車いすでも料理ができる!ユニバーサルデザインのキッチンについて
2022年01月28日更新
多様なニーズに応えて各社からさまざまなキッチンが発売されていますが、充実したのは何もデザインや機能ばかりではありません。車いすや座りながらでも調理できるユニバーサルデザインのキッチンも、徐々に増えてきています。今回は代表的なユニバーサルデザインのキッチンを中心に洗面台などほかの場所についても、車いすでの利用におすすめのものを紹介していきます。
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1.おすすめのユニバーサルデザインキッチン1
ウエルライフI型
まず紹介したいのはリクシル社の「ウエルライフ」I型です。
車いす利用者や立っての作業が辛くなった高齢者を想定して、座ったままでもスムーズな作業ができることを第一に考えて設計されたもので、さまざまな工夫がほどこされています。
広々とした足元
座ったままゆったり作業ができます
通常のキッチンでは収納棚になっている天板の下部分が空いているので、椅子に座った状態でこの空間に足をおさめることができます。
天板の高さは73~85cmまで1cm刻みで調整が可能です。
移動の補助に手すりを完備
手すりが移動を楽にしてくれます
キッチンの前面には手すりがついており左右への移動をサポートしてくれます。
座ったまま扱いやすい水回り
水はねしにくく、掃除の手間も減ります
シンクは深さ約12cmと水はねしづらく、座ったまま自然な姿勢で使える設計。水道もシャワーヘッドが引き出せるので無理をして体を伸ばす必要もありません。
レンジフードも連動タイプのコンロを選べば点火時に自動で作動してくれるほか、オプションで専用リモコンを付けることもできます。
収納棚にも一工夫
下向きから取り出しやすい斜めカット
調味料からまな板まで日々使うものをまとめて収納できる中間棚は、取り出しやすさに配慮した斜めカットのデザイン。
カウンターの両サイドと引き出し収納もそなえ、収納量も十分です。
2.おすすめのユニバーサルデザインキッチン2
リビングステーション L-CLASS
パナソニック社の「リビングステーション」シリーズもユニバーサルデザインに配慮したプランが用意されています。
座れるワゴン
シンク下に引き出しのように用意されている座れるワゴンを使えば、ゆっくりと座ったまま作業が可能になります。使わない時はシンクの下に収納しておけます。
スイッチひとつで収納棚が昇降
キッチン上部の収納棚を手元のスイッチ操作で昇降させる「電動昇降ウォールユニット」や、ゆっくり目の高さまで降ろせる「ソフトダウン・ウォールユニット」などの便利機能をオプションで加えることができます。
もたれかかれるサポートバー
天板素材に人工大理石フリントカウンターを選んだ場合は、キッチン前面にもたれかかれるサポートバーが設置できます。低い位置のストッカーを開ける際には手すりがわりにもなって活躍します。
車いす対応プラン
これらの機能のほか、最初から車いすでの利用を想定した造りにすることもできます。シンクは深さ12cmと浅くなっているので、車いすに座ったままで膝がつかえることなくカウンターの下に足を入れることが可能。水栓の先端に開閉ハンドルが付いているので奥まで手を伸ばす必要もなく、使いやすい設計になっています。
3.おすすめのユニバーサルデザイン洗面台
洗面台についても数社から車いす対応のものが発売されています。
リクシル社の「ドゥケア・カウンター」
ドゥケア・カウンター
車いすでの動作スペースを確保するためにベースキャビネットの側板を斜めにカット。
排水溝も奥にあるので車いすでもカウンターに膝が当たらず、楽に近づいて使うことができるのが特徴です。
洗面器は肘からの水だれを防ぐ幅の広い形状で、前面は手のひらにあった柔らかなカーブ状になっており、より体に負担をかけずに洗面器を使える構造になっています。
ラクとれヘアキャッチャー
このほか、排水溝には髪の毛が詰まりにくい形状の「ラクとれヘアキャッチャー」を備えており、ブラシで簡単にお手入れが可能。
また水栓には、お湯を無駄に使うことを防止してくれる「エコハンドル」が使われておりエコ生活にも役立ちます。
TOTO社の車いす対応洗面(居室向け)
居室の一角に設置し、高齢者や車いす利用者が自分で使えることで自立を支援する設計になっています。洗面台は薄く排水溝を奥に置き、車いすのまま安全にアプローチできる造り。洗面台の前面は掴みやすい形状になっており、ここでもアプローチをサポートしています。
洗面台は広く底面が平らなのでコップを置いて水をいれることも簡単。前面の平面部が広く取られており、腕を置きやすく体を支えやすい設計になっています。
水栓は通常のタイプより約34mm手前にあるために座ったままでも使いやすく、軽く押すだけで吐水/止水ができるタッチパネル式なので、指先の力が弱くなっていても不自由なく使えるでしょう。
4.まとめ:ライフスタイルに合わせたリフォームが生活を明るくする
住んでいる人の年齢やライフスタイルが変われば、最適な家の設備も変わってきます。その際に大切なのは、家に合わせて生活するのではなく人に合わせて設備の方を変えること。毎日の暮らしがストレスになってしまっては本末転倒です。
キッチンや洗面台をユニバーサルデザインに変更することで、日々不便に感じていたことが大幅に改善される場合もあるので、ここに挙げた製品などを参考にぜひ一度検討してみてください。
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