浴室換気扇のメンテナンス!お手入れ方法と交換の詳細
2022年02月08日更新
浴室の換気扇、毎日動かすにもかかわらず、ふだんはその存在をあまり意識しないものです。浴室の照明をつけるのと同じくらいに、動くことが当たり前と思われがちな換気扇。しかし実際には、湿度が高く温度差も激しい過酷な環境の中、換気を続ける換気扇の負荷はかなりなものです。 ある日とつぜん異音がするようになり、やがて止まってしまう。カバーを開けてみるとホコリだらけ、ということもしばしばではないでしょうか。お手入れをきっちりとしなければ、寿命が来る前に故障してしまうかもしれません。そこで今回は、浴室換気扇のお手入れの方法と、故障してしまった場合の交換について解説します。
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1.浴室換気扇のお手入れ!やり方は?
【1】ブレーカーを切る
まずはブレーカーを落としましょう
浴室はその性質上、水気が多いことは避けられません。水のある場所で電気機器を扱うには十分な注意が必要です。感電などの事故を防ぐためには、浴室換気扇のスイッチを切るだけでは足りません。浴室に電気を供給している元であるブレーカーを切るようにしましょう。
ブレーカーに並んでいるスイッチごとに、エアコン、玄関などと、電気を供給している場所や機器の名称が書かれているはずです。その中から浴室に相当するスイッチを切りましょう。大雑把にしかわからない場合は、冷蔵庫など止めるとまずい箇所を 除いて、全部切ってしまうのもひとつの方法です。
ブレーカーのスイッチを切ったならば、ほんとうに電気が切れているかを必ずたしかめてください。方法としては、一度、浴室換気扇のスイッチを入れてみます。スイッチを入れても換気扇が動かないようならば、浴室の電源は切れているでしょう。
しかし念のため、浴室の照明でも確認してください。なぜならば、換気扇自体が故障していて、電源を入れても回らない、ということも考えられるからです。換気扇に電気が流れているまま掃除をすると、故障につながるおそれもありますし、なにより感電の危険があります。細心の注意を払うに越したことはありません。
【2】本体カバーを外す
浴室の電源を止めたならば、浴室換気扇の掃除を始めましょう。まず、目にホコリが入らないように、メガネやサングラス、ゴーグルなどを用意します。換気扇近辺は暗い場合が多いので、レンズは透明なものがいいでしょう。口はマスクをするかタオルなどで覆うようにします。軍手などで、手を保護するようにしてください。
換気扇は高い位置にある場合が多いので、手が届かないようならば、丈夫で安定した椅子か、脚立を準備します。取り外す部分がネジ止めしてある場合は、ドライバーも用意しましょう。
準備が整ったならば、椅子や脚立をしっかりとした場所に配置します。足場が安定していることを確かめてから、浴室換気扇の本体カバーを外しましょう。本体カバーは、手でも簡単にはずせるものがほとんどです。なかなかはずせない場合は、機器の説明書なども参照してください。
【3】本体内部を台所用洗剤で掃除
カバーがうまくはずせたならば、浴室換気扇の本体内部を掃除します。掃除には中性洗剤を使いましょう。浴室の換気扇は、油汚れがないのでアルカリ性の洗剤を使う必要はありません。重曹などアルカリ性のものを使うと部品が変色するおそれもありますし、重曹の場合は研磨作用もあるため、製品をキズつけてしまう場合もあります。使用する洗剤については、製品の説明書も確認してください。
最初に、ファンの部分のホコリをブラシや掃除機などで取り除きましょう。その後、洗剤を染み込ませた布で丁寧に汚れを落とします。ファン以外の部分の汚れも、同様に落としましょう。最後に、水気が残らないよう乾いた布で乾拭きします。
ファンが取り外せるタイプのものならば、取り外したのち、中性洗剤でつけ置きしましょう。2、30分つけた後、食器洗い用のスポンジなどできれいに洗います。外してある本体カバーも同じようにして洗ってください。ファンを外した換気扇の内部も、中性洗剤を染み込ませた布を使って汚れを落とします。
なおファンについては、簡単には外せないものもあるため、無理にはずすことは避けてください。電気配線が切れてしまったり、故障したりするおそれがあります。最後に、外した部品や換気扇内部など、水気が残らないようにキレイに乾拭きしましょう。
【4】カバーとブレーカーを元に戻す
浴室換気扇本体と、取り外した部品が十分に乾いたならば、各部品を元に戻し、本体カバーを取り付けます。その後、ブレーカーの浴室箇所のスイッチを入れてください。浴室で換気扇のスイッチを入れてみて、正常に動作するかを確認しましょう。異音がしたり、正常に動かなかったりした場合はすぐにスイッチを切り、メーカーの窓口などに連絡してください。電気機器の故障を自分で直そうとするのは危険です。メーカーに連絡して、修理や交換の相談をすることをおすすめします。
【5】掃除の頻度は3ヶ月に一度
浴室にはホコリがあまりないように思えますが、浴室換気扇には意外とホコリが溜まります。ホコリが溜まってしまうと換気扇の能力が落ちますし、場合によっては寿命が来る前に故障してしまうかもしれません。
浴室換気扇には、浴室の湿気を取るという重要な役割があります。能力が低下したり、故障したりといったことがあると、浴室の湿気対策が不十分となり、カビ発生の原因となってしまいます。そんなことにならないためにも、浴室換気扇の掃除はまめに行いましょう。
本体カバーは簡単にはずせるので、月に1回は掃除するようにします。最低限、外側からだけでもホコリを取り除いてください。掃除機を使えば簡単に行うことができます。換気扇全体を掃除することも、3ヶ月に一度は行いましょう。そうすることで換気扇の寿命を延ばし、能力を保つことが可能となります。
2.換気扇の劣化タイミングと交換の費用
寿命は8年程度が一般的
浴室換気扇の寿命は、メーカーでは10年程度と定めている場合が多いようです。しかし8年くらいで故障が発生する場合もあるため、一般的には8年程度を寿命の目安とすればよいでしょう。
異音がしたり、妙な振動がしたりといった場合は、故障をしているおそれがあります。またスイッチを入れても動かない場合はもちろん、風量が少なくなった場合も、交換のタイミングかもしれません。
まだ新しい換気扇ならば修理をした方がよい場合もありますが、8年程度経った換気扇であるならば、修理を考えるよりも交換することをおすすめします。
交換にかかる費用
交換の費用としては、簡単なものであれば一般的には、換気扇代と工事費なども含めて3万円から6万円くらいで済むでしょう。ただし、換気扇の交換だけでなく、浴室まわりの電気系統に異常がある場合などは、もっと費用がかかることがあります。また換気した空気を屋外に排出するダクトが傷んでいる場合なども、その交換費用が上乗せされるでしょう。
換気扇のタイプを変更した結果として製品のサイズが変わってしまう場合は、設置箇所を製品サイズに合わせるための施工費用もかかります。さらに新たな機能を新設する場合、たとえば浴室の暖房乾燥機能などを追加する場合には、一般的に数十万円の費用がかかるでしょう。そのような場合は、しっかりとした見積もりを取ってから、施工の依頼をかけることをおすすめします。
3.カビやいやな臭いを防ぐ正しい換気方法とは?
「毎日きれいに掃除をしているはずなのに、浴室のカビやいやな臭いがなくならない……」という場合、換気がうまくできていない可能性が高いといえます。効率的に湿気を取るには次のようなポイントが重要になります。
換気扇を使う前に
家族の最後の人の入浴が終わったら一度シャワーを使って浴室全体を洗い流し、カビの餌になるせっけんカスなどを落としてしまいましょう。
一通り洗い終わったら、窓拭きワイパーやタオルなどを使って水気を拭いておくと、乾くまでの時間がぐっと短くなるのでおすすめです。浴室のお湯を残す場合にはフタは必ず閉めましょう。
換気の方法
換気をする時に重要なのは空気の流れです。マンションなどの窓のない浴室や、窓を閉めたままの状態のところでは、空気は入り口扉の下の方の通気口から入って換気扇へと抜けるようになっているのが一般的です。
通気口が汚れていてカビの菌がついていたりするとそれが浴室じゅうにばら撒かれてしまうので、通気口は必ず清潔に保つようにしましょう。湿気を外に逃がさないためにも、浴室の入り口の扉は必ず閉めた状態にしてから換気扇のスイッチを入れてください。
換気の時間
「乾くまで」が基本です。換気扇の性能にもよりますが24時間運転で乾燥状態を維持しつつ、入浴後の数時間のみ「強」モードにして一気に乾かすのがおすすめの方法です。
換気扇の電力消費量は15~20W程度なので、常時運転しても電気代は月に300~400円前後という場合がほとんどです。
4.最新の換気扇への交換もおすすめ
掃除をしたにもかかわらず換気に時間がかかったり、音や振動が気になったりする場合には、これを機に、多数の便利な機能が備わった最新の換気扇に交換するのも一つの方法です。
例えば、TOTO社の一戸建て住宅用ユニットバス「サザナ」に使われている同社独自の換気・暖房システム「三乾王」は、年間1,200円弱の電気代で24時間換気が可能なほか、冬場に寒い浴室をあたためてくれる暖房、天気が悪い時にも洗濯物を乾かすことができる衣類乾燥、夏場に浴室の蒸し暑さを緩和してくれる涼風と、生活を快適にしてくれる多彩な機能を備えています。
リクシル社のマンション用ユニットバス「リノビオV」などに使われている換気乾燥暖房機も、2種類の風で効率的に乾燥できる「サイドブロー機構」と省エネでゆっくり乾燥させる「風乾燥モード」という便利な2つの乾燥機能に加え、暖房機能も完備しています。
他にも、浮遊カビ菌を抑えるプラズマクラスター技術を搭載したタイプもあります。また特徴的なのは、1μm未満の超微細水滴のクリアミストを放出する「クリアミストサウナ」がついていること。体に触れてもぬれた感覚がないのでドライサウナよりも体に負担が少なくてすみ、ゆっくりくつろぐのに最適です。
リノコではホームページに無い換気扇の取替といったリフォームも定額で請け負っております。
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