インシュレーションボードとは
インシュレーションボードは、木材としての性質を持ちながらも均等な質を保つ素材なので、扱いやすい建材です。そしてそのメリットを生み出しているのは、木材繊維による多孔構造です。インシュレーションボードと、その防水性を高めたシージング・ボードについて説明します。↵
意味:インシュレーションボードとは
インシュレーションボードとは、木の繊維から製造した建材のことです。インシュレーションボードを作る時には、木のチップを水とともに加熱して繊維状になるまでほぐし、その後で接着剤や合成樹脂と混ぜて、形をボード状に整えてから乾燥させます。
インシュレーションボードはファイバーボードの1種類です。ファイバーボードは密度によって軟質・中質・硬質に分けられ、インシュレーションボードは軟質となります。
また、インシュレーションボードにはチップを使用するため、廃材や端材を利用できます。木材には利点がさまざまありますが、1本1本で質が違い、反りやひび割れが起こる場合があります。これに対し、インシュレーションボードは加工することで、ボードを均質化しながら木材の良いところを引き継いだ建材となるのです。
吸音だけでなく断熱効果も持っている
インシュレーションボードは木材繊維から作られているために、多孔質です。そのため無数の穴に音のエネルギーが入ると、穴を震わせる力として使われて吸収されてしまいます。
そのためインシュレーションボードは吸音性に優れた素材なのです。
また多孔で微小なスペースがたくさんあるつくりは、熱の伝導率を低くします。空気は熱を伝えにくいからです。したがってインシュレーションボードを建材として使用した建物は、冬は暖かく夏は涼しい環境を保ちやすくなります。
インシュレーションという言葉には遮断や絶縁という意味があり、インシュレーションボードのメリットをそのまま表しています。その特性により内装だけでなく、床の冷たさを伝えないよう、畳の芯材などにもよく使われています。
アスファルト処理を行うとシージング・ボードになり防水性も持てる
インシュレーションボードは高クオリティーの素材ですが、原料が木材繊維のために水や湿気には強くありません。その点を補うように開発されたのがシージング・ボードです。
シージング・ボードは、インシュレーションボードの外側にアスファルトを塗布したり、線維にしみ込ませたりして製造します。そのような加工をすることで耐水性が向上して、外壁や屋根の建材としても使用できるようになるのです。
インシュレーションボードは水気には弱いですが、結露が起きにくいという特徴も持っています。そのためシージング・ボードとして防水性を高めれば、外壁に用いる建材としても高い品質を持ちます。
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