狭いキッチンでも大丈夫!賢い収納術を紹介
2022年02月01日更新
キッチンが狭くていつも物に溢れているがどこに何を収納したらよいかわからない、そんな風にキッチンの収納でお悩みの方は多いですよね。お料理が好きな人はついいろいろなツールを買ってしまい、狭いキッチンをますます狭くする原因となってしまいます。そんなときは賢い収納術で乗り切りましょう。そこで今回は狭いキッチンを100%活用するキッチン収納術をご紹介します。
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1.キッチンの収納スペースは意外と狭い
限られた空間のため適所に収納することを心がける
収納は使う場所の近くに収納し、常に取り出しやすいように工夫する、というのが基本です。ところがキッチンには、調理家電をはじめ、鍋・まな板・包丁・食器・食品など多くのものが集まります。形も大きさも保存方法も異なるものをなるべく近くに収納したい、となるとキッチンの収納スペースが実はとても限られたものであることに気がつきます。
取り出しやすくわかりやすい収納を
とりあえず空いているところに収納していく、といった方法で収納していると、何をどこにしまったかわからなくなり、使わなくなったり無駄にしてしまったりすることになりかねません。キッチンを快適に使うためには、それぞれの収納場所に適した場所にきちんと整理整頓して収納することが大切なのです。スペースを有効活用するために、まずは場所別の収納方法を確認しておきましょう。
収納の適する場所、適さない場所
まず、シンク・加熱機器・作業スペースの下の収納はそれぞれ使う場所の近いところに必要なものを収納することがポイントです。
加熱機器の下には鍋・フライパンなどの調理器具やスパイスなどを収納しましょう。加熱機器の下は寸銅鍋やパスタパン、中華鍋といった大き目の鍋でも収納できるように深く広めの収納スペースになっています。そのため、お玉や、菜箸、フライ返しなどの長いものは立てて収納すると深さを生かした収納ができます。
シンク下はなるべく食器類を収納しよう
シンク下の水回りのエリアは包丁やまな板、ザルやボウルなどの収納に向いています。こちらはキッチン収納の中でも特に湿度が高い場所なので、食品の保存は避けるようにしましょう。作業エリアの下の収納は調味料や油、乾燥類など常温で保存できるものの収納場所に適しています。
浅めの引き出しにはキッチンツールや台ふきなどのごちゃごちゃしがちな細かいものを整理して収納しておきましょう。
キッチンの収納計画で失敗しないためには、事前に持っている調理器具のサイズと量をチェックしておくことです。有効奥行き内で収まるか、重ねたときにぶつからないかも確認しておきましょう。重ねにくいものやサイズが合わずに取り出しにくいものに関しては買い替えの検討も必要です。特に鍋やフライパンを買い替えるときはキッチン収納の大きさも頭に入れて、収納しやすいかどうか確認したうえで購入することも大切です。
ウォール収納を活用
キッチン収納で意外と活用されていないのがウォール収納です。あまり使わないものをしまってしまいっぱなしになってしまいがちですが、活用次第で広い収納スペースに変身します。
食器などは落ちてこないよう工夫が必要
ウォール収納のポイントは取り出しやすさを考えることです。取手付きの収納ケースを使うと高い位置のものも取り出しやすくなります。収納ケースを同じもので揃えると、統一感も出て見た目にもすっきりするのでおすすめです。奥の方に詰め込んでしまうと取り出しにくくなるので、物を詰め込みすぎないように収納することが大切です。
また、重たいものを収納してしまうと取り出すときや地震の際に、けがの原因となってしまいます。ガラス瓶やお酒などを収納するのも危険なのでやめましょう。ウォール収納は必ず割れないもの、軽いものを中心に収納するようにしましょう。
2.狭いキッチンを広く見せるためのコツ
キッチンで使う色を統一するとまとまって見える
狭いキッチンを広く見せるには、色使いも大切です。いろいろな色が同じ空間にあると、ごちゃごちゃして雑多なイメージを与えてしまいます。今あるキッチンに合わせて、キッチンで使う色をあらかじめ決めておきましょう。
例えば木目調のキッチンなら使う小物も木目調で統一する、モノトーンのキッチンでは調理家電を選ぶ際もモノトーンに統一するなどです。
淡い色で統一されたキッチン空間
キッチンで使う色はなるべく3色以内にすると見た目にもすっきりします。また、普段使う台ふきやキッチンツールも同じ色で統一しておくとお洒落です。空間に広がりを持たせるためには、白を基調にして、アクセントカラーとして好みの色をプラスするようにします。
色の効果
例えば白のキッチンに赤色をアクセントカラーとして加えた場合、赤色のもつ情熱的・強さ・エネルギー・暖かさなどのイメージがプラスされ、モダンなイメージを与えます。また、赤には食欲増進効果があるため、キッチンにはぴったりの色といえます。視覚的にも赤は注目を集めやすい色なので、アクセントカラーとして使うことで他のものに目が行きにくい目隠し効果もあります。
赤と青では印象がぜんぜん違う/パナソニック
逆に青色にはリラックス効果・清潔さ・クールさを演出できる一方で食欲減退効果、寒色効果もあります。ダイエットには効果的かもしれませんが多用は禁物です。
この他緑には安心感・リラックス効果・鎮静作用、黄色には活発さ・開放感・明るさ、ピンクには女性らしさ・華やかさ・優しさを演出する効果があります。また、黒は高級感・力強さ・知的さをアピールできる色です。それぞれの色の効果をうまく利用して自分らしいキッチンを作っていきましょう。
リラックス効果のあるグリーンと引き締まった黒/パナソニック
また、作業台やシンク周りに物があふれているキッチンは、ごちゃごちゃしていてキッチンを狭く見せる原因になってしまいます。調味料やスパイスを作業台の上にずらっと並べてしまう人もいますが、油が付着したりほこりがたまったりして不衛生になり、掃除の邪魔になります。
キッチンをいつも清潔に保つためにも作業台やシンクの上は必要最低限のものだけを置くように心掛けましょう。
キッチンを広く見せるコツは、キッチンから見えるものを必要最低限に抑えて、統一感を出すことです。そのためにも、しまう収納、隠す収納のテクニックを身につけましょう。キッチンツールを見えるところに置かずに引き出しにしまう、スパイスは使うたびにスパイスボックスや冷蔵庫にしまう、と習慣づけておくことで狭いキッチンでもいつもすっきりした状態で広々と使うことができます。
3.スペースを広くとらないと料理の際に思わぬ危険が
キッチンの周りは包丁やはさみなどの刃物をはじめ、ガス器具や調理家電などが多いため、ひやりとした経験をした人も多いのではないでしょうか。小さな子供を持つ家庭や足の不自由な高齢者、ペットを飼っている家庭では特に注意が必要です。
特に、キッチンの床に物を置いている、調理家電の周りに物を積み上げているといった場合は大きな事故につながる危険性があります。安心して料理をするためにも、キッチン周りの危険個所をチェックしておきましょう。
注意すべきキッチン周り
1.ガスコンロ
まず気をつけたいのがガスコンロです。最近ではIHを設置する家庭も増えましたが、微妙な火力まで調節できるガスコンロは料理好きな人の間でも根強い人気があります。
コンロの下に段ボールや新聞紙、ビニール製のシートなど燃えやすいものをおいていないか、油よけのアルミ製カバーやパネルに油が付着したままになっていないか、グリルや換気扇のフィルターが油で汚れていないか確認してみましょう。
コンロ周りに油が付着したままになっていると、付着した油やその他の可燃物に火が燃え移り、火事の原因となってしまいます。飛び散った油は時間が経つと落ちにくくなるので、汚れたらすぐにふき取っておくことが大切です。
こまめな掃除で安全なコンロ活用を
普段からコンロ周りに燃えやすいものを置かないように注意しましょう。また、コンロを使っているときは決してその場を離れないことが大切です。特に油を使っているときは注意しましょう。
天ぷら油は370度以上で自然発火します。強火で加熱した場合わずか5分で発火することもあるのでくれぐれも気をつけましょう。また、キッチンが狭い場合、調理中に鍋と衣服が近づき、毛髪や衣服へ燃え移る被害も報告されています。コンロの火をつけた状態で鍋を移動しない、料理中鍋に近づきすぎないように心掛けましょう。
2.湯沸かし器
また、ガスの湯沸かし器を利用している場合も湯沸かし器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒の事故が多発しています。これは、湯沸かし器の内部にすすやほこりがつまったり、換気が不十分だったりしたことが原因で起こったと考えられています。
つけようとしてもつかない、ヘンな臭いがするなど異常を感じたらすぐに機器を止め、業者に点検を依頼しましょう。特に狭いキッチンではあっという間にガスが室内に充満してしまうので大変危険です。ガス器具を利用するときは必ず換気をすることが大切です。
3.コンセント
意外と気がつかないのが家電などのコンセントです。コンセントが床にでていると、料理の際転んでけがをしたり、感電したりする危険があります。必ず高い位置にある家電用コンセントを利用し、作業スペースにコンセントがない状態を心掛けましょう。
4.キッチン用具ごとのおすすめ収納法
キッチンの大まかな収納が決まったら、キッチン用具ごとの細かい収納も見直してみましょう。入れ物を統一することで見た目も使いやすさもアップします。まず、カラトリーや小さめのキッチンツールなどは、ポリプロピレンなどのカラトリーボックスに種類別に並べておくと便利です。
長いものは立てて収納
長いものは立てて収納
菜箸やヘラ、お玉などの長さのあるキッチンツールは加熱調理機下の深さのある引き出しに立てて収納するのがおすすめです。引き出しに寝かせて収納してしまうと意外と場所を取ってしまったり、ごちゃごちゃする原因になります。牛乳パック程度の大きさの立てて収納できるケースを選ぶようにしましょう。収納するときはきれいに洗って完全に乾かしてから収納することが大切です。
鍋やフライパンにはファイルスタンド
大きな鍋やフライパンは場所を取るので収納も一苦労です。そんなときはファイルスタンドなどを利用して、立てて収納しましょう。立てて収納することで取り出すときもスムーズになります。邪魔になる鍋のフタは、突っ張り棒を使って引き出しの手前に固定しておきましょう。フタはフタでまとめて収納することで、収納スペースが広がります。
よく使うものは手前、軽いものは上
キッチン収納の要ともいえる食器は収納位置と収納方法が使いやすさのポイントになります。普段使う食器を一番取り出しやすい高さに置き、上の段には木製の食器や漆器などの軽いものを置くようにします。
大皿やどんぶりなどはなるべく下の段や引き出しなどに収納しておきましょう。また、食器を収納する際は重ねすぎないようにすることが大切です。重ねて使う場合は同じ種類の食器を重ねるようにし、違う種類の食器と積み重ねることがないように注意しましょう。
軽いものは上、重たいものや割れやすいものは下
いろいろな食器を積み重ねてしまうと、取り出しにくくなるほか取り出すときに落下の危険性があり大変危険です。特に目線より上の棚に置くときは割れやすい食器は避けるようにしましょう。小さな子供がいる家庭では、子供の手の届くところにガラス製の食器や陶器の食器を置くのは避けたほうが無難です。毎日使う子供用のコップやプラスチック製の食器などは子供の手の届く引き出しにまとめて収納しておきましょう。
調味料などにはキャニスター
調味料やスパイスはお揃いのキャニスターに入れるようにするとおしゃれなうえ、大きさをそろえてまとめて引き出しに入れておけば収納も便利です。また、丸型のものよりも角型のものを選んだ方が収納スペースを取りません。
こまごましたものはラベリングして収納
その他、こまごまとしたキッチン小物はまとめてカゴに収納しましょう。カゴの大きさや色などを統一するとすっきりまとまります。ただし、中に何が入っているのかわかるように、ラベリングしておくことが大切です。上の方に収納するときは、取手がついているものを選ぶようにしましょう。収納をフルに活用するために、折り畳み式のステップを用意しておくと便利です。
5.ストックや物を減らすことも大切
収納する場所を考えて
狭いキッチンでもちょっとしたアイデア次第で広く快適に使うことができます。ただし、収納の一番のポイントは、やはり、物を減らす努力をすることです。
せっかく片付けても、どんどん新しいものが増えてしまうとまたごちゃごちゃしたキッチンに後戻りしてしまいます。まず収納場所が決まったら、一度すべてのものを出してみて、本当に必要なものだけを戻すようにしましょう。
本当に必要なものなのかチェックしてみよう
欠けてしまった食器や不揃いになってしまったコップ、使わないプラスチック容器などは思い切って処分したほうが片付きます。カラトリーは人から貰ったりして増えてしまうことも多いですが、通常家族の人数分あれば十分です。お気に入りのものを残し、使わないものは処分しておきましょう。無駄に多いと収納の場所をとります。
意外と場所を取るのが子供用の食器です。子供が小さいうちは必要ですが、子供が成長したら使わなくなるものがほとんどです。時期を見て処分しましょう。
物が少なくなれば、その分収納にかける時間も少なく済み、家事時間の短縮にも役立ちます。キレイで快適なキッチンを維持するためにも本当に必要なものだけを置くように心掛けましょう。
6.まとめ
狭いキッチンでもアイデア次第で快適に過ごすことはできます。まずは使うものを厳選し、本当に必要なものだけを収納するようにしましょう。好きな色を足したり、お気に入りの収納グッズを揃えたりと自分らしさを出すことも大切です。
見せる収納もおしゃれですが、狭いキッチンではごちゃごちゃした印象を与えてしまうこともあります。収納スペースをフル活用して、作業スペースやキッチンの床には物を置かないように心掛けましょう。
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