トイレの床をリフォームする!床材選びのポイントや費用をご紹介
2022年10月13日更新
トイレは毎日使う場所であり、他の部屋とは異なるタイプの汚れが付着しやすいところでもあります。さらに、汚れ以外にも臭いへの配慮も必要です。
リフォームを考える時には、ひとつの部屋としてのイメージも大切ですが、清潔を保つために掃除がしやすいことも条件として考えられます。
トイレの床をリフォームする際の注意点や、主に使用される床材ごとの特徴、そして快適に使うにはどうしたらいいのかポイントをいくつか紹介しましょう。
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- 目次
1.トイレの床材選びの3つのポイント
トイレは水を使う場所という点では浴室や洗面所、キッチンなどと基本は同じ考え方ができます。そのため、トイレに使用されるのは耐水性のある床材が向いています。
また、使用頻度や汚れの種類が他とは異なるため、アンモニアや芳香剤、そして洗剤などに耐用できるものであり、お手入れが簡単な床材であることが望まれます。
このように、トイレの床材の機能として抑えておきたい3つのポイントをご紹介します。
【1】お手入れや掃除がしやすい
トイレは、手洗いの水のとびはねの他、アンモニアなどの汚れの付着も多い場所です。清潔を保つ上でも掃除がしやすい床材であることが望まれます。隙間に汚れが入りやすいものや、浸透する性質の素材を使用したものは避けましょう。
汚れがついた時に簡単に拭きやすい材質であるだけでなく、汚れが付着しにくい床材であることも理想的です。また、臭いが着きにくい防臭効果のある床材もあります。
【2】水分や洗剤に強い
水を使う場所なので、水分に強いことも条件の優先順位として挙げられます。水分を容易に浸透させるものだと、そこから汚れが広がってしまったり床全体の傷みに繋がったりすることがあるので、早い段階でリフォームが必要になってしまいます。材質によっては見えない内側の部分まで腐っていくことも稀に見られるため、水分が浸透しやすいものは避けるのが無難です。
また、トイレ用の洗剤には界面活性剤の他に酸などを含んでいるものが多く、それらに強い素材であることも考えなければいけません。掃除をするだけで返ってシミになってしまうこともあります。洗剤に弱くシミになってしまうと、見た目の美しさが損なわれてしまいます。
【3】耐用年数が長め
床材の種類によっては、工事の際に便器も同時に交換することが必要なものもあります。耐用年数が短いものだと、その都度便器から変えなければならないので費用の面でも負担が大きくなります。
床だけが張り替えができるものであっても、あまり頻繁に交換しなければならないものは、工事費用だけでなく、普段使用する上でもさまざまな問題が考えられます。汚れやキズの面でも10年程度は問題なく使えるような、できるだけ耐用年数の長い床材であることが好ましいと言えます。
2.トイレに選ばれている床材は?
一般的にトイレの床材としては、クッションフロア、タイル、フローリングなどが選ばれています。家全体のイメージに合わせて選んだりトイレは個別の空間として考えたりと、それぞれ好みも分かれるものです。床材ごとのメリット、デメリットをあげてみましょう。
床材ごとのメリット・デメリット
床材 | ||
---|---|---|
メリット | デメリット | |
クッションフロア | ・耐水性が高い ・掃除がしやすい ・バリエーション豊富 ・費用が安い | ・タイルほど耐用年数はない |
タイル | ・耐水性、防汚性が高い ・掃除がしやすい ・バリエーション豊富 ・耐用年数が長い | ・費用が高い ・濡れると滑りやすい |
フローリング | ・他の部屋との統一感がだせる | ・耐水性、防汚性が低い ※トイレ用フローリング意外の場合 |
床材ごとの特徴をもう少し詳しくみていきます。
おすすめ床材①:クッションフロア
近年、最もトイレの床材として選ばれているのがクッションフロアです。
耐水性が高く、衝撃を和らげる働きがあります。
トイレの他にはキッチンや洗面所など水回りの床材として好まれていますが、リビングや玄関などにも使われることもあります。硬質なものからソフトなものまで幅が広く、素人でも張りやすいという特徴があります。リフォーム会社で取り扱っていますが、DIYショップなどで切り売りされていることも多い床材です。
厚みや柄などのバリエーションが豊富なことも特徴のひとつで、手頃な価格帯のものが多く、リフォームの費用を抑えたい時におすすめです。
トイレに使用する場合は床の張り替えだけでできるというメリットがあるので、他の床材と比較すると工事費も安く済ませることができます。
クッションフロア張り替え
おすすめ床材②:タイル
タイルは、近年さまざまなデザインのものが出ており、可愛いイメージやスタイリッシュな空間を作りやすいという理由で人気があります。タイルというと、従来は細かいものを貼り合わせていくという印象が主流でしたが、近年は大きな物も見られます。
張り替えする時は、便器から外して行うのが一般的です。また、近年増えているものでは、トイレというひとつの空間の中で異なる素材の床材を張り分ける方法があります。例えば、便器の周辺は汚れが付着しにくく耐水性のあるタイルを使用してその周辺にフローリングを使用するというようなケースです。
それぞれの機能性や見た目を生かしたもので、汚れが酷い時や傷みに合わせてフローリングだけ変えられるというメリットがあります。他には、一般家庭では少ないですが、フロアタイルなどもトイレの床材として使われます。光沢があり、高級感が得られる床材のひとつです。
フロアタイル張り替え
おすすめ床材③:フローリング
リビングや廊下、寝室などに使われることの多いフローリングは、トイレもひとつの部屋という印象にしたい時に向いています。フローリングは表面に専用のワックスなどをかけることも多いですが、トイレに使用する場合は、トイレに適したフローリング材が出ているので、それを選ぶようにしましょう。
複合板を使用したものや無垢材があります。無垢材は木の種類やカラーバリエーションが豊富で、高級感のある床材のひとつです。工事は便器から外して行うことが多いので、費用もその分かかることになります。
フローリング張り替え
3.トイレの床材に人気のクッションフロア
クッションフロアの特徴の一つに、色、柄やパターンのバリエーションが豊富であることがあげられます。
色では、白、あるいは白色に近いベージュなどの清潔感のある色の人気が高いです。
壁紙と色味をあわせたり、壁紙か床材には濃い色味や柄物を選択し、お気に入りの空間を演出したりと、他の部屋と比べると小さい空間ではありますが、こだわりやオリジナリティを発揮しやすい場所でもあります。
参考にリノコで人気のあるクッションフロア商品を3つ紹介します。
サンゲツ:HM-10083 スレーヌ
HM-10083
ライムストーンならではのサンゴや貝などが混ざり合った素材感と、ゆるやかな曲線が特徴の石目柄です。落ち着いた、清潔感のある空間を演出してくれます。シンプルですが、高級感のあるトイレになります。
サンゲツ:HM-10095 ラスティタイル
HM-10095
繊細で華やかなラメの輝きが気品を漂わせる石目柄です。シックで落ち着きのある空間となり、壁紙との組み合わせ次第で印象が大きく変わります。
シンコール:E-2183 ラインウッド
E-2183
色相の違う木目調を交互に並べてテンポよく。空間にリズムが生まれます。木目柄を選ぶことで、他の部屋との統一感を出すことも可能です。木目特有の温かみを感じられます。
4.トイレの床リフォームにかかる費用
トイレの床を張り替えるリフォームにかかる費用は張り替える床の素材や面積によって変わります。
また、タイル以外の床をタイル張りにするリフォームはトイレ本体を取り外す必要があるためその分の手間賃がかかります。
また、床材だけではなく、壁紙の張り替え、トイレの交換をまとめてリフォームすることで、別々でリフォームする場合と比べると費用が抑えられることもあります。
リノコではトイレの床の張り替えを39,800円~行うことが出来ます。
リフォームを検討中の方は、まずお気軽にお問い合わせください。
トイレの床材張り替えリフォームと費用
5.トイレの床をリフォームする前に!注意しておくべき項目
トイレは他の部屋と連動してリフォームすることがありますが、単体でリフォームすることも多い場所です。
一般的には、便器が壊れてしまった場合や機能を新しいものに交換するタイミングで床や壁、ドアなど全体を工事します。床だけを個別にリフォームするなら、他への影響も考慮して事前にしっかり検討しましょう。
【1】本当に床材を変えるべき時かどうかを見る
まず一番は、床材を変えることが本当に必要かどうかです。
トイレは他の部屋に比べて狭い空間ではありますが、工事のやり方によっては予想以上に費用がかかることも考えられます。床だけ変えられるなら安く済む場合もありますが、便器から変えなければできない工事もあることを覚えておきましょう。
また、トイレだけ単体でリフォームするより、他の場所と合わせて行う方が生活上の不便や費用の問題でも都合のよいこともあります。キズやシミが見られたことで工事を考えている場合は、どれくらいの大きさで機能的にも問題があるのかということを考えましょう。
また、前回のリフォームからどれくらい経過しているかでも違います。目安で言えば、クッションフロアやフローリングはおよそ10年、タイルの場合は15年程度と言われています。
使用頻度やトイレの場所、掃除などの手入れによって耐用年数は変わってきますが、特に使用に問題がない場合には目安も考えて検討してみましょう。
【2】安易に排水口を作らない
タイルの場合に多いのが、排水口を設けるタイプのトイレです。排水口があると、汚れが酷い時には水を流してダイレクトに洗うことができるので、清潔を保ちやすい印象があります。
しかし、排水口を作っても使い方によっては臭いの原因にもなり、不衛生になってしまうことも知っておきましょう。排水口は常に水を溜めておくことで下水からの臭いを防ぐ役割があります。そのため、あまり流さない場合には封水の水が枯渇して臭いの元になりやすいのです。
また、こまめに流している場合でも、髪の毛やホコリなどが排水口に詰まってしまうと、水が溢れてしまったり臭ったりすることも考えられます。リビングなど他の部屋と隣接している設計も多く、臭いの問題は生活空間全体に影響しがちです。そのため、一般住宅のトイレには向かないと考えるのが一般的になりつつあります。
近年は便器の種類もかなり豊富になっており、衛生的なものが多く掃除の仕方も昔とは変化しています。
例えば、トラブルで便器の水が溢れてしまうような時には、排水口があることで階下への水漏れや他の部屋の浸水を防ぐ効果がありますが、頻度として考えれば少ないものです。それより、臭いの元になりやすいという点を考えて検討するほうが現実的と言えます。
【3】床の高さを変える時の注意
床に段差を設けていると、手洗いの場所と便器の場所を区別しやすく、便器の種類によっては衛生的に使えるというメリットがあります。また、段差があることでスリッパをトイレの中で履き替えるというメリハリもつけやすくなります。
しかし、床の高さを変えて段差を設ける時にはいくつかの注意点があります。まず、ドアの開き方です。
外開きや引き戸の場合は特に問題ありませんが、内開きにしている場合には、マットやスリッパなど開閉の際に障害になってしまうことが心配されます。また、居住者の中に高齢者のいる家庭または頻繁に訪れる機会がある場合は、段差があるとつまずいたり転んだりしないかよく考慮して作りましょう。
床の高さを変えることは空間を切り替える効果がありますが、一般的ではない場所に作ってしまうと、段差に気づきにくくケガの原因になってしまうこともあるのです。高さに関係なく言えることなので、トイレの床の段差は慎重に考えましょう。
6.トイレの床リフォームまとめ
トイレを始めとした水回りは湿気が多く、床や壁にトラブルが起こりやすい場所です。
そのため、
・耐水性
・掃除がしやすい
・洗剤に含まれる酸に強い
などの条件をクリアした床材を選ぶようにしましょう。
近年トイレに多く選ばれている床材は、クッションフロアです。
水回りに向いた加工のされたフローリングであればトイレに使うことも出来ますが、自然の木を活用した無垢フローリングではすぐに傷んでしまうため、避けたほうがよいでしょう。
トイレ本体のリフォームとまとめて検討されている場合は、トイレリフォームのページもご確認ください。
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