破風板とは
聞きなれない建築用語に「破風板」があります。屋根を構成する建築構造材の一つで普段は目立たない存在ですが、住宅の耐久性を高める重要な機能を持っているのです。今回は破風板とはどんなものか、その役割と修理方法について紹介します。
意味:破風板とは
破風板(はふいた)とは、雨どいの付いていない屋根の横部分(妻)をカバーしている板のことをいいます。屋根の内部に吹き込む風を防止するので、「風を破る板」という意味の名前がついているのです。
かつては文字通り木材の板で作られましたが、最近では耐久性や耐火性の点からガンバリウム鋼板や窯業系不燃性の破風板が主流になっています。
破風板は常に風雨や紫外線にさらされていますので、屋根や外壁と同じようにどうしても傷みやすい部分です。塗装が剥がれたり、強い風で壊れて落ちたりすることもあります。
破風板が破損してしまうと、そこから雨水が染み込んで雨漏りすることもあるのです。そのため、こまめな点検や修理が必要になってきます。
破風板の役割って?
破風板の役割は屋根内部への風の吹き込みから建物を守って、家屋の耐久性を高めることにあります。
もし屋根の中に強い風が入り込んでしまうと、風が屋根を持ちあげて家屋は脆くも壊れてしまうのです。風が強いときには、雨も横から襲ってきます。横殴りに雨が降った時には、破風板が雨水の侵入を防いでくれるのです。
また破風板には防火性を高める役割もあります。火は下から上と燃え広がりますので、もし破風板がなかったら炎は防火材を使用していない屋根裏まですぐに延焼してしまうでしょう。
さらに破風板には外観をよくするという役割もあります。屋根材がむき出しのままでは、見栄えがしません。きれいに加工された化粧材を使用することで、見た目にもきれいになって建物の印象がよくなるのです。
破風板の修理方法について
破風板の修理方法は破損の状況や材質によって変わってきますが、主に次の3つの方法になります。
一つ目の方法が塗装です。傷んだ破風板を塗装し直すことで、耐風性や耐水性が向上し、見た目にもきれいにすることができるのです。
次に既存の木製破風板をガルバリウム鋼板で覆い包む、板金巻きという方法があります。塗装よりも耐久性や耐火性が高まる修理方法です。
三つ目の方法が破風板そのものを交換する方法です。破風板や下地がボロボロになっている場合は、破風板を交換した方がよい場合もあります。最近では、耐火性やデザイン性に優れた窯業系破風板が人気です。
破風板を修理する際には足場を組む必要がありますので、屋根や外壁のリフォームとあわせて行うのがよいでしょう。
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