浴室ドアが劣化!修理?交換?その判断と費用は?
2023年06月26日更新

家は一定の築年数になると、使用頻度の多い箇所は劣化していきます。浴室ドアも劣化しやすい箇所の一つに挙げられます。特に浴室ドアは、カビや水・洗剤が飛散してパッキンの劣化を促進する可能性があります。浴室ドアの劣化はどのように見極め、修理、交換の判断はどのようにすればいいのでしょうか?浴室ドアの修理・交換タイミング、種類を把握し、必要な費用も含めて解説します。
1.浴室ドアの劣化。最適な修理・交換のタイミングは?
家の中でも浴室は、使用頻度が高い場所の一つです。水回りなのでカビや洗剤の影響を受け、浴室ドアの劣化を早める危険があります。浴室ドアの耐久年数や劣化を見極めるにはどうすればよいのでしょうか。
浴室ドアの一般的な耐久年数は?

何回も開け閉めするドアだからこそ壊れる前に交換を
国土交通省が発表している浴室設備の期待耐久年数は約15年から25年と言われています。もちろん使い方によっても耐久年数は変わり、荒く雑に使用していればそれだけ耐久年数は短くなり、しっかりメンテナンスをしながら使用していれば耐久年数は長くなります。
浴室のドアは壊れてしまうと、浴槽外に水があふれ出てしまう可能性が出てきてしまい、暮らしに不便さが生じてきます。そのため、故障前の定期的な取り換えが推奨されています。
劣化のサインはここをチェック!
浴室ドアの劣化サインとして、
・パッキンが外れている
・蝶番が壊れている
・水漏れ発生する
など目に見える故障が生じている場合は早急に交換が必要です。
・樹脂部分やゴム部分が劣化でひび割れている
・扉の隙間にカビが溜まっている
といった場合は、そろそろ交換を検討する時期の目安と考えることができます。
特にカビは人体にも悪影響を及ぼすため、早めの交換をおすすめします。
DIYの難易度は高め!交換は業者に依頼しよう
実際に浴室ドアを交換する場合、DIYをした方が費用を抑えられるのではないかと考える人もいるでしょう。
実際ホームセンターなどで浴槽ドアは、1万円台から3万円台の間で購入することが可能です。
自分で取り付けたほうが費用は抑えることができますが、しっかりと施工しなければ建付けが不十分となり、使い勝手が悪くなる可能性もあります。
浴槽はしっかりした密閉性が大切になるので、施工を失敗すると水漏れが生じたり開閉がスムーズにできないなどのアクシデントが発生することもありえます。
そのため、浴室ドアを交換する場合は、リフォーム業者に依頼したほうが安心です。浴槽ドアを変えて、快適なお風呂環境を整えましょう。
期待耐久年数を過ぎていたり、メンテナンスが不足していて劣化していたり、劣化のサインが出ていたりする場合は、交換を検討してみてもよいのではないでしょうか。
2.浴室ドアの種類を選ぼう!3つのタイプと特徴
浴室ドアは、主に「折れ戸」「開き戸」「引き戸」の3種類に分けられ、それぞれにメリット・デメリットがあります。
【1】折れ戸

パナソニック2枚折りドア
形状、仕様 | 扉を開けたときに、びょうぶ状に折れてドアが開きます。 折れ戸は、扉が開くスペースが前後に必要になります。 |
メリット | 開き戸に比べて少ないスペースでよく、狭い浴室でも設置することができます。 扉部分だけの工事だけで済むので、工事をするときに簡単に実施できます。 万が一、浴槽内で人が倒れたときに開閉できなくなるリスクを軽減できます。 |
デメリット | 中折れする部分が故障しやすい難点があります。 レールが付いていることや中折れする分、角が多くなり掃除が大変になります。 |
【2】開き戸

パナソニックスイングドア
形状、仕様 | 部屋のドアにもよく使用される奥か手前に扉が開くタイプです。 扉が開くスペースが横幅分必要になるので、広いスペースが必要になります。 |
メリット | 扉部分だけの工事で設置することができ、簡単に工事できます。 扉の構造もシンプルで溝も少ないので、掃除も比較的簡単に行えます。 |
デメリット | 開き戸が浴槽側に開く場合、万が一、扉の前に人が倒れていれば、 扉を開けることができなくなる可能性があります。 脱衣所側に開く場合は、ドアについた水滴が脱衣所に落ちるので対策を講じる必要があります。 |
【3】引き戸

パナソニック片開き戸
形状、仕様 | 扉を横にスライドして開けるタイプです。 扉を設置するスペースは、扉部分の他にも扉を開けた後の引き込みスペースが必要になります。 1枚戸以外にも、2枚戸・3枚戸タイプも販売されています。 |
メリット | ドアの前後のスペースを使用しないので、扉開閉時に脱衣所や浴室を圧迫することがありません。 |
デメリット | 折り戸や開き戸と違い、扉部分と引き込み部分の工事が必要になるので少し手間がかかります。 引き戸にはレールが付いているので、レール部分に汚れがたまりやすく、掃除が大変な面や、扉開閉のレールにモノが詰まってしまうと、開閉できなくなる可能性があります。 |
なお、もともと設置されているドアと異なる種類を選ぶ場合には設置できない場合も多いため、希望の種類が選べるかどうかはリフォーム業者に相談するのがいいでしょう。
3.リフォームはカバー工法が基本!ドア交換にかかる費用は?
新しく扉を付けるリフォームをする場合、カバー工法が一般的です。カバー工法ならリフォ―ム費用を低く抑えることができます。
扉を新しいものに交換をする場合、その方法としてはカバー工法が一般的です。
カバー工法なら交換費用を抑えることが可能です。
カバー工法とは?
カバー工法とは、もともとのドア枠に新しいドア枠をかぶせて取り付ける工法です。
既存ドア枠を取り外さないため大規模な壁工事を必要とせず、短時間で工事が完了します。
壁工事がないため、手間も費用も抑えて新品同様の見た目を得ることができるというのがリフォームにおける最大のメリットです。

交換・修理の費用は?
カバー工法による浴室ドアの交換費用は、以下の金額が目安になります。
ドアの種類 | 交換費用(目安) |
・折れ戸 | 約8~10万円 |
・開き戸 | 約7~12万円 |
・引き戸 | 約9~15万円 |
ドア枠を変えると、更に1万円から5万円以上の工賃が上乗せされるので、カバー工法を選択すると費用を安く抑えることができます。
一方、浴室ドアの修理は一般的には1万円から3万円の費用がかかりますが、複数個所を修理する場合は、更に費用がかかります。
また、修理をするには部品が必要になってきますが、設置から10年以上経過している場合、メーカーの部品保有期間を過ぎている可能性もあります。
※メーカーによって部品を保有する期間は異なります。
ご使用年数が一般的な耐用年数の15年を経過している場合は、交換を視野に入れてみるのもよいかもしれません。
4.まとめ

浴室設備の期待耐久年数は、15年から25年です。
DIYによる交換難易度は高めですので、劣化のサインを見逃さないようにしましょう。
浴室ドアの種類によって交換費用やメリット・デメリットも異なります。
使用年数によっては、部品保有期間を超過していて、修理できない可能性もあります。
お風呂は毎日利用する空間になりますので、この機会に一度交換を検討してみてもよいのではないでしょうか。
ドアの種類 | 交換費用(カバー工法) | メリット | デメリット | 掃除 |
・折れ戸 | 約8~10万円 | 少ないスペースで設置可能 | 故障しやすい | △ |
・開き戸 | 約7~12万円 | 簡単に設置 | 水滴が脱衣所に落ちる | 〇 |
・引き戸 | 約9~15万円 | 開閉時にスペース圧迫しない | 工事が難し | △ |
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