キッチンのレンジフード(換気扇)の購入や交換。選ぶときのポイントは?
2022年02月03日更新
レンジフード(換気扇)はファンを回して空気を入れ替える電気機器です。どこの家のキッチンにもあり、機能もシンプルなだけに、どの商品を選んでも同じだと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、それは昔の話です。現在のレンジフードにはさまざまな種類があり、どれを選ぶかによってキッチンライフも大きく変わってきます。そこで、レンジフードの主な種類や機能、購入を検討する際のポイントなどについてまとめました。
リフォームの疑問・お困り事は
電話で
無料相談
1.最新のレンジフードの主な特徴とは
【1】つけ忘れ・消し忘れ防止!ガスコンロと連動機能
長時間鍋で調理をしたり、やかんでお湯を沸かしたりする際に、換気扇をつけるのを忘れて気がついたらキッチンが湯気で真っ白になっていた、なんて体験はありませんか。たびたびそういうことがあると、キッチンに嫌な臭いがこもったり、カビが生えたりして健康にもあまりよくありません。また、調理をした後に換気扇を消し忘れるというケースもあります。
換気扇自体の電気代は微々たるものですが、エアコンと併用していると効きが悪くなるなど、思わぬ弊害をもたらします。そこで、現在のレンジフードによく取り入れられているのが、ガスコンロとの連動機能です。
これはガスコンロに赤外線信号の発信部が、レンジフードに受信部がそれぞれ取り付けられており、点火・消化に連動して換気機能が自動的にON・OFFになるというものです。その他にも、ガスコンロの火力に合わせてレンジフードの風量を調整するなど、メーカーによって機能に細かい違いがあります。
ちなみに、ほとんどのメーカーが互換性のある赤外線信号を採用しているため、レンジフードとガスコンロが別メーカーでも連動機能が使用できる可能性が高いでしょう。ただし、細かい機能を最大限に活用するためには、同じメーカーの商品をそろえた方が無難です。いずれにせよ、設置前にメーカーや業者の方に確認することが大切です。
【2】お手入れ簡単!セルフクリーニング機能
昔の換気扇は定期的に油汚れを掃除するのが大変でした。一方、現在は掃除のしやすさにこだわったレンジフードが数多く出ています。
ファンに油汚れが付きにくいものや特殊加工によって長期間掃除が必要ないものなどです。中には、フィルター自体が存在せず、フィルター掃除が不要というタイプもあります。このタイプは油を含んだ煙を整流板に付着させ、自動分離によってオイルトレーに回収する仕組みになっています。後はトレーに溜まった油を捨てるだけです。
しかし、なんといっても、極めつけはセルフクリーニング機能でしょう。これは文字通り自動的にレンジフードの内部を洗ってくれる機能です。このタイプのレンジフードはファンとフィルターが一体化しており、効率的に油汚れを集められるようになっています。そして、油汚れの付着したファンとフィルターを内部に貯めたお湯で浸け置きと回転を繰り返しながら洗っていくというわけです。
非常に便利ですが、洗浄できるのはあくまでもファンとフィルターだけです。したがって、周囲のパネルなどは自分で洗わなければならないことを忘れないようにししょう。
【3】インテリアとしても。バリエーションが豊富!
形状においてレンジフードと昔の換気扇の大きな違いは、大きな覆い(フード)があるか否かです。これは蒸気、油煙、臭いといったものを効率よく排出するためにつけられたものですが、次第にデザインの種類が多くなり、インテリアとしての役割も果たすようになりました。
主なフードの形状にはスリム型、フラット型、ブーツ型などがあります。また、取り付ける場所が壁面、横壁面、天井などのタイプに分かれているため、キッチン全体のレイアウトを考えながら、周囲と調和のとれた配置を選ぶことができます。さらに、形状だけではなく、フードの色にもシルバー、ステンレス、ブラックなどのバリエーションが存在します。
2.レンジフードの選び方のポイント
【1】費用で選ぶ
レンジフードのリフォームにかかる費用はファンの形状によって変わって来ます。
住宅のタイプによって最適な排気ファンの種類が変わるので自宅タイプに合ったファンを選びましょう。
プロペラファン
プロペラファン
扇風機の羽根に似た形状で、安価でシンプルな構造かつ、換気量も多いメリットがあります。
その反面ダクトを通さずそのまま排気し、騒音も大きいため、戸建住宅に適しています。
シロッコファン
シロッコファン
円形の枠内に幅の狭いハネが数十枚ついた形状でダクトを通して排気し騒音が少なく、キッチンの場所を問わず設置できるというメリットがあるため、現在の主流となっています。
しかしプロペラファンに比べると換気量が劣り、価格も少し高額になるのがデメリットと言われています。
ターボファン
ターボファン
円形の枠内に幅の広いハネが数枚ついた形状でダクトを通して排気し、キッチンの場所を問わず設置できます。 プロペラファンより換気量が多く、お手入れもしやすいですが価格が高いのがデメリットです。
【2】機能性で選ぶ
「換気扇なんてどれも同じでしょう?」と思われる方も多いと思います。
しかし、最近のレンジフードは家電と同じように様々な機能が搭載されています。
お掃除の手間を省いたり、湿気やキッチンの汚れを防げる製品にすれば生活の質がぐっと上がるでしょう。
洗エールレンジフード
ラクエラ(クリナップ)
ボタン1つで油汚れを自動洗浄してくれるお掃除簡単なレンジフード。フィルターとファンを一体化させた新構造のファンフィルターを搭載。
ファンフィルターは、レンジフード内の油煙の流れをスムーズにし、油汚れを効率良く集めます。
集めた油汚れは、自動洗浄でラクラクお掃除。洗エールレンジフードは、レンジフード内の汚れの約8割を自動で洗浄できます。お掃除の悩みを解決し、快適なキッチンワークを演出します。
エコナビ搭載スクエアマントルフード
リビングステーションL-class (パナソニック)
調理センサーでコンロの上の調理物を検知し、調理に合わせ換気風量を切り替えることができるので、手動運転に比べて約36%節電できます。
もちろん手動で切り替えることもできます。
CLS同時給排タイプ
シエラ(リクシル)
ファンが回り続ける力を利用して、風量変化を抑えながら間欠的に低出力で運転するので、消費電力を抑える省エネ機能があります。
汚れが気になる場所に撥油性塗装や親水性塗装を施しているので、お手入れしやすくしています。
【3】デザインで選ぶ
キッチンの雰囲気にこだわる方はレンジフードの形で選ぶのが良いでしょう。
一般の過程で多く見られるブーツ型以外にも、省スペースなフラット型やインテリアのような見た目のスリム型があります。
ブーツ型
ブーツ型フード
凹凸がほとんどない内部構造なので、油がつきにくくお手入れがしやすい形状です。スリムな形状なので、インテリアの一部としても機能します。
ファンタイプ:シロッコファン
フラット型・平型・浅型
フラット型フード
天井が低い場合など、設置スペースが制限されている場所でも設置できる形状です。 上を向いての掃除となるので慣れていないと掃除がしづらく、音が大きいのが難点です。
ファンタイプ:シロッコファン、ターボファン
スリム型
スリム型フード
凹凸がほとんどない内部構造なので、油がつきにくくお手入れがしやすい形状です。スリムな形状なので、インテリアの一部としても機能します。
ファンタイプ:シロッコファン
3.まとめ
かつては、購入の際にあまり迷う要素のなかった換気扇も、今ではレンジフードと呼ばれるものが主流となり、商品も昔では考えられないほどに多種多様になりました。
したがって、せっかく買い換えるのならば、多くの種類の中から自分にとって最良の商品を選びたいものです。そのためには価格、機能、デザインなど、重要なポイントをピックアップし、それぞれどのような種類やバリエーションがあるかを把握する必要があります。そして、その上で、自分の求めるものは何かをはっきりさせることが大切です。ベストな選択をして、快適なキッチンライフを送りましょう。
電話で
無料相談
- 関連ページ
キッチンリフォームの人気記事
キッチンリフォームの関連記事
リフォームに関することなら
お気軽にご相談ください
お電話でのご相談・見積り依頼はこちら 0120-929-609 10:00 ~ 21:00(土日祝も営業)