システムキッチンとは?魅力やメーカーごとの特徴を解説
2017年01月10日更新
きれいで使い勝手がよく、見た目もオシャレなことから人気が高いシステムキッチン。
一方でシステムキッチンとそうでないキッチンの違いを説明できる人は少ないのでは無いでしょうか。
一口にシステムキッチンと言っても様々な型があることに加え、メーカーごとに便利な機能が備えられています。
そんなシステムキッチンについて解説したので最後まで読んでくださいね。
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- 目次
1.システムキッチンとは
システムキッチンは、シンク・調理台・コンロ・収納などが継ぎ目なく一体化している形状のキッチンです。
欧米の「ビルトインキッチン」を参考に、スペースが限られた日本の住宅事情の中で、最大限使いやすいキッチンをめざして開発されたもので、昭和40年代後半~50年代前半に登場し、その後徐々に一般家庭に普及していきました。
2.システムキッチンの特徴
従来のキッチンセットでは流し台や調理台、ガスキャビネットなどそれぞれの完成品を現場に持ち込んで組み立てがされていたのに対し、現場には部材の形で持ち込んでその場で組み合わせていくのがシステムキッチンの特長です。間口いっぱいに設置が可能なので収納スペースが最大限活かせる、調理台の甲板につなぎ目がないために水じまいが非常に良いなどのメリットがあります。
各メーカーによって、使い勝手がよく住宅に馴染むものをめざして開発が進められており、見た目もどんどんオシャレに進化しています。また掃除がしやすく、キッチンの衛生・美観を保ちやすいものになっており、多くの住宅で使われています。
3.様々なタイプのシステムキッチン
システムキッチンにはベーシックなI型、より収納量が大きく広い作業スペースが確保できるL型、リビング・ダイニングとの一体感があり、見た目にもスタイリッシュな対面型など数種類のタイプがあります。
それぞれに特徴があるので、自分に合った形を考えて選ぶようにしましょう。
I型システムキッチン
I型システムキッチンとは画像のようにシンクやコンロが一直線に配置されているキッチンです。
使い勝手がよく、狭いスペースでも置けることから最も人気のある形です。
一方で良くも悪くも普通のキッチンという印象が強く、デザイン性ではアイランドキッチンやペニンシュラキッチンに軍配が上がります。
限られたスペースを活かし、機能的なキッチンを求める方にオススメです。
L型システムキッチン
L型システムキッチンは建物の角を利用して設計される形のキッチンです。
コンロとシンクが一直線にならず、90度の角度をつけて設置されます。
L型キッチンの魅力はなんと言ってもその使い勝手の良さでしょう。
コンロとシンクを体をひねるだけで使い分けることが出来る上、角の部分には広めのスペースがあり大きな調理器具や食器を置くことが出来ます。
デメリットとしてはある程度のスペースが無いと設置が難しいことや、I型キッチンに比べて価格が高いことが上げられます。
キッチンに十分なスペースを確保でき、頻繁にお料理をされる方は検討してみてはいかがでしょうか。
U型システムキッチン
U型システムキッチンはコの字型とも呼ばれ、周りを囲うように設置されるキッチンです。
殆ど動かずにシンク、コンロで作業出来るのはL型キッチンと同じですがダイニングに面した1面があることによって、配膳や片付けがスムーズに行なえます。
デメリットとしてはL型キッチンと同じように、設置にスペースが必要なことや価格が比較的高いことが上げられます。
アイランド型システムキッチン
アイランドシステムキッチンはその名前が示すように壁に接すること無く島のようになっているキッチンのことを言います。
これまで紹介したキッチンと違い開放感があり、作業スペースを多く取ることが出来ます。
また、ダイニングとの間に壁がないため家族とのコミュニケーションが取りやすいです。
さらにそのおしゃれな見た目から非常に人気のキッチンタイプです。
デメリットとしては今まで紹介した中で最も広いスペースが必要になることや、収納スペースが少ない上目線を遮るものがないため一歩間違うとせっかくの開放感が台無しになってしまいます。
ペニンシュラ型システムキッチン
ペニンシュラ型システムキッチンはアイランドキッチンの一辺が壁に接しているキッチンです。
アイランドキッチンと同じような開放感があるため、家族ともコミュニケーションが取りやすいです。
また、一辺が壁に接していることからアイランドキッチンよりも油ハネや水ハネに強く、設置場所も比較的自由に決めることが出来ます。
デメリットとしてはアイランドキッチンと同じように煙や臭いが広がりやすかったり、収納スペースが少ないことが挙げられます。
4.ワークトップ部分の素材
キッチンの天板(ワークトップ)の素材も印象を左右します。
システムキッチンではコンロやシンクと一続きになっているため、必然的にワークトップの素材がその他の部分の素材になります。
ここでは一般的によく使われるステンレスと人工大理石について解説します。
ステンレス
スレンレスは熱や衝撃に強いため、キッチン周りでよく使われる素材です。
汚れも落ちやすいのでお手入れも簡単です。
サビにも強いのですが、キズや調味料が付着することでそこからサビ始めるので注意が必要です。
値段も安価なので一般的によく使われる素材です。
人工大理石
人工大理石は樹脂などで大理石の風合いを再現した素材です。
そのためカラーリングやデザインにこだわることが出来ます。
なのでインテリア性を重視する方にはおすすめの素材です。
ステンレスと違い、熱に弱いので熱した調理器具を置く際には鍋敷きを使うなど注意して使う必要があります。
関連記事:人工大理石もキッチンの定番!ステンレスとの違いを徹底比較
5.メーカー別おすすめシステムキッチン
システムキッチンはさまざまなメーカーから個性豊かな商品が販売されています。一般的に高額なイメージがあるシステムキッチンですが形状や大きさ、使う素材によって価格は異なるため必ずしも高額というわけではありません。
安いものでは四十数万円のものからあるため一度カタログやショールームをご覧になってはいかがでしょうか。
このページでは各メーカーのシステムキッチンの特徴を簡単にまとめています。
より詳細な違いを知りたい方は「【メーカー別比較】システムキッチンの価格と特徴をご紹介」を御覧ください。
クリナップ
クリナップは日本初のシステムキッチンメーカで、上質なステンレスを使ったシステムキッチンが特徴です。
汚れやすいキッチン周りを清潔に保つための、油汚れを浮き上がらせる「美コート」やシンク内のゴミを洗い流す「流レールシンク」などの機能が満載です。
お掃除の手間をなるべく省いて家族と過ごす時間を取りたい方にはオススメのキッチンです。
クリナップのキッチンについてより詳しく知りたい方はクリナップキッチンの価格と特徴を御覧ください。
パナソニック
パナソニックは家電メーカーならではの「料理のしやすさ」にこだわったキッチンが特徴的です。
作業スペースを広く取れる「PaPaPaキッチン」や、キッチン家電の使いやすさに重きを置いた「クッキングコンセント」「トリプルワイドコンロ」などのスタイリッシュなデザインが特長です。
より詳しく知りたい方はパナソニックキッチンの価格と特徴を御覧ください。
タカラスタンダート
タカラスタンダートの特徴はホーロー製のキッチンです。
聞き慣れない素材かもしれませんが、ホーローは鉄の強さとガラスの美しさを兼ね備えたキッチンにピッタリの素材です。
関連ページ:ホーローとは
ホーロー素材は磁石を付ける事ができるためマグネット式の収納を自由に作ることが出来るため、とても機能的です。
タカラスタンダートのキッチンの魅力をもっと知りたい方は「タカラスタンダードキッチンの価格と特徴」を御覧ください。
TOTO
TOTOのキッチンは水回りの機能が充実しているのが特徴です。
水の中に空気を含ませ、ほうき状に噴射することで従来製品に比べ35%の節水が期待できる「ほうき水栓」や58色のカラーバリエーションから自宅にあったキッチンを選べるデザイン性などを決め手にTOTOのキッチンを選ばれる方も多いです。
TOTOのキッチンには他にもたくさんの機能があるのでぜひ「TOTOキッチンの価格と特徴」をチェックしてみてください。
リクシル
リクシルは元々サンウェーブというキッチン専門メーカーでした。
そんなリクシルだからこそ様々な価格帯のキッチンを幅広く取り揃えています。
機能面も充実しており、水を流すだけで排水口をきれいにしてくれる「くるりん排水口」やセンサー搭載で自動的に水を出してくれる「ハンズフリー水栓」など実用的な機能が盛り沢山です。
予算も何も決まっていない、という方は「リクシルキッチンの価格と特徴」から一度どんなキッチンがあるか見てみてください。
サンワカンパニー
「ミニマリズム」をコンセプトに掲げるサンワカンパニーのキッチンはまさにシンプル・イズ・ザ・ベスト。
ヨーロッパのデザインを取り入れながらも国内開発にこだわったキッチンは日本のライフスタイルにマッチしています。
スタイリッシュなデザインの中でも特に目を引く角型のシンクは継ぎ目がなく掃除がしやすいため、美しさと機能性を兼ね備えています。
トクラス
トクラスは人造大理石のシステムキッチンに強みを持つメーカーです。
人造大理石は汚れにつよく、日常的なお手入れであれば洗剤を使わずに水拭きするだけで済んでしまいます。
また、色の強い汚れを放置してしまった場合でも中性洗剤でひと拭きするだけで元通りにすることが出来ます。
キズや熱にも強いため数十年にわたってきれいな状態で使い続ける事ができます。
加えて、人工大理石はカラーバリエーションが豊富で扉カラーは114色のなかから好みに合ったものを選ぶことが出来ます。
可愛さと耐久性を兼ね備えたトクラスのキッチンについてより詳しくは「トクラスキッチンの価格と特徴」をご覧ください.
クチーナ
クチーナは30年以上の実績がある国産のオーダーキッチンメーカーです。
価格は決して安くはありませんがそれに見合った品質のキッチンを完全受注生産で作成しています。
フルオーダーメイドなのでどのような要望も対応してくれることが魅力で「家のキッチンをカフェのようにおしゃれにしたい」「料理が趣味なのでプロの厨房と同等の設備を備えたい」といった夢も叶えることが出来ます。
クチーナのこだわりについては「クチーナキッチンの価格と特徴」でもっと知っていただけます。
ハウステック
ハウステックのキッチンはワークトップ(作業台)の高さを80~90cmまで1cm単位で変更することが出来ます。
マンションなどの集合住宅向けのコンパクトキッチンでも高さ調節は可能なので「スペースは限られているけど使いやすいキッチンが欲しい・・・」という方にはオススメのキッチンメーカーです。
6.システムキッチンと普通のキッチンの違い
ところで「システムキッチン」と「普通のキッチン」の違いとは何か分かりますか?
ここまで様々な機能を持つキッチンをご紹介したのでシステムキッチンとは普通のキッチンと違って便利な機能をもつキッチンのこと、と思っている方もいるのではないでしょうか。
実はシステムキッチンで有ることと機能が充実していることはあまり関係がありません。
システムキッチンとそうでないキッチンとの違いは天板(ワークトップ)が一枚で繋がっているかどうかです。
逆に言えばどんなに機能性にあふれるキッチンでもコンロやシンクが別々にあるような場合はシステムキッチンとは呼びません。
7.まとめ:サイトを賢く利用して情報集め
各社のシステムキッチンから自宅にぴったりのものを探すには、まずカタログやショールームを見ることでイメージが浮かびやすくなります。イメージが浮かんだあとは、デザインと費用と折り合いを付けて選びましょう。
リノコのキッチンリフォームのページでは、各社のそれぞれの製品の違いや価格帯を確認することができます。実際のリフォーム事例も数多く紹介されて無料で見積もりができます。 一人ひとりにあった予算やスケジュールを組んで後悔のないリフォームにしましょう。
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