巾木とは
室内の壁を見渡してみると、足もとから数センチは木の横板があることに気付きませんか。よく見てみると壁は直接床と接していません。この部分を巾木といいます。巾木にはどんな種類があり、どういった見え方があるのかについて解説してきます。
意味:巾木とは
巾木(はばき)とは、建物内部の壁と床が接する部分の間にある長い横板のことをいいます。
一般的な高さは6~10cmほどです。部屋の出入り口を除く壁面に設置されており、壁と床の接地面の破損を防ぐ役割があります。
また、実際壁と床は完全に接しているわけではなく、施工の際の建物の柔軟性を考えてわずかな隙間をつくる為、巾木がその目隠しにもなっているのです。
巾木の種類
巾木には木製のものや、軟質ビニールを用いたソフト巾木が代表的です。
木でできた木巾木は厚みがあるのが特徴です。木製な為、施工には木工ボンドを使うことができます。ただし、簡単に曲げることができない為、角の部分は綿密に角度を計算して切断したり、同色のキャップを用いたりする工夫が必要となります。ソフト巾木は、薄く曲げやすい素材な為、角の施工は比較的簡単です。接着には速乾接着剤を使うことができます。
他にもアルミやステンレス、石やタイルというように様々な素材があり、設置する部屋の用途や水はねの有無を考えて素材を決めることがポイントです。
巾木の見え方の違い
巾木は、素材や高さにより部屋の雰囲気を左右します。
素材に関しては、前述の通り、水はねの有無などによって選ぶとよいのですが、石製や金属製にすることで部屋全体の印象を変えることもできるのです。
また、古い宮殿やレトロな海外風のアパートメントの場合は巾木が20~30cmと高めになっています。
つまり、巾木が高いとクラシカルな雰囲気に近づくといえるでしょう。一方、巾木をあまり目立たせないようにする場合は、壁紙と似たテイストの素材や木目を選び、低めに設定することになります。1~2cmほどに設定し、巾木が見える部分をできるだけ少なくすることによってモダンな雰囲気をつくりだすことが可能です。
また、巾木を設置しないという選択もありますが、その場合は壁紙の耐久性の問題などがあるため、他の対策を考える必要があるでしょう。どうしても巾木を目立たせたくない場合は、壁紙とまったく同じ色の巾木にすることで、見えないようにすることもできます。
このように、数cmほどの巾木ですが、見せ方によって室内のテイストが変わってきます。家全体の雰囲気、壁紙や床との組合せを考えて選ぶとよいでしょう。
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