう。
古民家のDIYは作業自体を楽しむためのものでもあります。もともと何かを作るのが好きな人や、工作に興味があるという人ならば、DIYでリフォームする価値は何物にも代えがたいものとなるはずです。
6.まとめ
古民家カフェや古民家ギャラリーなど、古き良き伝統的な日本家屋を活かした施設も増えています。そうしたムーブメントは一般住宅にまで広がり、古民家をリフォームして移り住むという人も多くなっています。古民家での暮らしは何もかもが新鮮な体験になるはずです。
現代には失われてしまった古き良き生活は、現代だからこそ価値の高いものになります。古民家のリフォームは、そうした希少な価値をさらに高めることができる手段です。
古民家のリフォームの仕方はさまざまです。自分好みのリフォームをして、理想的な古民家ライフを送りましょう。
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