畳の表替え、裏返し、新調って何がどう違うの?
2022年04月19日更新
消耗品である畳は年月が経つと、畳表が色あせてきたり、足ざわりが悪くなりと、徐々に傷んできますので、定期的な張替えが必要です。
畳張替えの際ときによく出てくるのが「表替え」「新調」「裏返し」という言葉。いったいどれにすればいいか、自分で判断できない方も多いと思います。
そこで今回は、畳の構造から、畳替えの種類、畳のお手入れ方法をご紹介したいと思います。
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1.畳の構造を知ろう
畳は、普段私たちが目にしている畳表(たたみおもて)と、中の芯の部分にあたる畳床(たたみどこ)、畳縁(たたみべり)の3つから構成されています。
畳表(たたみおもて)
畳のメインとも言える「畳表」
イグサの茎を織り合わせて作ったござで、保温・除湿機能や、空気清浄作用・芳香によるリラックス効果など多くの機能を有しています。
最近では、耐久性に優れたパルプや科学繊維を使用した畳表もあります。
畳床(たたみどこ)
畳の踏み心地は、この「畳床」が左右します
畳床は乾燥わらを縦横い並べ糸締めしたものを何層にも積み重ね、それを圧縮して床上にしているため、高い弾力と吸収湿性、保湿性、断熱性などに優れています。
ポリスチレンフォームやタタミボード等、多様な素材が使用されています。
畳縁(たたみべり)
畳のアクセントである「畳縁」
畳縁は畳の側面に縫いつけてある布生地のことで、畳を保護する役割をしています。
様々な模様や色で織り込まれているため、お部屋の雰囲気を変えてくれる効果もあります。
新しい畳を使用してから2~3年後、色あせや傷みを感じてきたら畳裏返しのタイミングです。
畳表は両面使用できるため、ひっくり返すことでまるで新品のような状態の畳を使用することができます。
2.畳の張替え方法
裏返し
2〜3年使って色あせや傷みが目立つようになったら裏返しの時期
新しい畳を使用してから2~3年後、色あせや傷みを感じてきたら畳裏返しのタイミングです。
畳表は両面使用できるため、ひっくり返すことでまるで新品のような状態の畳を使用することができます。
表替え
畳を使い出してから4〜5年後が表替えの時期
新しい畳を使用してから4~5年後が畳表替えのタイミングです。既存の畳床はそのまま再利用し、畳表、畳縁を新しいものに交換します。
見た目は新しくイグサの香りがお部屋に広がりますが、 畳床は交換しないため踏み心地は変わりません。気になる場合は畳新調をご検討ください。
新調
10年経てば新調の時期
新しい畳を使用してから約10年後が畳新調のタイミングです。
畳表、畳床、畳縁をすべて交換するため、見た目にも新しくイグサのにおいが広がり、クッション性のある踏み心地の畳となります。
3.畳替えにかかる費用の相場
畳替えかかる費用はその方法によって変わってきます。
一般的に畳替えを行うには
・リフォーム業者に依頼する
・ホームセンターなどへ持ち込む
と2種類の方法があります。
ここではそれぞれの方法についてかかる費用をご紹介します。
リフォーム業者へ依頼する場合の費用
リノコで畳替えを行う場合にかかる費用は¥47,800~です。
この料金は6畳のお部屋で表替えを行う場合の料金なので、それ以上の広さのお部屋や畳を新調したい場合は「畳張替えリフォームの料金表」をご確認ください。
ホームセンターなどへ持ち込む際の費用
店舗によっても料金は異なるのですが、あるホームセンターでリノコと同じようなグレードの畳で畳替えを行った場合1畳あたり¥4,200、6畳で¥25,200円になります。
持ち込みのほうがお得?
料金だけで比べると畳を持ち込んだほうがお得に見えます。
しかし、持ち込みには
・畳を剥がす
・畳を運ぶ
・替えた畳を再び張り直す
といった手間がかかります。
また、リフォーム業者へ依頼を行うと畳の状態を見て最適な張替え方法を提案してくれます。
そういった費用以外の面も総合して考え、自分にあった方法で後悔のない張替えを行いましょう。
4.畳のお手入れ方法
消耗品と言えども、畳を新調したからには長く使いたいものですよね。ここでは畳を長く使用するためのお手入れ方法をご紹介します。
日常のお手入れ
畳を長持ちさせるには換気が重要
畳は湿気が苦手。換気をこまめに行うよう心がけましょう。 掃除機は畳の目に沿ってゆっくりと。同じ箇所を何度か往復させ、ホコリやゴミを取り除きましょう。畳を拭くときは目に沿って。濡れ雑巾で拭くと光沢がなくなったり、黒ずむことがあるので、から拭きするか、固くしぼった雑巾を使いましょう。
汚れがひどい場合は薄めたお酢を使うと効果的です。 また、直射日光は畳表の変色を招くため、カーテンや障子などでさえぎるようにしましょう。
カビ・ダニを防ぐには
カビ・ダニは畳の天敵
こまめなお掃除と換気が重要です。
天気のよい日には窓を開けて風を通すようにし、湿気の多い時期は除湿機を使うなどの工夫を。また、湿気対策として以下の点に気をつけましょう。
・じゅうたん、カーペットなどは敷かない
・水槽や観葉植物などは和室に置かない
・和室では洗濯物の室内干しはしない
・結露対策を行う
5.まとめ
畳の構造、状態を知ることで、それに合った畳替え方法がお分かりいただけたと思います。
また、日々のお手入れをきちんとすることで、畳の寿命を伸ばすことが可能ですので、是非参考にしてください。
もし畳替えをお考えでしたら、ぜひ一度のWEBフォームやお電話からお見積りをご依頼ください。
もしかすると考えているよりもずっとお得に畳張替えが出来るかもしれません。
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